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キャサリンとの約束通り、今日は見学のために一緒に騎士団にやってきた。キャサリンの侍女が差し入れ用の大量のクッキーを籠に入れて持っている。入り口手前にある建物で手続きをして、入り口に立っている警備兵に許可証を見せて中へ。見学の際の注意事項などを簡単に説明された後、見学専用の通路を通って訓練場に向かう。
近衛騎士団も、第一騎士団から第三騎士団も仕事の内容は異なっているが、勤務時間はシフトで決められているとのこと。近衛騎士団は国王直属の騎士団で、王家や重鎮、他国からの賓客の護衛が主な仕事。第一騎士団から第三騎士団は国に属する組織で、要人警護、犯罪の取り締まり、開拓地の調査や国境の警備など幅広く担っている。新人や実力が低い者は狙われやすく、警備の穴となってしまう可能性から、毎日シフトも配置も組み合わせもランダムに変えているようだ。もちろんシフトは公開されていない。
だから騎士団の訓練を見に行っても、お目当ての騎士がいないこともあるらしい。ルイスは近衛の副騎士団長なので特定の時間にはいつもいると馬車の中でキャサリンから説明を受けていた。
訓練場に着くと見学席には複数の令嬢のグループやご婦人が居て、見やすい位置に座って雑談をしながら見学している。
そんな中、1人だけ全体が見渡せる場所に座り、真剣に見学している令嬢が目に入った。クローデットは直接話したことはなかったが、クラスメイトなので名前は覚えていた。
「キャサリン様、あちらにいらっしゃるのは、レイラ・シモンズ様ですよね? 彼女も頻繁に騎士団に見学に来られるの?」
「えぇ。よくお見かけするわ~。彼女はいつもあちらの席で見学してるのよ~」
「そうなのね」
見学席にいる令嬢達は皆ドレス姿であるが、シモンズ伯爵令嬢は他の令嬢とは違い、髪はポニーテールにして、シンプルな乗馬服を身につけている。この中では目立ってしまっているが、それを狙っているわけではなさそうだった。
シモンズ伯爵令嬢がクローデットの視線に気づき、目が合う。シモンズ伯爵令嬢から笑顔で会釈をされたので、クローデットはせっかくの機会にと、シモンズ伯爵令嬢のもとに向かうことにした。キャサリンは何も言わずに後ろをついてきている。
「ごきげんよう、シモンズ様」
「ごきげんよう、アルトー様、リッチモンド様」
シモンズ伯爵令嬢の周りには誰も座っていない。後ろの方の席であるため、他の令嬢達からも注目を浴びることもなく、邪魔にもならなそうである。
「ご一緒してもよろしいかしら?」
「えぇ、どうぞ」
シモンズ伯爵の隣にクローデットが、その横にキャサリンが腰掛ける。
「シモンズ様もよく見学にいらっしゃるとキャサリン様から聞いたのですが、どなたかお目当ての騎士様がいらっしゃるの?」
「いえ、私の騎士団の見学の目的は訓練や剣術に興味があるからです。将来は女騎士になって王妃殿下の護衛に就きたいと思っているのです」
「まぁ、そうなのね。素敵な目標ですわ」
シモンズ伯爵令嬢の手は令嬢に求められる白魚のような手ではなく、少し皮が厚くなっているように見える。傷もあるようだが、目標に向かって努力している姿はカッコ良いとクローデットは思う。
「ありがとうございます。アルトー様が見学にいらっしゃるのは珍しいですよね?」
「えぇ、キャサリン様に誘われたの。初めて来たけれど、なんというか想像していたものと違うのね。皆さんは対人戦というか模擬試合のようなものを見学しに来ているのかと思っていたわ」
「剣術大会や催しでの華々しい印象が強いですから、それを求めて見学に来る令嬢は確かに多いですね。思っていたのと違って見学に来なくなった令嬢もいると思います。今いる見学者の多くは騎士のご家族や婚約者や恋人、もしくは騎士の誰かと縁を繋ぎたいとか筋肉が好きな方とかが多いので、あまり華々しくなくても気にされないのだと思います」
