女性のための犯され短編集【R18】

弓月

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深夜の泥棒に犯される


 大学終わりにファミレスのバイトをして、まかないのハンバーグセットを食べて帰宅したのが夜の11時。

 少し面倒だと思いつつ……じっとりと汗ばむこの季節、そのままベッドにはいるのは気が引けて、ざっとシャワーを浴びて彼女は横になった。

 明日の講義の課題をまだ解いていない。けど、午後からだからまぁなんとかなるだろう……。

 いざという時は友達のを写そう。

 こちらに向いて回っている扇風機の音を聞きながら、彼女はすぐに眠りについた。


 ……


 ...ガチャ


(あれ……?)


 それから何時間も経ったのか
 もしくは眠ったすぐ後だったか

 彼女の意識は、ある筈のない物音によって引き戻された。

(玄関?ドアが開いた音……?)

 自分は眠っている最中なのに、その耳はきちんと音を拾っているから不思議なものだ。

 と言っても彼女の意識は、はじめのうちはまだポヤポヤとしていた。

 現実世界にそっくりな夢を見ることもある彼女は、今のこの音も、夢か何かだと思ったのかもしれない。


 だが……


「……」


 ...カチャ

 ギィィィ

 ヒタ、ヒタ、ヒタ


 未だ呑気な彼女の部屋には、明らかに " 何者か " が入ってきていた。

 玄関に続き、今度はワンルームの部屋の扉がゆっくりと開けられて、誰かの足音までする。

 夢にしては、さすがにリアルすぎないか。

 少しずつ彼女も危機感を覚え始めた。

 実家から離れてひとり暮らしの彼女には、彼氏もいなければ、ルームシェアしている友達も、夜中に部屋を徘徊するペットだっていない。

 ──なら、幽霊?

 でも幽霊なら、わざわざドアを開けてはいってくる?

 いったい、今、この部屋にいるのは……!?

 ヒタヒタヒタ...ピタッ

「……!?」

 足音が、自分が眠るベッドの真横で止まる。

 仰向けの彼女は恐怖で萎縮する顔を、なんとか堪えようとした。

 自分が起きているのがバレたら、おしまいだ。

 相手が幽霊だろうが人間だろうが、それだけは本能的にわかっていた。


 正体不明の侵入者はしばらく彼女を観察した後、ゆっくりとそこから離れて、部屋を徘徊し始める。

 床に置いていたバッグをガサガサと漁る音。
 家具の引き出しを開けて、中を探る音。

(これっ……泥棒……!?)

 しばらくそんな音が続く中、彼女は必死に寝たふりをしていた。

 ここまできたらもう、夢なんかじゃないだろう。

 ひとり暮らしを始めた時、親の忠告をきいて、セキュリティのちゃんとしたアパートを選ぶべきだった。

 家賃が安いからと、オートロックでもない古いアパートの1階に決めたせいで、こんなことになるなんて……。

 後悔がグルグルと頭を回る。

(こんなことで死にたくない……!)

 ……



(あれ……?音が)


「…………ハァ」


 度を超えた恐怖と緊張に包まれて息を潜めていると、……いつの間にか、泥棒の足音が聞こえなくなっていた。


「………ハァ……ハァ」


 代わりに聞こえるのは……声だ。

 低い男の声だった。

 泥棒がベッドの横に戻ってきていて、自分を見下ろして何やら息を乱している。

(……!やっぱり殺されるの……!?)

「ハァ……ハァ……!」

(でも…なんだか…この声)

 命の危機に怯えていた彼女は、さらなる異常を察知する。

 そして思い出した。

 今の自分の姿──

 シャワーを浴びたまま、何も身につけず裸で寝ていたのだということを。

 夏にはいってからいつもそうだった。

 今の彼女は全裸で、薄いタオルケットをかけただけの……無防備すぎる姿だったのだ。

 スルッ...

「……ッッ」

 その時、僅かに、ほんの少し、身体にかけたタオルケットがずらされた気がした。

 咄嗟に出そうになる悲鳴をなんとか堪える。

 扇風機からの風が、さらされた胸に直接当たった。

 スル...スル....

