S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました

白崎なまず

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1章

プライドは獅子をも殺す

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「おいジョージ遅いぞ!」
「ひぃ……ひぃ……すみません」

図書室で新しい本を借りようとしていたジョージだったのだが、どれを借りようか迷っているうちに次の授業の時間が迫ってきてしまっていたのだった。
急いで本を借り教室に戻ってきたジョージに、アレスは呆れた表情で話しかける。

「お前本を返すだけだから遅くならないって言ってただろ」
「いや、ちょっと次に借りる本をどれにしようか迷っているうちに時間がかかってしまって……」
「はあ。でもお前らしいや。早く行こうぜ」

ハズヴァルド学園はのちに王国軍のエリートとなる人材を数多く輩出してきた実績がある。
そのため王国軍の関係者がたびたび学園にやって来ては生徒の実力や素質を見極めに来るのだ。
そして今日がその日であり、生徒にとっても現役の王国軍の兵士に指導してもらえる貴重な時間となっている。

「はあ、何とか間に合った……」
「皆さん、お静かに!それでは時間になりましたので本日の特別授業を開始したいと思います。ではグラウスさん、挨拶をお願いします」
「おう!えー、ハズヴァルド学園生の諸君、ごきげんよう!俺はエメルキア王国軍金将グラウス・マーダリンだ。今日は未来の英雄に出会えることを期待しているぞ!」
「すげぇー!本物のグラウス様だ!」
「炎将グラウス……俺初めて見たぜ!」

王国軍の兵士による特別授業が開かれる第2戦闘訓練場に、アレスとジョージは時間ギリギリで滑り込んだ。
2人が到着してすぐに期待に胸を躍らせる生徒たちを担当教員が鎮め、指導のために学園へとやってきた王国軍の兵士の挨拶が始まった。
アレスたち1年の奇数クラスの物理職の生徒が振り分けられたここ第2訓練場を担当するのは王国軍金将のグラウス・マーダリン。
炎将グラウスの名で国内外でその名を轟かせる豪傑であり、その爽やかな甘いマスクで女性のファンも非常に多い有名人だった。
他にもグラウスの部下に当たる王国軍の兵士が20名ほどやってきており、普段の授業とは全く異なる雰囲気に集まった生徒たちは心地よい緊張感に包まれていた。

「そんなに緊張する必要はないぞ。今日は君たちの本来の力を発揮してくれればいいんだ。君たちは2人一組で訓練をしてもらう。それを20人の俺の部下たちがアドバイスをしたり実際に戦い方を指南したりして、その中でも素質がありそうな生徒はこの俺と模擬戦をして貰うって形だ」

グラウスが行う指導内容はいたって単純な物。
生徒同士の訓練を王国軍の兵士たちが見て回り、実力がありそうな生徒を中心にグラウスたちが実際に戦闘訓練をするというものだった。

「よっしゃー!悪いが今日は本気でやらせてもらうぜ!」
「ここで王国軍の人に注目してもらえたら一気に勝ち組間違いなしだ!」
「てめえら俺の踏み台になってもらうぜー!」

ハズヴァルド学園に通う生徒の大半は王国軍志望ということもあり、有名なグラウスに直接指導してもらえるというこの機会に多くの生徒たちがやる気を出していた。

「うおー、すげえやる気。でも俺たちは冒険者志望だから関係ないよなぁ」
「しゃきっとしろマグナ。てめえは座学が壊滅的なんだからこういうところで点を稼いでいくんだよ」
「じゃあアレス、俺があたかもめっちゃ強く見えるように演技してくれねえ?」
「よーし、その腐った性根を叩き直してやる。構えろ」
「あやめ……ぎゃあああ!!」

そうして王国軍の兵士に好印象を与えようと、大半の生徒たちは普段の授業の数割増しのやる気で戦闘訓練を開始したのだった。

「君は少し前のめり過ぎるね。もっと重心を意識して戦ってみようか」
「上半身ばかりに集中し過ぎだ。もっと下半身の動きにも注意しろ!」
「ほう、君はなかなかの腕だね。少し私とやってみようか」

20人のグラウスの部下たちが移動しながら生徒たちにアドバイスなどをして回る。
そして皆が訓練するその中心では、グラウスが見込みありと評価した生徒との1対1の模擬戦が行われていた。

