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Fake Love
真実
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無子は半年以上会えてないココくんに会いに、真夏の暑過ぎる日にココくんの家に行った。
けど、睡眠を取っていたココくんは不機嫌そうに無子を家に入れてちょっときつかったワンピースをすぐに脱がし始める。
この頃の無子は100kgを超えていた。
二の腕は40㎝。
お胸は116㎝。
お腹は103㎝。
お尻は118㎝。
太ももは73㎝。
ふくらはぎは46㎝。
1人の体に2人分の重りを抱えてる無子にもうココくんは可愛いとも言わず、唇を合わすキスもしてくれなくなった。
ただ、凹凸を擦り合わせてココくんの気が済んだらすぐに寝る。
起業が出来ると謳っていた仕事場の話を振られても、もう終わったことで無子は何も聞いてきてほしくなかったから忘れたフリをした。
けど、ココくんの気持ちは確認したいから、またいとこのお兄さんが結婚した話や一緒に旅行に行けたらあの島に行きたいと話すけれど、ココくんはするっと抜けるような返事をする。
その時点で気づいてた。
もうココくんは自分に興味がないんだろうって。
けど、こうやって会いに来て、また会いたいって言う無子をどうしてココくんは振ってくれないんだろうと無子は悩む。
するとココくんは、
「俺のこと、好きなの?」
と聞いてきた。
無子はまだ自信を持って好きと言えるから即答で好きと言う。
「他の男とデートしたりした?」
と、ココくんは無子の顔をしっかり見ながら聞いてきた。
「しないよ。彼氏いるもん。」
「そっか。」
「ココくんは?」
「俺もしてないよ。」
と、ココくんは夜の仕事に向かいながら駅に向かう無子を送る。
けど、無子はココくんの嘘のつけない顔を見て、会えた時に色あざやかになるはずの景色がどんどんモノクロになっていくのを感じた。
「じゃあ、ここで。」
「あ、うん。そうだ、久しぶりに写真撮ろ?」
無子は会えた時にいつも撮るツーショットの準備をするために携帯を取り出した。
「俺、あんまり写真好きじゃないよ。」
「…え?」
無子はココくんの言葉に頭の処理が追いつかないでいると、ココくんは笑顔を作り、
「一枚だけね。」
そう言って仕方なく無子のとのツーショットを撮る。
「…ありがと。」
「ううん。じゃあね。」
「うん。またね。」
無子は仕事に向かうココくんと別れてゆっくりと帰れるバスに乗り込む。
その中で自分の心を救ってくれるバンドの曲を延々とループして気持ちを落ち着かせた。
けど、そんな不安定な無子にココくんは何も言わず、知らせず、顔を合わせず、連絡を絶った。
無子は3ヶ月以上連絡が取れなくなったココくんは死んだのか、事故で携帯を触れられなくなったのか、携帯をまた無くしたのかで悩み、久しぶりにウィンくんと連絡を取ってココくんの連絡先を聞き出そうとするけれど、ウィンくんは知らないと言った。
無子は自分が動くしかないと思い、1人夜の繁華街に出てBARやココくんのキッチンカーがあった場所を巡ったけれど見つからない。
あの家に行っても、もし引っ越ししていたら恥ずかしいことになるから行けない。
振るならしっかりと振ってこの気持ちをきっぱり辞めさせて欲しかった無子は、SNSでココくんの連絡先をアカウント検索してみると簡単に出てきた。
けれど、それは地獄の始まり。
ココくんのアカウントには無子と連絡を取ってない期間にアップされた赤ちゃんの写真があった。
無子はその写真にコメントされた外国語を翻訳アプリを使って読んでみるけれど、ココくんの子なのか分からない。
もし、ココくんの子だとして相手は?
前の結婚相手?
1つ前の元彼さん?
それとも新しい彼女?