 彼女が反応しないのをいいことに、そのままタオルケットがずらされていく。

(あ…!あ…!…そんな…いや)

 少しずつ少しずつ……

 ウエストのくびれ、そして恥ずかしいトコロまで、全部、丸見えにされる。

 死への恐怖とは違う理由で身体が震えそうになった時、ついに、その " 泥棒 " の手が彼女に触れてきた。

 まず狙われたのは胸の先端。

「…ッ…//」

 ツン──と指の腹で触れた後、クルクルとなぞられる。

 この時、彼女には自覚しようもないが、極度の緊張にさらされた彼女の突起は…ぷっくりと突き出て固くなっていた。

 そこを、恐る恐るといった具合に弄られる。触れるか触れないかの際どさでそれを続けられると、思わず身体が反応しそうだ。

「……っ……!」

 それでもなんとか耐えていると、相手は気を大きくしたのか、今度は胸を鷲掴んだ。

 大きくてゴツゴツとした掌……やはり男だ。そして素肌とは異なる感触。泥棒が軍手を付けているのだと、彼女は後で気付く。

(やめて触らないで!そんなふうにイジくらないでぇ…!)

 男の手はふくらみの形を歪に変えながら、親指で乳首をグニグニと弄る。

 そしてときどき、固く膨らんだそこをピンと弾かれる。

 そんなことを続けられたら…初めは嫌悪と恐怖しかなかった行為にも、しだいに身体が反応してしまう。

「ハァ……ハァ……ハァ……!」

「…っ」

 男の息遣いもどんどん荒くなっていた。

 興奮してるんだ。

 それが伝わるせいで彼女も変な気持ちにされる。

(乳首……ダメ……!そんなふうにずっと触られたら感じちゃう……っ、いやだ、やめて)

 声も我慢できなくなる。

 クリクリクリ...♡

「…ンッ…//」

 そしてとうとう、彼女は小さく喘いでしまった。

 とても小さな声ではあるが…確実にそれは、感じてしまったときの鼻にかかった甘い声。


「───」


 胸を弄る指が止まる。


(しまった……!バレた)


 彼女は慌てて、寝息を立てて誤魔化した。


 スーー

 スーー


「…………」


 相手の男は無言。その沈黙が恐ろしくて仕方がない。


 そして次の瞬間


 ──カリカリッ


「‥ッンあ‥」


 軍手ごしに爪を立てて、先っぽをカリカリと摩擦された。

 あまりに不意打ちだったから、またしても声が出る。

「‥ぁ…//……ハァ……ハァ……ッ」

 しかもその反応が気に入ったのか、男は中指と薬指で乳首をはさみ逃げられないようにして、親指の爪で念入りに先端をカリカリしてくる。

 カリカリカリカリ....♡

「…ッ…ンン」

 ...ペロッ

「──ッ‥ァ‥//」

 さらにもう片方の胸の先を、生温かいものになぞられた。

 ゾクゾクッと背筋が震えて、男が乳首を舐めたのだとわかると、それはもう……反応しないなんてレベルのものではなくなった。

 息が乱れるのも、甘く声が漏れるのも、制御できない。隠せるわけない。

 せめてと思い、身体がいやらしく くねりそうになるのだけは我慢した。

 この泥棒の目的がわからない。

「‥ン‥…ぁふ‥っ‥// ぁ‥‥//」

 起きたら困るのはそっちじゃないのか。そうに違いないのに、今の男の行動は…彼女を無理やり感じさせて愉しんでいるとしか思えないのだ。

 その異常さに対する恐怖なのか、なんなのか

 いつの間にやら全身がじっとりと汗ばんでいて、体温が上がっていた。

(ぁぁ……もう……//)

