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第2章~2回目の小学生~
第5話Part.3~フェリスが遺したもの~
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「リール山の戦いの前線に1番近い診療施設がここでした。何もかもが間に合わせで今の様な施設も無くただ建物とベッドくらいしかない仮設の診療施設でしたが、毎日毎日矢継ぎ早に傷ついた騎士が担ぎ込まれ、彼女は治癒魔術を施し、昼も夜もほとんど休まず奉仕されていました。」
俺たちが看護日誌を読み終えたところを見計らって、修道女が話を始める。
今となっては大きな施設があるこの診療院もリール山の戦いの当時は教会の土地を間借りして建てられた仮設の診療施設でこの【王都グレイティア】出身の魔術師、フェリス・ペルートもこの施設に詰めていたそうだ。
「奉仕の最中は笑顔を絶やさず、常に希望の言葉をかけ続け、涙を流す騎士も居たそうです。そして戦いが終わった後も最後の1人がこの施設を出るまで。」
フェリスの献身的な奉仕と力強くも優しい言葉に勇気づけられた騎士たちは数多く、粗忽者と呼ばれたとある騎士ですら彼女を慕ったほどだったという。
そして戦いが終わった後、騎士や魔術師も引き上げる者も多く居たが、フェリスは最後の1人が治るまで奉仕活動を続けたそうだ。
「しかしその時の酷使が祟ったのか40歳の若さで病に倒れ、その後はほとんどの時間ベッドの上で過ごすことになりましたが、それでも精力的に私たち後輩の為に様々なものを残してくださいました。」
フェリスは40歳の頃から病でベッドからほとんど動けなかったそうだが、各地の診療施設立ち上げに携わったり、治療法の確立、新たな治癒魔術の発見といった多大な功績を残した。
そしてその功績を称えて、彼女が治療活動に勤しんだこの地に彼女の名前を冠した診療院が建てられたのだ。
ちなみにフェリスが見つけた治癒魔術とは毒の治療魔術だ。
通常の治癒魔術は人体の自己治癒力や免疫力を高めて身体を治す魔術なのだが、それを毒に侵された人間に使うと、高めた治癒力が逆に人体を破壊してしまう。
そのため毒に対しては薬で対応するしかなかったが、物資が足りずに薬さえあれば大したことはない毒でも命を落とす人間が続出していた。実際フェリス自身も経験していて、毒を治す魔術があればと嘆いたそうだ。
彼女は毒を治す魔術の研究を重ねて15年後に毒を治す魔術の呪文を確立し、それが今日まで伝えられている。
「今日は貴重なお話ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
「はい。また気軽に来てくださいね。」
そろそろ学校に戻らなければいけない時間になりそうだったので、俺とマリアは修道女に今日のお礼を言う。そして修道女はにこやかな笑顔で俺たちを見送ってくれた。
しかし何かを思い出したのか、修道女は俺だけを引き留めた。
俺たちが看護日誌を読み終えたところを見計らって、修道女が話を始める。
今となっては大きな施設があるこの診療院もリール山の戦いの当時は教会の土地を間借りして建てられた仮設の診療施設でこの【王都グレイティア】出身の魔術師、フェリス・ペルートもこの施設に詰めていたそうだ。
「奉仕の最中は笑顔を絶やさず、常に希望の言葉をかけ続け、涙を流す騎士も居たそうです。そして戦いが終わった後も最後の1人がこの施設を出るまで。」
フェリスの献身的な奉仕と力強くも優しい言葉に勇気づけられた騎士たちは数多く、粗忽者と呼ばれたとある騎士ですら彼女を慕ったほどだったという。
そして戦いが終わった後、騎士や魔術師も引き上げる者も多く居たが、フェリスは最後の1人が治るまで奉仕活動を続けたそうだ。
「しかしその時の酷使が祟ったのか40歳の若さで病に倒れ、その後はほとんどの時間ベッドの上で過ごすことになりましたが、それでも精力的に私たち後輩の為に様々なものを残してくださいました。」
フェリスは40歳の頃から病でベッドからほとんど動けなかったそうだが、各地の診療施設立ち上げに携わったり、治療法の確立、新たな治癒魔術の発見といった多大な功績を残した。
そしてその功績を称えて、彼女が治療活動に勤しんだこの地に彼女の名前を冠した診療院が建てられたのだ。
ちなみにフェリスが見つけた治癒魔術とは毒の治療魔術だ。
通常の治癒魔術は人体の自己治癒力や免疫力を高めて身体を治す魔術なのだが、それを毒に侵された人間に使うと、高めた治癒力が逆に人体を破壊してしまう。
そのため毒に対しては薬で対応するしかなかったが、物資が足りずに薬さえあれば大したことはない毒でも命を落とす人間が続出していた。実際フェリス自身も経験していて、毒を治す魔術があればと嘆いたそうだ。
彼女は毒を治す魔術の研究を重ねて15年後に毒を治す魔術の呪文を確立し、それが今日まで伝えられている。
「今日は貴重なお話ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
「はい。また気軽に来てくださいね。」
そろそろ学校に戻らなければいけない時間になりそうだったので、俺とマリアは修道女に今日のお礼を言う。そして修道女はにこやかな笑顔で俺たちを見送ってくれた。
しかし何かを思い出したのか、修道女は俺だけを引き留めた。
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