「うむ!なかなか悪くない太刀筋だ。もっと鍛えれば優秀な兵士になれるぞ!」
(やっぱすげえよグラウス様……)
(全然本気じゃないのに攻撃が当たる気がしねえ……)

現役の王国軍金将ということで、グラウスは涼しい顔で生徒との模擬戦をこなしていった。

「君は……あのウィーベル家のバンド君じゃないか!次は君の実力を確かめさせてくれ」
「はい、よろしくお願いします」

そんな中、グラウスは大勢いる生徒の中で頭一つ抜けて優秀な剣技を魅せるバンドを次の模擬戦の相手に指名したのだ。

「ではいくぞ!」
「ぐっ!!おおおお!!」
「ぬっ!?これは……俺もうかうかしていられないなっ!」
「すげえバンド様!あのグラウス様相手に善戦してる!?」

それまで相手してきた生徒と違い、バンドはグラウスの攻撃を見事受け止めてみせるとそのまま攻勢に移ったのだ。
バンドの剣が描く黄金の軌道にグラウスが先程まで浮かべていた余裕の笑みは消え、グラウスはその実力の一端を披露したのだ。

「炎迅!!火炎斬り!!」
「ぐあっ!」
「ふぅ……流石だなバンド君。君の強さに俺も少しスキルを使わざるを得なかったよ。いい勝負をありがとう」
「はぁ……はぁ……いえ、こちらこそありがとうございます。間近でグラウス様のスキルを見られて光栄でした」
「やっぱりバンド様すげぇ……」
「そりゃあウィーベル家の長男だぜ?俺たちなんかじゃ足元にも及ばねえよ」
「ははっ!君が想像以上に強かったから体がうずうずしてきてしまったな!さあ皆!俺をもっと楽しませてくれ!」

先程までかなり手加減をして訓練を行っていたグラウスは、期待以上だったバンドとの戦いでかなり気分を良くしていた。
さらに心躍るような相手と剣を交えたいとグラウスの期待が高まる。
それを見た生徒たちはバンドの次にグラウスと戦うことのハードルの高さにしり込みしてしまっていた。。

「まったく、それは無理な話ってものですよん」
「ええ。上級生ならいざ知らず、同学年でバンド様以上の逸材なんてそう居るわけがないものね」
「どうした君たち!先ほどまでの勢いはどうした!?俺をがっかりさせないでくれ!」
「それじゃあ、次は俺がいいですか?」

グラウスの次の訓練相手に誰も名乗りを上げない状況が続く中、マグナとの戯れに飽きたアレスが臆することなく次の訓練相手に名乗りを上げたのだった。

「君か……まあ、もちろん構わないぞ」
「まじかよあいつ、怖いもの知らず過ぎるだろ」
「ああ、バンド様の後なんて俺なら絶対やりたくないね」
「……」

事前に担当する生徒の情報を学園側から教えられていたグラウスは、次の相手がスキルのない落ちこぼれクラスのアレスだと知ると露骨にがっかりしてしまった。
周囲の生徒たちもアレスを恥知らずだと陰で笑う。
ただその中でバンドはアレスの実力を知っているからか笑うことなく静かにその様子を見届けていた。

「それじゃあ、いつでもかかっておいで」
「ありがとうございます。それでは、私から行かせてもらいます」
(そうだよな。バンド君がなかなか強かったから期待してしまったが、所詮彼らは学生。ここは大人しく指導に徹するとするか)
(金将グラウス……俺が王宮に居た頃にはまだ王国軍にはいなかった男。その実力がどの程度のものか、確かめさせてもらおうか)
「しゅっ!!」
「っ!?」

アレスはグラウスに一礼をしたのちに木剣を真っ直ぐに構える。
それに応じるようにグラウスも剣を構えたのだが、その内心では完全にアレスを舐めており油断してしまっていたのだ。
その直後、アレスは無駄のない最速の動きでグラウスとの間合いを侵略する。
スキルを持たないもの相手ということで完全に気を緩めていたグラウスはその動きに反応することが出来ず、アレスは剣を真っ直ぐ振り下ろしグラウスの顔面ギリギリのところで寸止めしたのだった。