 胸だけの愛撫で乱れる彼女を、馬鹿にするようにしばらく弄んだ後

 男はもう片方の手をズルッ…と彼女の身体に這わせた。

「……!!」

 ザラザラとした軍手の感触がお腹の上をすべる。

 ダメだ、その先は

 彼女の頭が警鐘を鳴らしたが、もちろん遮る勇気はない。


 ...グチュ♡


「フ‥んん‥ッ…//」


 クチュ...クチュ...♡


「‥ンふ…//‥‥んん‥//」


 男の手が…恥丘に届いて、そこにあるワレメに指を埋めた時──

 胸を舐めていた男の口から、一段と熱い息が吐き出された気がした。

 それもそうだろう。彼女自身が驚くほど、そこは淫らな蜜でぐっしょりと濡れていたのだ。

 そのままワレメを指で前後になぞられると、耳を覆いたくなる厭らしい水音が聞こえてくる。

「‥ァ…ァ‥ァ‥‥!」

 そして彼女の開いた唇からも…甘い声が小刻みに漏れる。

 男の指は濡れた秘部から突き出た肉芽を探り出し、そこも容赦なく弄りだした。

「‥ッ…ぁ‥‥//」

 軍手のような固い生地で触られたら、普通痛みをともなう筈なのに……。ぐちょぐちょに濡れているおかげで、気持ちよさしかない。

 むしろその、隠蜜を吸って濡れた布の感触は絶妙で、肉芽の裏をぞりぞりされると、たまらない。

「‥ハァッ‥ハァッ…‥ぁ‥‥!‥…ぁ、ぁぁ‥‥//」

 お腹や太ももがビクビクと震え始める。

「ぁぁぁ‥ッ‥//…‥ハァァ‥‥//‥…ンン‥!」

 裏側だけじゃなくて、先っぽも、同じように濡れた軍手でぞりぞりと撫でられる。

 身体中の神経が、男が触れる箇所に集まって、剥き出しにされているようだ。

 感じすぎる肉芽を執拗に撫でられて…乳首にカリカリと爪を立てられて…もう片方は温かい舌で舐め回される。

 それを繰り返される。

 永遠とそうされる彼女は、単純に気持ちいいだけじゃなくて、すぎた快感に苦しめられていた。

 いやだ、逃げたい

 逃げたい

 足を閉じたい

 やめてと言いたい

 やめてって……叫びたい

 だが彼女は「やめて」「嫌だ」と口に出すこともできなければ、腰をくねらせることも、足を閉じることもできない。

 いや、もはや彼女がそう思い込んでいるだけで…

 実はこの泥棒は、すでに彼女が起きていると知っていながら、彼女を弄んでいる可能性も多分だった。

 むしろここまで快楽に乱れる女を前にして、眠っていると信じているならよほどの楽観主義者だ。

「‥ハァッ‥…ん、ぁっ‥//‥ぁっ、ぁっ‥‥//」

 けれど彼女は健気に、眠ったふりを押し通した。

 ビクビクと身体が痙攣していても
 全身を赤く染めて発情していても
 甘い声が途切れなくとも
 苦悶の表情は隠せなくても

 目を閉じて抵抗さえしなければ…それで大丈夫だと信じていた。だから


「‥‥ああ…‥ッ‥‥ハァッ‥‥ハァッ‥…ハァァァ‥‥!」


 充血した肉芽の先っぽを、焦らすように優しく優しくなぞられても……


「‥─ッ‥ァァ…!?‥‥ぁっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ‥//‥ああ、ぁっ、ゃぁぁぁっ‥‥//」


