『朔日の涙』 ~忍の恋~

わらいしなみだし

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9 朔日

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間違うこと無く、二人は無事に落ち合った。

どちらがとでもなく抱擁し、激しく相手を求めたのだ。
限りある刻の中、唇と唇が重ね合う……そして、

「声、出さないで。俺の何処を噛んでもいいから。背中に爪を立てていいから。ね?我慢できる?」

優しい穏やかな声でくの一に問う。
くノ一はとろんとしたまま忍に頷き……二人は闇夜に溶け合ったのだった。

「この先、何が待ち受けていようと、二人でずっと一緒に居よう。約束だ」

忍は静かに耳元で囁いた。そして顔を見合わせた。

ずっとこの先、このままで……。

二人は笑みを浮かべながら顔の前で指切りをし、お互い見つめあって口づけた。

ほんの束の間の幸せであった……
 
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