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妖魔篇
妖魔編-6
しおりを挟む「外の空気…吸って来るわ…」
「ココアさん!?」
私はそう言うと黙ってホワイト家から出て行った。
ホワイト家とは私の姪っ子が住んでるところ。元々はマロンさんとお姉さんが住んでいた家。2人とも亡くなっているのはメイドのメイリンさんだけなはずなのに…前日、私は亡くなったはずのお姉さんが七瀬さんとブランと私を殺そうと襲いかかってきた。どうしてだかわからないけど確実に言える事はあの人は間違い無く私のお姉さん。
ドン!!
いつの間にか考え事をしていて外を歩いていたので誰かにぶつかってしまったみたい。
「ごめんなさい…」
私は即座に深いお辞儀をして謝る。
「あら、さっきの人ね。」
「あっ…」
私がぶつかったのは運が悪くさっき襲い掛かった私のお姉さんでした。私はすくみ上がり、助けを呼ぼうにも恐怖のあまり声が出ません。
「ちょうど良いわね。誰もいないところに行きましょうか。」
私は言われるがままにお姉さんに手を引っ張られて誰もいない森の方へと連れて行かれた。
森へと着いた途端私は大樹の方へと投げ出されそのまま私の真横を手で「ドン!」とされた。
「死にたいのかしら?」
「い、嫌です!!やっと友達が出来たし…まだ、やり残した事があるし…」
「へぇ、じゃあ、あなたの友達も後から殺してあげる。なら良いかしら?」
「嫌です…」
お姉さんは不満そうな表情を浮かべ私の目の前で座り、私に「お前も座れ」とアイコンタクトをしたので私も言われるがままにした。
「あんた、何歳?」
「 63…です。」
「歳の割には幼い顔…羨ましいわ。その顔から醜くしてじっくり精神的に苦痛を与えて殺してあげようかしら。」
「ごめんなさい…」
私が謝るとお姉さんはますます気に入らない顔をして苛立ちを見せる。
「まずはあなたのいた家の人を全員殺してあげるわ。それでもびくびくと怯えっぱなしかしら?」
「勘弁してください…。」
「じゃあ、あなたの力を見せなさい。」
私は首を激しく横に振る。
「やっぱり、ムカつくわね…。良いわ、ゆっくりいたぶってあげる。」
「満足して、友達が守れるなら良いですよ…」
私の顔面に強い蹴りが即座に入り蹴られた勢いで後頭部を打つ。この時点で私は死んでるはずだが生きていた。どうやらお姉さんが蘇生魔法を使ったみたい。
「簡単に死なせると思うかしら?」
「…お姉さん」
お姉さんは私の右手を踏む。
「ぁぁぁぁぁ!!」
これで右手は粉砕骨折をしたを
「痛い?痛いでしょうね。どうして、自分は何もせずに友達と自分の命を守れると思うのでしょうね。非常に不愉快だわ」
「ごめんな…いやぁぁぁっ!」
お姉さんは私が謝る前に左手も同じように粉砕骨折させる。そのあとお姉さんは癒し魔法で私の身体の怪我を全て治しそのままナイフで刺しまくり、私が死んだら蘇生させる。
私は悪くないのに…どうしてこんな目に遭うか…お姉さんはどうしてそんなことが平気で出来るかわからない。
「あなたが抵抗して私と全力で戦うまでは殺さないわよ?たくさんの苦痛を与えるって言ったじゃない?」
「たった、50回殺されただけで…折れないわ…まだイライラしてるみたいだし満足するまでやってみては?」
「うぁぁっ!!」
お姉さんは私の首を絞める。
「あガ……!あぁ…」
「まーだ、抵抗しないわけ?耐え続けても誰も助けに来ないわよ?ここは森の奥だもの。誰も見つける事は出来ないわよ。それにやっと友達が出来たのにあなたがそんな死にたがりで友達を守ってるつもりだけど残った人はとても悲しむ。昔から自分を大切にしないところが大嫌いだったわ。」
「覚えて……くれ…て…た…んですね…」
「くぅ!」
私を地面に叩きつけそのまま首を強く絞め窒息死させられる。がまた蘇生魔法が使われた。
お姉さんは余計に腹を立てて蛇腹剣を出し鞭のように地面を叩き音を立てる。
「じゃあ、お前は家族や大切な人が目の前で殺されそうになっても同じ事を出来るかしら?ただ、やめろ!だけ言って終わりかしら?私が殺されたときみたいによ!まさか、そのまま殺されて罪を償おうなんて考えてないよね?」
「私は死ねば良い…それぐらいお姉さんに申し訳なくて…」
「へぇ…申し訳なかったら友達を見殺しにして良いと…武器を取りなさい!馬鹿妹。そうしないと私はお前をいつまでも殺さないわよ!」
私の図書館の本が私の周りに集まってきて全てが宙に浮き光りだす。その数はざっと100冊。
私はそのまま何度も死のうと思ったが無意識に魔法の詠唱を唱えていた。
「それが武器ね。」
「やっぱりここで死ぬわけにいかないみたい。」
「それで、その本でどうするつもり?」
「お姉さんを止めて一緒に帰る。」
続く
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