Little Which

フリーで楽しむマン

文字の大きさ
7 / 12
妖魔篇

妖魔編-6

しおりを挟む


 「外の空気…吸って来るわ…」
 「ココアさん!?」
私はそう言うと黙ってホワイト家から出て行った。
 ホワイト家とは私の姪っ子が住んでるところ。元々はマロンさんとお姉さんが住んでいた家。2人とも亡くなっているのはメイドのメイリンさんだけなはずなのに…前日、私は亡くなったはずのお姉さんが七瀬さんとブランと私を殺そうと襲いかかってきた。どうしてだかわからないけど確実に言える事はあの人は間違い無く私のお姉さん。
 
ドン!!

 いつの間にか考え事をしていて外を歩いていたので誰かにぶつかってしまったみたい。
「ごめんなさい…」
私は即座に深いお辞儀をして謝る。
「あら、さっきの人ね。」
「あっ…」
私がぶつかったのは運が悪くさっき襲い掛かった私のお姉さんでした。私はすくみ上がり、助けを呼ぼうにも恐怖のあまり声が出ません。
「ちょうど良いわね。誰もいないところに行きましょうか。」
私は言われるがままにお姉さんに手を引っ張られて誰もいない森の方へと連れて行かれた。
 森へと着いた途端私は大樹の方へと投げ出されそのまま私の真横を手で「ドン!」とされた。
 「死にたいのかしら?」
 「い、嫌です!!やっと友達が出来たし…まだ、やり残した事があるし…」
 「へぇ、じゃあ、あなたの友達も後から殺してあげる。なら良いかしら?」
 「嫌です…」
お姉さんは不満そうな表情を浮かべ私の目の前で座り、私に「お前も座れ」とアイコンタクトをしたので私も言われるがままにした。
「あんた、何歳?」
 「 63…です。」
「歳の割には幼い顔…羨ましいわ。その顔から醜くしてじっくり精神的に苦痛を与えて殺してあげようかしら。」
 「ごめんなさい…」
私が謝るとお姉さんはますます気に入らない顔をして苛立ちを見せる。
「まずはあなたのいた家の人を全員殺してあげるわ。それでもびくびくと怯えっぱなしかしら?」
「勘弁してください…。」
「じゃあ、あなたの力を見せなさい。」
私は首を激しく横に振る。
「やっぱり、ムカつくわね…。良いわ、ゆっくりいたぶってあげる。」
「満足して、友達が守れるなら良いですよ…」
私の顔面に強い蹴りが即座に入り蹴られた勢いで後頭部を打つ。この時点で私は死んでるはずだが生きていた。どうやらお姉さんが蘇生魔法を使ったみたい。
「簡単に死なせると思うかしら?」
「…お姉さん」
お姉さんは私の右手を踏む。
「ぁぁぁぁぁ!!」
これで右手は粉砕骨折をしたを
「痛い?痛いでしょうね。どうして、自分は何もせずに友達と自分の命を守れると思うのでしょうね。非常に不愉快だわ」
「ごめんな…いやぁぁぁっ!」
お姉さんは私が謝る前に左手も同じように粉砕骨折させる。そのあとお姉さんは癒し魔法で私の身体の怪我を全て治しそのままナイフで刺しまくり、私が死んだら蘇生させる。
 私は悪くないのに…どうしてこんな目に遭うか…お姉さんはどうしてそんなことが平気で出来るかわからない。
「あなたが抵抗して私と全力で戦うまでは殺さないわよ?たくさんの苦痛を与えるって言ったじゃない?」
「たった、50回殺されただけで…折れないわ…まだイライラしてるみたいだし満足するまでやってみては?」
「うぁぁっ!!」
お姉さんは私の首を絞める。
「あガ……!あぁ…」
「まーだ、抵抗しないわけ?耐え続けても誰も助けに来ないわよ?ここは森の奥だもの。誰も見つける事は出来ないわよ。それにやっと友達が出来たのにあなたがそんな死にたがりで友達を守ってるつもりだけど残った人はとても悲しむ。昔から自分を大切にしないところが大嫌いだったわ。」
「覚えて……くれ…て…た…んですね…」
「くぅ!」
私を地面に叩きつけそのまま首を強く絞め窒息死させられる。がまた蘇生魔法が使われた。
お姉さんは余計に腹を立てて蛇腹剣を出し鞭のように地面を叩き音を立てる。
「じゃあ、お前は家族や大切な人が目の前で殺されそうになっても同じ事を出来るかしら?ただ、やめろ!だけ言って終わりかしら?私が殺されたときみたいによ!まさか、そのまま殺されて罪を償おうなんて考えてないよね?」
「私は死ねば良い…それぐらいお姉さんに申し訳なくて…」
「へぇ…申し訳なかったら友達を見殺しにして良いと…武器を取りなさい!馬鹿妹。そうしないと私はお前をいつまでも殺さないわよ!」
私の図書館の本が私の周りに集まってきて全てが宙に浮き光りだす。その数はざっと100冊。
 私はそのまま何度も死のうと思ったが無意識に魔法の詠唱を唱えていた。
「それが武器ね。」
「やっぱりここで死ぬわけにいかないみたい。」
「それで、その本でどうするつもり?」
「お姉さんを止めて一緒に帰る。」

 続く
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あまりさんののっぴきならない事情

菱沼あゆ
キャラ文芸
 強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。  充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。 「何故、こんなところに居る? 南条あまり」 「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」 「それ、俺だろ」  そーですね……。  カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

エリート警察官の溺愛は甘く切ない

日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。 両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉

裏切りの代償

中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。 尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。 取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。 自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。

処理中です...