「な……速っ…」
「え、グラウス様が負けた?」
「バカ野郎!油断してただけに決まってるだろ!」
「でもいくら油断してたからって王国軍の金将が反応すらできないなんてことあるか……?」
「ふ、ふはは。凄いじゃないか君。完全に油断してしまっていたよ。気を取り直して、もう一度やろうか」
(正直もう大体わかったから十分なんだけど……流石にアレで終わらせてくれないよな)
「はい、わかりました」

王国軍金将のグラウスがいとも簡単に負けてしまったことに周囲の生徒たちは大きく動揺した。
当のグラウスも平静を装ってはいたものの動揺を隠し切れないようで、少しむきになった様子でアレスに再戦を要求したのだ。

「それでは今度はこちらから行くぞ?はあああ!!」
「ふっ!」

次はグラウスの方からアレスに攻撃を仕掛ける。
先程は完全に気を抜いていたグラウスだったが今回は始めから全力、本当の訓練の時のような気迫が感じられた。

「よっ!」
「ぐっ!?」
「嘘だろ……またグラウス様がやられた?」
「いや、ただのまぐれ……」
「まぐれで王国軍金将が倒せるかよ!」
「今度こそありがとうございました。それでは……」
「まだだ!!」
「グラウス様……?」
「今のはただの準備運動……今度こそ、ちゃんとやろう」

圧倒的な手数でアレスを攻め立てていたように見えたグラウスだったが、アレスは最小限の動きでそれを捌くと攻撃の合間を縫って完璧な一撃をグラウスの胴に打ち込んだのだ。
不意打ちではない完璧な決着に周囲の動揺は大きくなる。
今度こそこれで終わりにしようとしたアレスだったのだが、立ち上がったグラウスは全身の筋肉を隆起させながらもう一度の再戦を求めたのだ。

(これは……ヤバい流れになっちゃったか?)
「わかりました」
「ではいくぞ……はあああ!!」
「くっ……うっ、うわああ!」
「っ!!」

すでにぎこちない笑顔となっていたグラウスを見たアレスはこの状況をマズいと判断し、次の1本ではわざとグラウスに負けてみせた。

「流石ですねグラウス様。今のは完全に私の負け……」
「貴様!!俺様を愚弄するつもりか!?」
「っ!?」
「この俺が手心を加えられたこともわからんボンクラだとでも思ったのか!?」
(うっそだろ?わかってるならもうここでやめようよ……)
「今度は手を抜くなよ。でなければ貴様を殺すぞ」
「えぇ……」

しかしグラウスはアレスが手を抜いたことを見抜いてしまい。プライドを傷つけられたと感じたグラウスは怒りをあらわにしアレスに詰め寄ったのだ。

「もはやお前がスキルを持っていないことなど関係ない」
「グラウス様!?まさかスキルを使うつもりで!?」
「おやめください!相手は学生ですよ!?」
「黙っていろ貴様ら!!」

グラウスは再び木剣を握ると【火炎獅子】のスキルを使用し全身を激しい炎で包んだのだ。
その様子に周囲で見守っていたグラウスの部下たちも激しく動揺する。

(どうするんだこれ。手を抜いたらマジで殺されそうだし、かといって適当にいなしてももう1回挑んできそうだし……)
「この一撃で灰と化せ!!奥義・炎獅子の咆哮!!」
「ふぅー……紫電一刀、朧斬り!」
「かはっ!?」

とてつもないプレッシャーを放ちながら突撃するグラウスを前にアレスは悩んだ末に正面からグラウスをねじ伏せることにしたのだった。
呼吸を整え鋭く踏み込んだアレスの一撃はグラウスの目には一切映らず、その一撃でグラウスは意識を失い地面に倒れたのだ。



「アレスさん。あなたとんでもないことをしてくれましたねぇ……」

王国軍金将がただの学生……しかもスキルのない1年生に負けたという衝撃の光景に訓練場は阿鼻叫喚の大騒ぎとなっていた。
自分たちの上司に当たるグラウスの敗北に王国軍の兵士たちは冷静さを失いながら気絶したグラウスを医務室に運び、生徒の中に居たグラウスのファンは受け入れがたい光景を目の当たりに涙を流していた。
そしてそんな騒ぎの元凶ともいえるアレスは今回の特別授業の担当の教師から苦言を呈されていた。

