8 / 16
☁︎︎*.𓈒𓂂𓂃◌𓈒𓐍☁︎︎*.𓈒𓂂𓂃◌𓈒𓐍☁︎︎*.
--・--
しおりを挟む
「おめでとうございます…!」
韓国語がすっぽり抜けたなずなは仕事前の公園でカフェタイムなのにも関わらず、大興奮していて抑えきれていない叫び声を喉奥で何度も出す。
水月「ありがと…。」
なずな「んー?なんか元気なくないですか?」
と、なずなはやっぱり人間観察が良く出来て私のちょっとした違和感に気づく。
水月「私なんかとなんで付き合いたいんだろうって…。」
なずな「ちょっとぉ…。本当になんでそんなにネガなんですか? 」
水月「だって…」
私が選ばれない理由を言おうとすると、突然背後から手が伸びてきて私の両頬を挟まれるようにパチンと叩かれ心臓が飛び出そうになる。
なずな「びっくりした…。朋希、どうしたの?」
と、なずなは私の後ろにいるらしい朋希さんを見て私と同じく驚く。
朋希「お財布忘れてたよ。」
そう言って、キャッシュレス派のなずなに3つ折りの小さなお財布を渡した朋希さんは私の頬から手を離して私たちの真ん中にお尻をねじ込むように座った。
水月「えっと…」
朋希「水月さんは可愛いよ。」
と、突然朋希さんは真顔のまま、なずなの前で私を褒めた。
朋希「この間呑んだ時にはしてた口紅とか、香水とか、服とかあの人のために選んだんでしょ?」
水月「香水はつけてないよ…。」
朋希「じゃあトリートメントなんだ。いい匂いだね。最近スキンケア変えたの?前より肌質良くなってる。」
朋希さんの言葉責めに私はダンマリしてしまうと朋希さんの後ろから微笑むなずなの顔が出てきた。
なずな「そうだね。桐谷さんと出会ってから新しい物を買うことが多くなった気がする。」
朋希「そうなんだ。そういうの好き。」
なずな「私も好き。」
2人は私を誉め殺ししようとしているのか、いつも以上にお揃いの穏やかな笑顔で私を見つめてくる。
水月「…みんな新しい物、好きだよ。」
朋希「そういう水月さんが好き。」
なずな「私も好き。」
好きって恋人だけの特権じゃないの?
そう思うけれど、私の心の中は温泉が湧き出したかのようにポカポカして心地良い。
朋希「そういう水月さんだから桐谷さんは付き合いたいんだよ。それ以外にも理由はあると思うけどね。」
なずな「おっちょこちょいな所とか。」
朋希「聞き役に徹してる所とか。」
なずな「相手に合わせて言葉を選んでる所とか。」
朋希「ステータスで人当たりを変えない所とか。」
なずな「どんな人でも受け入れてくれる所とか。」
水月「…も、もう、いいって。」
私は2人の圧に押し殺されそうになり、自分の耳を塞ぐとそれを朋希さんが少し乱暴に取った。
朋希「水月さんは桐谷さんの恋人。だから私なんかって言わないで。水月さんを好きになった桐谷さんが悲しいと思うよ。」
なずな「そうですよ。水月さんだから好きなのに、水月さん自身が自分を否定したら桐谷さんを否定することにも繋がりますよ。」
…そんなこと、考えもしなかった。
私は2人の言葉で桐谷さんを傷つけかけたことを知り、自分の意識を変えることにした。
水月「桐谷さんが好きな私を好きになってみる。」
2人にそう宣言した私は恋愛経験が豊富な2人の先輩からこれからことを教えてもらい、来週にある桐谷さんのデートに備えた。
環流 虹向/溺/恋留
韓国語がすっぽり抜けたなずなは仕事前の公園でカフェタイムなのにも関わらず、大興奮していて抑えきれていない叫び声を喉奥で何度も出す。
水月「ありがと…。」
なずな「んー?なんか元気なくないですか?」
と、なずなはやっぱり人間観察が良く出来て私のちょっとした違和感に気づく。