「そうね~騎士団の見学は許されているけれど、見学する令嬢のための訓練ではないのだから、走り込みや筋トレ、盾の練習は欠かせないわよ~。もちろん刃を潰した剣での打ち合いや模擬戦も行ってはいるけれど~、見学できる時間帯にはあまり見せていないわね~」
「あら、どうして?」
「個人の癖や得手不得手もわかってしまうのは危険ですからね」
クローデットは2人から聞かせてもらう話に納得した。その後は騎士団の訓練の見学をしながら他愛のない話をして仲良くなった。クローデットとキャサリンはレイラと呼び、レイラも2人をファーストネームで呼ぶことになった。なお、キャサリンとレイラは途中から筋肉の話で意気投合し、すっかり盛り上がってしまった。クローデットは2人の話にはついていけなかったが、楽しそうな2人の話を聞くことに専念した。
ある程度時間が経ったところで、歓声があがり、ルイスが訓練場に現れた。騎士の何人かと話をした後に、その中の若めの1人と軽く打ち合いを始めた。ルイスの動きには無駄がなく、打ち合っていた騎士は途中から受け流すのに必死になっていた。最後は防ぐのが間に合わなかったようで、ルイスが剣を騎士の首の近くで寸止めしている。
クローデットは、さすがルイスだと思った。ルイスは天才と呼ばれており、学園は飛び級で卒業し、若くして副騎士団長になっているのだ。ルイスはその騎士に幾つかアドバイスをしているらしく、打ち合いをしていた騎士は目をキラキラさせて嬉しそうに見える。その後は休憩とされたようで、何人かの騎士が見学席に近づいてきている。
ちょっとした黄色い悲鳴が聞こえたので何事かと思ったら、クローデットの視覚外から声が聞こえた。
「よぉ、クローデットじゃないか? 騎士団の見学に来るなんて珍しいな。どうしたんだ?」
振り返るといつの間にかルイスが立っていた。見学席にクローデットが居たことに気づいてやってきたらしい。見学席にいるルイスの様子が珍しいのか、見学席がザワザワとしていて、注目の的である。
「ごきげんよう、ルイス。お久しぶりね。今日はキャサリン様に誘われたの」
クローデットの言葉に、ルイスは彼女が一緒にいる2人に視線をやる。キャサリン・リッチモンド公爵令嬢とレイラ・シモンズ伯爵令嬢である。ルイスは副騎士団長なだけあって、騎士団の見学者についてはしっかり情報を入れているので、問題ないと判断した。
「ごきげんよう~、ラギエ副騎士団長」
「キャサリン嬢、いつも差し入れをありがとう。騎士達も喜んでいる」
「まぁ、それは嬉しいわ~。本日の差し入れのお菓子はクローデット様に教えていただいた新作ですの~。ぜひ騎士団の皆さんとお召し上がりになって~」
キャサリンの侍女から籠を受け取ったキャサリンがルイスに渡す。籠を受け取ったルイスは早速蓋を開ける。
「ありがとう。なんか変わった模様をしているが、これはクッキーか?」
ルイスは初めて目にするお菓子に興味津々である。一枚を手に取って、ひっくり返したりしてクッキーを見ている。
「えぇ~、色がついている部分にはお野菜が入っていて~、普通のクッキー生地を重ね合わせているんですわ~」
「へぇ、野菜? 一枚いただこう。……これは、うまいな」
「私もクローデット様にいただいて~、一瞬で虜になりましたの~。お野菜が入ってるなんてそれだけで斬新ですのに、とても美味しいクッキーですもの~。たくさん食べたくなってしまいますわ~」
「あぁ。これは取り合いになりそうだ……なぁ、クローデット、このお菓子の作り方、うちの料理人にも教えてもらえないか?」
「えぇ、よろしくてよ。叔母様宛のお手紙に同封しておきますわ」
「助かる。おっと…そろそろ休憩時間が終わるな。キャサリン嬢も美味しい差し入れをありがとう」
それだけ言うと、ルイスはさっさと籠を持ってその場を離れていった。
「さて、私たちもお菓子をいただきましょう」
クローデットは自分たち用の野菜クッキーも持参していた。もちろんキャサリンに教えたのとは別の味である。クッキーは多めに作っていたので、レイラが増えても問題はない。レイラは野菜クッキーがすごく気になっていたらしく、すごく喜んでいる。美味しかったようで、何枚も口に運んでいた。