「いや、俺にそんなこと言われても困りますよ。俺は途中でもやめようっていったんですから」
「こんな大勢の生徒の前で恥をかかされて冷静でいられるわけがないでしょう。もっとこう……うまいことやって欲しかったです」
「んな無茶苦茶な。それを言うならグラウス様があんなむきにならず大物ぶって笑い飛ばせば恥になんてならなかったでしょうに」
「まあ……そうですが。それよりも、もうこうなってしまっては授業など続けられないでしょう。ひとまず自分のクラスに戻ってください」
「はーい」

外部から招いた特別講師が意識を失い医務室に運ばれる事態となり、流石に授業は中止となってしまい集まっていた生徒たちは各々のクラスへと戻っていった。
アレスもジョージとマグナの2人と共に愚痴を溢しながら教室のある校舎に向けて歩いていた。

「なんであれで俺がどうにかしなきゃいけないみたいなことを言われるんだ。納得できんな」
「仕方がありませんよ。相手は貴族で王国軍金将なんですから」
「でもアレスすげえな!アイツあんなに強そうだったのに圧勝だったじゃねえか!」
「まあ、あいつが評判や見かけより強くないってだけだよ。まだ若くて伸びしろもあるだろうし」
「アレスさんの方が年下なんですが……」
「それでもすげえよ!王国軍の兵士が手も足も出なかったんだからな!」
「っ!?マグナ……」
「しかもアレス、まだ本気じゃないんだろ!?もう最強じゃん!」
「マグナさん、そこまでにしておいた方が……」
「ん?なんでだよ……っ!!」
「俺が恥をかいたのがそんなに面白かったのか?貴様ら……」

グラウスを圧倒したアレスにマグナは興奮冷めやらぬ様子で語っていたのだが、そんな会話を最悪なことにグラウス本人に聞かれてしまっていたのだ。
医務室に運ばれたグラウスは回復魔法をかけてもらってすぐに医務室を飛び出してアレスを追いかけてきていた。
先程よりも怒りに満ちていた様子のグラウスは彼が普段から愛用している身の丈を超えるような大剣を携えて臨戦態勢に入っていたのだ。

「ヒィイイイ!!お許しくださいィイイイ!!」
「グラウス様、先程は私が悪かったですから、どうか怒りをお収めください……」
「黙れ。プライドをへし折られ、大勢の目で恥をかかされ、もはや俺は引くことなどできんのだ。今度こそ……確実に貴様を打ち倒す!」
「……グラウス様。真剣を出されたら本当に取り返しがつきませんよ」
「それだよ。その発言は自分が俺よりも格上だと確信してないと出ない言葉だ」

アレスの言葉など一切聞き入れる気配のないグラウス。
大剣を構え、先程とは比にならない勢いの炎を纏う。
そんなグラウスの様子にアレスはジョージとマグナを巻き込まないよう前へ出ると剣に手を伸ばした。

(今の状態のグラウス様から逃げれば学園中に炎がまき散らされるだろうな。本気の装備で手加減も難しい。やっぱり……やるしかないか)

説得することも逃げることも叶わないと悟ったアレスはグラウスを制圧すべく集中力を高める。

「もうこれで本当に最後だ!!くたばれぇえええ!!」
「ちっ、なんでこんなことになっちまったんだ……」
「はぁああああ!!」
「ぐはぁ!?」
「っ!?」

戦闘態勢に入ったアレスを見て、グラウスは全身全霊を賭けて最大の一撃を放とうとする。
アレスはその攻撃をいなしてグラウスを制圧する……と考えたのだが、グラウスが1歩踏み込んだその瞬間に謎の影が飛び込んできてグラウスのみぞおちに強烈な拳を捻じ込んだのだ。
アレスに完全に集中していたグラウスはその不意打ちをまともに受けてしまい気を失ってしまった。

「あ、アレス……?」
「いったい何が起きたんですか!?」
「訓練中で木剣ならともかく、平時に真剣で学生に斬りかかるなんて許されるわけがないでしょう」
「っ!?えっ……ボレロ兄様!?」
「まさかロズワルド家を追い出されたお前が学園に入学してたなんてな、アレス」

暴走していたグラウスを止めた謎の人物。
なんとそれはアレスの実の兄であるボレロ・ロズワルドだったのだ。
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