私が拾ったのは子猫なんですけど!そして私は男じゃない!

わらいしなみだし

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僕は夢に囚われる

★10

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 煌めく空間、ひとつの椅子……そこから一直線に敷かれた赤い絨毯。
 特別の場所であることは明らかである。
 そこにいるのはたった二人。

「やはり何処にも見つかりません!」
「わかった。申し訳ないが引き続き探してくれるかい?」

 片膝を赤絨毯につき膝間付く男にそう告げた。

「滅相も御座いません。喜んで捜索にあたります!」
「いつもすまない。こんな俺のために……」
「帝王様のためならすべて厭わない所存です。私たちは共に学んだ仲なのですから」
「そうだな……私のたった一人の友だよ。ショウエイ」
「リュウゴウ……帝王様」

 膝間付いていた男は立ち上がり、その場を立ち去った。
 見た目は帝王と変わらぬ年齢に見え、二人ともまだ青年のようだった。

 帝王が探しているのはもちろん銀髪魔法師……。

 最愛の人であった。


 
 彼の前に突如青い光が何処からともなく飛んできた。

 そしてーーー

 目の前にいるのはずっと探し求めていた銀髪の魔法師だった。

「君なんだね?逢いたかった……!」

 手を伸ばしても届かない。
 まるでそこにはいないようであった。

 青い光の中にいる銀髪の魔法師の眼は虚ろで何も見えていないようだった。

「私の事を覚えているかい?幼い頃、私と君は出逢ったんだよ。君は私を助けてくれた……」

 泣きそうになりながら、彼は青い光の中にいる少年に語り続けた。

「いつか大きくなったら、必ず迎えに行こうと決めていた。銀髪の魔法師は生涯妻を娶らない。パートナーを作らないと知った。それなら私の側にずっといても問題ではなかろうと……」

 光の中にいる少年は何も答えてこない。
 それでも彼は続けた。

「どうして君のからだはくっきり見えないのだい?まるで消えかかっているみたいだ……」

 青い光が薄くなっていく……

「待って!必ず君を見つけるから!愛してるんだ!君は私との約束を忘れたのかい?待って!いかないで!」

 ー ボクノナハ……ウゲツ ー

「え?」

 青い光は彼の前から忽然と消え去った……。



「そ、そんな……!ウゲツ……だと?ど、どうして……」



 その事実に彼の顔面に絶望の影が宿った。

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