 敏感な根元を、小刻みな摩擦で集中的に責められても……


「ひぃ…ッ─アッ‥!‥‥ああ……//
 ゃ…あ、あああ‥‥//ああああ‥‥‥!」


 すり潰すように恥骨に押し付けられて、コリコリと左右にこねられても

 起きては駄目だと、暗示をかけて。されるがままに責められ続けた。

 そんな彼女に男は、そろそろイケと、責め方を速めて追い込んだ。

「‥ッ‥ハァ‥ああ…あああ‥‥//‥‥ダメ‥‥アッ!‥‥ああ//‥…‥ゃ‥あ‥ああっ、ああっ‥」

 乳首を指ではさんでグリグリと強めに回す。

 口に含んだほうはたっぷりの唾液をまとわせて、小刻みに舐め弾く。

 クチュッ♡ クチュッ♡

「‥ああっ//‥んっ…んっ‥んっ!」

 そしてパクパクと厭らしく呼吸している下のクチに長い中指を沈ませると、肉芽の根元に狙いをさだめて、中と外の両方から揺さぶりをかける。

 グチュッ♡── グプッ
 ...グチュッ、グチュッ、グチュッ!

「んんんっ//‥あんっ‥んふ、んっ…んっ‥‥!」

 グチュン♡ グチュッ♡ グチュッ♡

「‥‥んふぅ//‥‥…んっ‥‥んんん‥‥」

 熱くトロトロになってしまっていた膣内は男の指を嬉しそうにしゃぶって、従順に快楽を与えられている。乱暴なくらい激しく動かされているのに、彼女は気持ちいいことしか考えられなかった。

(だめっ…イクッ…イクッ♡…イッちゃだめ!ばれちゃう!起きてるってばれちゃう……!)

 グチュン♡ グチュッ♡ グチュッ♡

(イッたらばれちゃうっ…起きてるのっ…ずっと起きて気持ちよくなってたって、ばれちゃう…!)

「‥んんっ‥─ッ‥‥ぁっ、あああああ‥//」

 イクのだけは我慢しようと無駄に力を入れたのが仇となり、彼女はこれまで味わったことのないような大きな絶頂の波に呑まれた。




 ………



「‥ハァッ‥‥ハァッ‥‥ハァッ──ぁ‥」



 イッた後も…ヒクヒクと痙攣が続いている。

 ...クチュ、クチュ、コリッ

「‥ッ…ンン‥//」

 そんな彼女の身体で遊ぶ指が、絶頂後の過敏な突起をおもむろに撫でてくる。

 もう限界……

 朦朧とした意識の彼女は、アソコを撫でている男の手に…自らの手を重ねていた。


「…っ…!」


 途端、男の動きが止まった。

 そして恐る恐る…彼女の顔を見る。

 それまでずっと目を閉じていた彼女もまた、何も考えずに半開きの目で相手を見つめ返していた。


「…ぁ‥‥なた‥‥‥‥‥誰‥‥‥‥?」


 呼吸を乱したまま、問いかける。

 暗闇の部屋。ベッドの横で腰を下ろして彼女の胸を舐めていた男は、ずらしていたマスクを慌てて元に戻した。


「‥おじ‥‥さん‥‥誰‥…‥?」

「──…っ」

「ぇ──?」


 次の瞬間、その男は、枕元に置いていた彼女のスマホと自分のバッグを持ち、バタバタと外へ飛び出した。

「‥‥‥‥ぇ?」

 トロンと惚けた顔の彼女は、男の行動の意味がわからず、しばらく呆然としている。

 いなくなった……

 ……え?逃げたの?

 はぁはぁと…発情した身体をベッドに横たえたまま、彼女はこの夜、何もする気が起きなかった。





 ──



 その泥棒が彼女の部屋から持ち出したのは、バッグにあった財布のひとつだけだったようだ。

 学生が持っている金目の物なんて、しかも、こんな安アパートに住んでいる人間の持ち物なんて、たかが知れている。

 スマホを持ち去ったのは、すぐに通報されるのをふせぐためなんだろうか…。どちらかと言うと、財布よりスマホが失くなるほうが迷惑だ。

 翌日、クレジットや銀行のカードを新しく作り替えるついでに、泥棒のことを警察に届け出る。

 被害届を出して、アパートで現場検証して、その日は大学にも行けなかった。


「何か他に危害は加えられませんでしたか?」


 現場検証を終えて、イケメンの警察官さんが、最後にそう聞いてくる。

 彼女は答えた。





「──…はい。

 ずっと、眠ったふりをしていたので」











(終)





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