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「今日はスルメにする?」
帰り道を井歩いていると、桐谷さんはお腹が膨れているので胃にたまらないおつまみを勧めてきた。
水月「桐谷さんは私のどこが好きなんですか?」
けれど、不信感がまだ残る私はなずなにも解消出来なかった不安を当人である桐谷さんに質問した。
すると、桐谷さんは遠目に見える自分の家を指した。
桐谷「実家をバカにしないところ。」
水月「え…?」
桐谷「いい大人なのに有名ブランドを知らないところ。」
水月「えっと…」
桐谷「俺が提案するデートに不満を言わないところ。」
そう答えながら桐谷さんは私の手を引き、スルメを買うはずだったコンビニを通り過ぎる。
桐谷「見た目に惑わされないところ。」
私、桐谷さんの目に釘付けになっちゃってました。
桐谷「物に惑わされないところ。」
私、桐谷さんの付けてる小物で財力を確かめてました。
桐谷「お金に惑わされないところ。」
私、桐谷さんの財力で養ってくれないかなって思っちゃいました。
もしかしたら、私が騙されてるんじゃなくて桐谷さんが騙されてるのかも。
そう思った時、桐谷さんは足を止めて実家と言ったシャッターが閉じられた花屋の前で私の肩を捕まえて釘付けになってしまう目を合わせてくる。
桐谷「水月は俺のどこが好き?」
また自分のことを『俺』と言った桐谷さんは私の肩を力強く握り、震えそうな手を必死に抑えているような感じがした。
それが桐谷さんの本音のようで私は自分から初めて桐谷さんの胸に飛び込み、涙が溢れそうだった桐谷さんを抱きしめる。
水月「私を必要としてくれるとこ。」
桐谷「…必要。」
そう呟きながら桐谷さんは大きな手で私を包み込んで強く抱きしめてくれた。
桐谷「ずっと、そばにいてね。」
水月「うん。」
私は力一杯抱きしめられて骨が鳴りそうだったけれど、それよりも桐谷さんの寂しさが自分のコートを濡らしてる事が心配でその日は桐谷さんの腕が私を離れるまで抱きしめ返した。
綴季「向こうに着いたらまずはレモネード屋に行こう。」
そう言ってあの日に本心を見せてくれた綴季さんは私を家まで送り、明日飛行機を降りた後の予定を話す。
水月「綴季さんのおすすめのお店、いっぱい回りたい。」
私は玄関に用意しているトランクに今日持っていたバッグを置き、綴季さんとの会話を楽しむ。
すると綴季さんは時計を気にしてまた明日と言い、休みの日の夕方なのにとても焦って駅に向かっていった。
私はそんな綴季さんの背中を見えなくなるまで見送り、次の日朝の8時に車でやってくるはずの綴季さんを待つけど15分経ってもインターフォンが鳴らない。
そんなちょっとした遅刻でいつもは不安にならないけれど、どこかでまだ綴季さんを疑っている私は10分置きに電話した。
けれどもう1時間半が経ち、本当は空港にいないといけない時間になってしまった。
本当はタクシーでも使って綴季さんの家に行っても良かったけれど、すれ違いになってしまうのが1番嫌でずっと家で待っていたいけどさすがに待ちきれない。
私はもう間に合わない便を諦め、玄関にスーツケースを置いたまま久しぶりにスニーカーを履いて外に出ようとすると電話がかかってきた。
水月「大丈夫ですか?」
私はかかとを床に落としながら携帯を耳に当てると、待っていた声ではない声が私を心配する。
なずな『水月さんこそ大丈夫ですか?もう少しで着きます?』
と、なずなは北風が強く吹いているのにも関わらず、空港の外で私たちが乗ってくるはずの白い車を待っているという。
水月「桐谷さんと連絡がつかなくて…、どうすればいいかな。」
私は玄関の扉に手をかけたけれど、外に出る一歩が沼にハマったように出ずその場にうずくまってしまった。
なずな『ちょっと待ってください。朋希に電話かけさせます。』
そう言ってなずなはフリック音をさせながら私を励ましたけれど、綴季さんとは連絡が取れないという。
水月 「…寝坊かも。」
なずな『…とりあえず、今から水月さんの家に行きますね。こんな大事な日に寝坊した桐谷さんに喝いれます。』
そう言って電話を繋げたままのなずなはタクシーに飛び乗り、またフリック音をさせると20分後には私の家に朋希さんが来てそれから30分後にはなずなが来て広くて寒く感じた部屋も狭くて暖かく感じる。
そんな暖かい部屋で私は呑気にもうたた寝しかけると、なずなは朋希さん専用の膝枕を私に貸してくれてそのまま綴季さんが来るまで寝てていいと言ってくれた。
けど、それは永眠してもいいと意味になってしまった。
