わたしと僕とあたし

桜もち

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わたしと僕とあたし

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ここは…“わたし”は……そうか、そうだったね。
“わたし”が目覚めたのは真っ暗な世界。
“わたし”はあんなに言ったのに…結局『君』に負けてしまった。
まあ、最終的に決めるのは“わたし”でも『君』でもない、「あいつ」だからね。
“わたし”のこの声はもう届かないだろう。
まったく、『君』ときたらいつもいつも「あいつ」に迷惑かけて……。
『どうせあいつは僕を選ぶさ。』
そう言って『君』は三日月のように笑った。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 

ここは…『僕』は……そうか、そうだったな。
『僕』が目覚めたのは真っ暗な世界。
いつも通り、『僕』は“きみ”との勝負に勝った。
まあ、最終的に決めるのは『僕』でも“きみ”でもない、「あいつ」だからな。
“きみ”の声はもう届かないだろう。
まったく、“きみ”ときたらはいつもいつも『僕』の邪魔ばっかりして……。
『どうせあいつは僕を選ぶさ。』
そう言うと“きみ”は曇り空のような嫌な顔をした。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 

ここは…あたしは……そういえば……今何時だろ。
薄暗い部屋の中、あたしはもそもそと動いて時計を確認した。
あー11時かぁ。
……宿題…………まあ。いっか。
寝よ。
そうしてあたしはカーテンの隙間から見える太陽の光を少し浴びながら幸せな気分で眠った。
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