けど、1つ分かっていることはこの子は無子と会わない期間に子作りして出来た子というのは分岐が様々ある中で確定してある道。
そのうやむやな信実が無子を滅多打ちにして、ギリギリでやっていたバイトさえ2ヶ月以上休んだ。
その間、無子はたくさん眠り続けて現実逃避。
誰も助けてくれないから自分1人で何とかしようと現実逃避をしている中で1番嬉しかったことは、夢の中で大好きなバンドグループの大好きなボーカルさんが寝転んだ無子の頭を太ももに置き、音楽遊戯でカバーしていた『幸せ』を無子の耳元に口を近づけ、大音量で歌ってくれたこと。
その夢から覚めた無子は大尊敬している人が大好きな歌を自分だけのために歌ってくれた夢を見て、少し幸せな気持ちになり、しばらく目を開けれたけれど夜が来てベッドに入ると同時に寂しさが襲ってくる。
そうしてずっと寝れずにいた無子は朝になってようやく眠り、夕方過ぎに起きたりとぐちゃぐちゃな生活を送っていたある日、一通のメッセージが来た。
環流 虹向/子宮が疼く愛が欲しい
けど、睡眠を取っていたココくんは不機嫌そうに無子を家に入れてちょっときつかったワンピースをすぐに脱がし始める。
この頃の無子は100kgを超えていた。
二の腕は40㎝。
お胸は116㎝。
お腹は103㎝。
お尻は118㎝。
太ももは73㎝。
ふくらはぎは46㎝。
1人の体に2人分の重りを抱えてる無子にもうココくんは可愛いとも言わず、唇を合わすキスもしてくれなくなった。
ただ、凹凸を擦り合わせてココくんの気が済んだらすぐに寝る。
起業が出来ると謳っていた仕事場の話を振られても、もう終わったことで無子は何も聞いてきてほしくなかったから忘れたフリをした。
けど、ココくんの気持ちは確認したいから、またいとこのお兄さんが結婚した話や一緒に旅行に行けたらあの島に行きたいと話すけれど、ココくんはするっと抜けるような返事をする。
その時点で気づいてた。
もうココくんは自分に興味がないんだろうって。
けど、こうやって会いに来て、また会いたいって言う無子をどうしてココくんは振ってくれないんだろうと無子は悩む。
するとココくんは、
「俺のこと、好きなの?」
と聞いてきた。
無子はまだ自信を持って好きと言えるから即答で好きと言う。
「他の男とデートしたりした?」
と、ココくんは無子の顔をしっかり見ながら聞いてきた。
「しないよ。彼氏いるもん。」
「そっか。」
「ココくんは?」
「俺もしてないよ。」
と、ココくんは夜の仕事に向かいながら駅に向かう無子を送る。
けど、無子はココくんの嘘のつけない顔を見て、会えた時に色あざやかになるはずの景色がどんどんモノクロになっていくのを感じた。
「じゃあ、ここで。」
「あ、うん。そうだ、久しぶりに写真撮ろ?」
無子は会えた時にいつも撮るツーショットの準備をするために携帯を取り出した。
「俺、あんまり写真好きじゃないよ。」
「…え?」
無子はココくんの言葉に頭の処理が追いつかないでいると、ココくんは笑顔を作り、
「一枚だけね。」
そう言って仕方なく無子のとのツーショットを撮る。
「…ありがと。」
「ううん。じゃあね。」
「うん。またね。」
無子は仕事に向かうココくんと別れてゆっくりと帰れるバスに乗り込む。
その中で自分の心を救ってくれるバンドの曲を延々とループして気持ちを落ち着かせた。
けど、そんな不安定な無子にココくんは何も言わず、知らせず、顔を合わせず、連絡を絶った。
無子は3ヶ月以上連絡が取れなくなったココくんは死んだのか、事故で携帯を触れられなくなったのか、携帯をまた無くしたのかで悩み、久しぶりにウィンくんと連絡を取ってココくんの連絡先を聞き出そうとするけれど、ウィンくんは知らないと言った。
無子は自分が動くしかないと思い、1人夜の繁華街に出てBARやココくんのキッチンカーがあった場所を巡ったけれど見つからない。
あの家に行っても、もし引っ越ししていたら恥ずかしいことになるから行けない。
振るならしっかりと振ってこの気持ちをきっぱり辞めさせて欲しかった無子は、SNSでココくんの連絡先をアカウント検索してみると簡単に出てきた。
けれど、それは地獄の始まり。
ココくんのアカウントには無子と連絡を取ってない期間にアップされた赤ちゃんの写真があった。
無子はその写真にコメントされた外国語を翻訳アプリを使って読んでみるけれど、ココくんの子なのか分からない。
もし、ココくんの子だとして相手は?
前の結婚相手?
1つ前の元彼さん?
それとも新しい彼女?
けど、1つ分かっていることはこの子は無子と会わない期間に子作りして出来た子というのは分岐が様々ある中で確定してある道。
そのうやむやな信実が無子を滅多打ちにして、ギリギリでやっていたバイトさえ2ヶ月以上休んだ。
その間、無子はたくさん眠り続けて現実逃避。
誰も助けてくれないから自分1人で何とかしようと現実逃避をしている中で1番嬉しかったことは、夢の中で大好きなバンドグループの大好きなボーカルさんが寝転んだ無子の頭を太ももに置き、音楽遊戯でカバーしていた『幸せ』を無子の耳元に口を近づけ、大音量で歌ってくれたこと。
その夢から覚めた無子は大尊敬している人が大好きな歌を自分だけのために歌ってくれた夢を見て、少し幸せな気持ちになり、しばらく目を開けれたけれど夜が来てベッドに入ると同時に寂しさが襲ってくる。
そうしてずっと寝れずにいた無子は朝になってようやく眠り、夕方過ぎに起きたりとぐちゃぐちゃな生活を送っていたある日、一通のメッセージが来た。
環流 虹向/子宮が疼く愛が欲しい
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