水月「私なんかとなんで付き合いたいんだろうって…。」
なずな「ちょっとぉ…。本当になんでそんなにネガなんですか? 」
水月「だって…」
私が選ばれない理由を言おうとすると、突然背後から手が伸びてきて私の両頬を挟まれるようにパチンと叩かれ心臓が飛び出そうになる。
なずな「びっくりした…。朋希、どうしたの?」
と、なずなは私の後ろにいるらしい朋希さんを見て私と同じく驚く。
朋希「お財布忘れてたよ。」
そう言って、キャッシュレス派のなずなに3つ折りの小さなお財布を渡した朋希さんは私の頬から手を離して私たちの真ん中にお尻をねじ込むように座った。
水月「えっと…」
朋希「水月さんは可愛いよ。」
と、突然朋希さんは真顔のまま、なずなの前で私を褒めた。
朋希「この間呑んだ時にはしてた口紅とか、香水とか、服とかあの人のために選んだんでしょ?」
水月「香水はつけてないよ…。」
朋希「じゃあトリートメントなんだ。いい匂いだね。最近スキンケア変えたの?前より肌質良くなってる。」
朋希さんの言葉責めに私はダンマリしてしまうと朋希さんの後ろから微笑むなずなの顔が出てきた。
なずな「そうだね。桐谷さんと出会ってから新しい物を買うことが多くなった気がする。」
朋希「そうなんだ。そういうの好き。」
なずな「私も好き。」
2人は私を誉め殺ししようとしているのか、いつも以上にお揃いの穏やかな笑顔で私を見つめてくる。
水月「…みんな新しい物、好きだよ。」
朋希「そういう水月さんが好き。」
なずな「私も好き。」
好きって恋人だけの特権じゃないの?
そう思うけれど、私の心の中は温泉が湧き出したかのようにポカポカして心地良い。
朋希「そういう水月さんだから桐谷さんは付き合いたいんだよ。それ以外にも理由はあると思うけどね。」
なずな「おっちょこちょいな所とか。」
朋希「聞き役に徹してる所とか。」
なずな「相手に合わせて言葉を選んでる所とか。」
朋希「ステータスで人当たりを変えない所とか。」
なずな「どんな人でも受け入れてくれる所とか。」
水月「…も、もう、いいって。」
私は2人の圧に押し殺されそうになり、自分の耳を塞ぐとそれを朋希さんが少し乱暴に取った。
朋希「水月さんは桐谷さんの恋人。だから私なんかって言わないで。水月さんを好きになった桐谷さんが悲しいと思うよ。」
なずな「そうですよ。水月さんだから好きなのに、水月さん自身が自分を否定したら桐谷さんを否定することにも繋がりますよ。」
…そんなこと、考えもしなかった。
私は2人の言葉で桐谷さんを傷つけかけたことを知り、自分の意識を変えることにした。
水月「桐谷さんが好きな私を好きになってみる。」
2人にそう宣言した私は恋愛経験が豊富な2人の先輩からこれからことを教えてもらい、来週にある桐谷さんのデートに備えた。
環流 虹向/溺/恋留
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
泡になった約束
山田森湖
恋愛
三十九歳、専業主婦。
夫と娘を送り出し、静まり返ったキッチンで食器を洗う朝。
洗剤の泡が立っては消えるその繰り返しに、自分の人生を重ねながら、彼女は「ごく普通」の日常を受け入れている。
愛がないわけではない。けれど、満たされているとも言い切れない。
そんな午前中、何気なく出かけたスーパーで、背後から名前を呼ばれる。
振り返った先にいたのは、かつて確かに愛した男――元恋人・佐々木拓也。
平穏だったはずの毎日に、静かな波紋が広がり始める。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる