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第2章~新たなる旅立ち~
第2話~野営地を目指せ!~
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「ブレイド殿、次の目的地はどこでありますか?」
「ランヌの街まで数日掛かるから、途中の野営地だな」
「了解であります!」
ロデードの町を出た俺たちはパリッシュ王国へ向かう道中、次の目的地であるランヌの街に向かって進む。ランヌまでは数日かかるのだが、ロデードからランヌまでの途中には町などが無いため、1回か2回ほど野営する必要があった。
幸い先達が同じルートを取った際に野営できそうな地をいくつか見つけ、それが地図にも記されているのでまずはそちらに向かうことになった。
「今日も良いお天気で、風が気持ち良いですね」
「そうだな。気持ちも晴れやかになるし、これだけ見通しが良いと魔物もこの辺りには来ないだろう」
「どういうことでありますか?」
「俺たちのような冒険者は基本的に戦う術を持っているだろう?それを魔物も知っているからだ」
「つまり魔物も戦いを避けてこちらに来ないということですか?」
「そういうことだ。魔物だって無駄に死にたくはないからな」
昨日今日と薬草採集のために進んでいた草原を今度は道通りに進んでいく。空は雲一つない快晴で非常に晴れやかだ。そして程よく心地の良い風が吹いて青々とした草を揺らし非常に涼やかに感じる。
それはミリアやアンも同じようだ。ミリアは柔らかそうな栗色の髪をふわりと揺らしながら話しかけてきた。俺も彼女らと同じように感じていると答え、そして旅のしやすさという面でもありがたいと言った。
2人ともそちらの方はよく分かってはいなかったようで俺は2人に説明した。それを聞いた2人は納得したという表情を見せた。
あまり寄り付かないとはいえ、全く遭遇しないというわけではないので警戒を緩めることなく街道を進んでいく。
草原を3ワーほど進んだが魔物に襲い掛かられることは無かった。しかしここからは木々が生い茂る場所を通らなければならない。外から見る限りでは鬱蒼と生い茂っているわけではなくどちらかと言えば森というより林に近いような様子。しかしそれでも視界は悪く、林を抜けるまでに魔物に遭遇する可能性が高い。
「林だ。気をつけて進もう」
「「はい!」」
まずは2人に声を掛けて更なる警戒を彼女らに促して林に入る。思った通り木がびっしりと立っているわけではなく日もそこそこ入り込んで来ている。
この林に自生している木はほとんど同じ木で全体的な見た目はまるで馬上槍のような形にも見える尖った姿で、葉は青々とした細いものがたくさん付いている。
この木はフィアーツというようで、そこまで珍しくなくこのガルヴァン王国だけではなくパリッシュ王国やその他の国でも見られるものだ。
この林を2ワーほどの時間をかけて抜ける。途中で何度か魔物との遭遇もあったが、この林に住む魔物もそう強い者はおらず特に苦戦することなく突破することができた。
林を抜けると再び草原。だが今日はこの辺りにある野営地で一晩を過ごすことにする。がんばればもう1つ向こうの野営地にまで行けるかもしれないが、野営するにしても準備が必要なのでその準備が終わるまでに日が落ちてしまうような事態は避けたい。
「綺麗な川ですね~」
「そうだな。これなら飲み水にもできそうだ」
今回の野営地は川の畔にある場所。故に水もしっかりと確保できるため野営するにはぴったりの場所だ。地面には短めの青々とした草が生えた柔らかい大地で、この上で眠っても身体を痛めづらいのも良い。
俺たちは荷物を降ろして川を眺める。ミリアが言うように非常に綺麗で穏やかな流れの川で飲み水としても最適だろう。隣ではアンが「ん~」と声を出しながら両手を組んで上に上げて身体を伸ばしている。
俺たちはここまでほとんど止まらずに来たので一息ついてから野営の準備をすることにした。
「ランヌの街まで数日掛かるから、途中の野営地だな」
「了解であります!」
ロデードの町を出た俺たちはパリッシュ王国へ向かう道中、次の目的地であるランヌの街に向かって進む。ランヌまでは数日かかるのだが、ロデードからランヌまでの途中には町などが無いため、1回か2回ほど野営する必要があった。
幸い先達が同じルートを取った際に野営できそうな地をいくつか見つけ、それが地図にも記されているのでまずはそちらに向かうことになった。
「今日も良いお天気で、風が気持ち良いですね」
「そうだな。気持ちも晴れやかになるし、これだけ見通しが良いと魔物もこの辺りには来ないだろう」
「どういうことでありますか?」
「俺たちのような冒険者は基本的に戦う術を持っているだろう?それを魔物も知っているからだ」
「つまり魔物も戦いを避けてこちらに来ないということですか?」
「そういうことだ。魔物だって無駄に死にたくはないからな」
昨日今日と薬草採集のために進んでいた草原を今度は道通りに進んでいく。空は雲一つない快晴で非常に晴れやかだ。そして程よく心地の良い風が吹いて青々とした草を揺らし非常に涼やかに感じる。
それはミリアやアンも同じようだ。ミリアは柔らかそうな栗色の髪をふわりと揺らしながら話しかけてきた。俺も彼女らと同じように感じていると答え、そして旅のしやすさという面でもありがたいと言った。
2人ともそちらの方はよく分かってはいなかったようで俺は2人に説明した。それを聞いた2人は納得したという表情を見せた。
あまり寄り付かないとはいえ、全く遭遇しないというわけではないので警戒を緩めることなく街道を進んでいく。
草原を3ワーほど進んだが魔物に襲い掛かられることは無かった。しかしここからは木々が生い茂る場所を通らなければならない。外から見る限りでは鬱蒼と生い茂っているわけではなくどちらかと言えば森というより林に近いような様子。しかしそれでも視界は悪く、林を抜けるまでに魔物に遭遇する可能性が高い。
「林だ。気をつけて進もう」
「「はい!」」
まずは2人に声を掛けて更なる警戒を彼女らに促して林に入る。思った通り木がびっしりと立っているわけではなく日もそこそこ入り込んで来ている。
この林に自生している木はほとんど同じ木で全体的な見た目はまるで馬上槍のような形にも見える尖った姿で、葉は青々とした細いものがたくさん付いている。
この木はフィアーツというようで、そこまで珍しくなくこのガルヴァン王国だけではなくパリッシュ王国やその他の国でも見られるものだ。
この林を2ワーほどの時間をかけて抜ける。途中で何度か魔物との遭遇もあったが、この林に住む魔物もそう強い者はおらず特に苦戦することなく突破することができた。
林を抜けると再び草原。だが今日はこの辺りにある野営地で一晩を過ごすことにする。がんばればもう1つ向こうの野営地にまで行けるかもしれないが、野営するにしても準備が必要なのでその準備が終わるまでに日が落ちてしまうような事態は避けたい。
「綺麗な川ですね~」
「そうだな。これなら飲み水にもできそうだ」
今回の野営地は川の畔にある場所。故に水もしっかりと確保できるため野営するにはぴったりの場所だ。地面には短めの青々とした草が生えた柔らかい大地で、この上で眠っても身体を痛めづらいのも良い。
俺たちは荷物を降ろして川を眺める。ミリアが言うように非常に綺麗で穏やかな流れの川で飲み水としても最適だろう。隣ではアンが「ん~」と声を出しながら両手を組んで上に上げて身体を伸ばしている。
俺たちはここまでほとんど止まらずに来たので一息ついてから野営の準備をすることにした。
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