環流 虹向/溺/恋留
帰り道を井歩いていると、桐谷さんはお腹が膨れているので胃にたまらないおつまみを勧めてきた。
水月「桐谷さんは私のどこが好きなんですか?」
けれど、不信感がまだ残る私はなずなにも解消出来なかった不安を当人である桐谷さんに質問した。
すると、桐谷さんは遠目に見える自分の家を指した。
桐谷「実家をバカにしないところ。」
水月「え…?」
桐谷「いい大人なのに有名ブランドを知らないところ。」
水月「えっと…」
桐谷「俺が提案するデートに不満を言わないところ。」
そう答えながら桐谷さんは私の手を引き、スルメを買うはずだったコンビニを通り過ぎる。
桐谷「見た目に惑わされないところ。」
私、桐谷さんの目に釘付けになっちゃってました。
桐谷「物に惑わされないところ。」
私、桐谷さんの付けてる小物で財力を確かめてました。
桐谷「お金に惑わされないところ。」
私、桐谷さんの財力で養ってくれないかなって思っちゃいました。
もしかしたら、私が騙されてるんじゃなくて桐谷さんが騙されてるのかも。
そう思った時、桐谷さんは足を止めて実家と言ったシャッターが閉じられた花屋の前で私の肩を捕まえて釘付けになってしまう目を合わせてくる。
桐谷「水月は俺のどこが好き?」
また自分のことを『俺』と言った桐谷さんは私の肩を力強く握り、震えそうな手を必死に抑えているような感じがした。
それが桐谷さんの本音のようで私は自分から初めて桐谷さんの胸に飛び込み、涙が溢れそうだった桐谷さんを抱きしめる。
水月「私を必要としてくれるとこ。」
桐谷「…必要。」
そう呟きながら桐谷さんは大きな手で私を包み込んで強く抱きしめてくれた。
桐谷「ずっと、そばにいてね。」
水月「うん。」
私は力一杯抱きしめられて骨が鳴りそうだったけれど、それよりも桐谷さんの寂しさが自分のコートを濡らしてる事が心配でその日は桐谷さんの腕が私を離れるまで抱きしめ返した。
綴季「向こうに着いたらまずはレモネード屋に行こう。」
そう言ってあの日に本心を見せてくれた綴季さんは私を家まで送り、明日飛行機を降りた後の予定を話す。
水月「綴季さんのおすすめのお店、いっぱい回りたい。」
私は玄関に用意しているトランクに今日持っていたバッグを置き、綴季さんとの会話を楽しむ。
すると綴季さんは時計を気にしてまた明日と言い、休みの日の夕方なのにとても焦って駅に向かっていった。
私はそんな綴季さんの背中を見えなくなるまで見送り、次の日朝の8時に車でやってくるはずの綴季さんを待つけど15分経ってもインターフォンが鳴らない。
そんなちょっとした遅刻でいつもは不安にならないけれど、どこかでまだ綴季さんを疑っている私は10分置きに電話した。
けれどもう1時間半が経ち、本当は空港にいないといけない時間になってしまった。
本当はタクシーでも使って綴季さんの家に行っても良かったけれど、すれ違いになってしまうのが1番嫌でずっと家で待っていたいけどさすがに待ちきれない。
私はもう間に合わない便を諦め、玄関にスーツケースを置いたまま久しぶりにスニーカーを履いて外に出ようとすると電話がかかってきた。
水月「大丈夫ですか?」
私はかかとを床に落としながら携帯を耳に当てると、待っていた声ではない声が私を心配する。
なずな『水月さんこそ大丈夫ですか?もう少しで着きます?』
と、なずなは北風が強く吹いているのにも関わらず、空港の外で私たちが乗ってくるはずの白い車を待っているという。
水月「桐谷さんと連絡がつかなくて…、どうすればいいかな。」
私は玄関の扉に手をかけたけれど、外に出る一歩が沼にハマったように出ずその場にうずくまってしまった。
なずな『ちょっと待ってください。朋希に電話かけさせます。』
そう言ってなずなはフリック音をさせながら私を励ましたけれど、綴季さんとは連絡が取れないという。
水月 「…寝坊かも。」
なずな『…とりあえず、今から水月さんの家に行きますね。こんな大事な日に寝坊した桐谷さんに喝いれます。』
そう言って電話を繋げたままのなずなはタクシーに飛び乗り、またフリック音をさせると20分後には私の家に朋希さんが来てそれから30分後にはなずなが来て広くて寒く感じた部屋も狭くて暖かく感じる。
そんな暖かい部屋で私は呑気にもうたた寝しかけると、なずなは朋希さん専用の膝枕を私に貸してくれてそのまま綴季さんが来るまで寝てていいと言ってくれた。
けど、それは永眠してもいいと意味になってしまった。
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