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妖魔篇
妖魔篇-11
しおりを挟む「ところでオズワルドきゅん。パパとママってどんな人?」
「完全に忘れてますね…それときゅん呼びはやめてください。」
(七瀬さんのキャラが…変わってますよね…明らかに…え?)
私は半分ドン引きしながら2人のやりとりを見つめる。若い子達ってこんなノリなんでしょうか。でも側から見たら私が年下…でも実年齢は76歳。若者が羨ましい…。
(ねぇお姉ちゃん。私はあなたみたいに立派な…)
「考え事をしてないでついていくにゃ!」
途中まで七瀬さんの肩に乗っていた猫のブランが人間の姿に戻り私の手を引く。
そしてしばらく歩いてると中学生ぐらいの女の子が私たちに近づいてきた。
女の子は七瀬さんの方に少しずつ近づいていく。
「あなたは…佐々木七瀬さんですか…?」
「ん?そうだけど。私もよくわからないから詳しくは言えないや。君の名前は?」
「佐々木八重です!私のことを覚えてますか!?お姉ちゃん!」
「ん、ん?」
本人は覚えてないみたい。そんな様子を見た八重さんは何やらドッキリを見抜いたような顔をしてた。
「ははん、お姉ちゃんの事だから私を驚かそうとわざと覚えてないふりしているでしょう?そうは行かない!お家に帰ってお母さんをびっくりさせるよー!」
七瀬さんはそう言われると私達を置いて強引に連れて行かれた。
「オズワルドさん、これで家族のところに帰れたから良かったですね。では帰りましょう♪」
終わり
「そんなわけあるわけ無い!?追いかけるぞ!!」
「デスヨネー」
そんな私たちは七瀬さん達を追いかけ家まで着くとそこには豪邸が立っていて黒い服のゴツい男が2人、家の前で立ってた。見るからに魔術や核ミサイルなどデコピンで返してしまうような気迫を感じる。
「や、やばいですよ!オズワルドさん!?」
「ここは一つ作戦を練ろう」
続く
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