見学の時間も終わりに近づき、学校でも一緒にお昼を食べることを約束し、レイラとは騎士団の入り口近くの建物の前でわかれた。帰りの馬車ではキャサリンからもとても感謝された。
「クローデット様、本当に色々とありがとう~! 差し入れもとても喜んでいただけて~、直接ラギエ副騎士団長ともお話しができたわ~!」
近衛騎士団も、第一騎士団から第三騎士団も仕事の内容は異なっているが、勤務時間はシフトで決められているとのこと。近衛騎士団は国王直属の騎士団で、王家や重鎮、他国からの賓客の護衛が主な仕事。第一騎士団から第三騎士団は国に属する組織で、要人警護、犯罪の取り締まり、開拓地の調査や国境の警備など幅広く担っている。新人や実力が低い者は狙われやすく、警備の穴となってしまう可能性から、毎日シフトも配置も組み合わせもランダムに変えているようだ。もちろんシフトは公開されていない。
だから騎士団の訓練を見に行っても、お目当ての騎士がいないこともあるらしい。ルイスは近衛の副騎士団長なので特定の時間にはいつもいると馬車の中でキャサリンから説明を受けていた。
訓練場に着くと見学席には複数の令嬢のグループやご婦人が居て、見やすい位置に座って雑談をしながら見学している。
そんな中、1人だけ全体が見渡せる場所に座り、真剣に見学している令嬢が目に入った。クローデットは直接話したことはなかったが、クラスメイトなので名前は覚えていた。
「キャサリン様、あちらにいらっしゃるのは、レイラ・シモンズ様ですよね? 彼女も頻繁に騎士団に見学に来られるの?」
「えぇ。よくお見かけするわ~。彼女はいつもあちらの席で見学してるのよ~」
「そうなのね」
見学席にいる令嬢達は皆ドレス姿であるが、シモンズ伯爵令嬢は他の令嬢とは違い、髪はポニーテールにして、シンプルな乗馬服を身につけている。この中では目立ってしまっているが、それを狙っているわけではなさそうだった。
シモンズ伯爵令嬢がクローデットの視線に気づき、目が合う。シモンズ伯爵令嬢から笑顔で会釈をされたので、クローデットはせっかくの機会にと、シモンズ伯爵令嬢のもとに向かうことにした。キャサリンは何も言わずに後ろをついてきている。
「ごきげんよう、シモンズ様」
「ごきげんよう、アルトー様、リッチモンド様」
シモンズ伯爵令嬢の周りには誰も座っていない。後ろの方の席であるため、他の令嬢達からも注目を浴びることもなく、邪魔にもならなそうである。
「ご一緒してもよろしいかしら?」
「えぇ、どうぞ」
シモンズ伯爵の隣にクローデットが、その横にキャサリンが腰掛ける。
「シモンズ様もよく見学にいらっしゃるとキャサリン様から聞いたのですが、どなたかお目当ての騎士様がいらっしゃるの?」
「いえ、私の騎士団の見学の目的は訓練や剣術に興味があるからです。将来は女騎士になって王妃殿下の護衛に就きたいと思っているのです」
「まぁ、そうなのね。素敵な目標ですわ」
シモンズ伯爵令嬢の手は令嬢に求められる白魚のような手ではなく、少し皮が厚くなっているように見える。傷もあるようだが、目標に向かって努力している姿はカッコ良いとクローデットは思う。
「ありがとうございます。アルトー様が見学にいらっしゃるのは珍しいですよね?」
「えぇ、キャサリン様に誘われたの。初めて来たけれど、なんというか想像していたものと違うのね。皆さんは対人戦というか模擬試合のようなものを見学しに来ているのかと思っていたわ」
「剣術大会や催しでの華々しい印象が強いですから、それを求めて見学に来る令嬢は確かに多いですね。思っていたのと違って見学に来なくなった令嬢もいると思います。今いる見学者の多くは騎士のご家族や婚約者や恋人、もしくは騎士の誰かと縁を繋ぎたいとか筋肉が好きな方とかが多いので、あまり華々しくなくても気にされないのだと思います」
「そうね~騎士団の見学は許されているけれど、見学する令嬢のための訓練ではないのだから、走り込みや筋トレ、盾の練習は欠かせないわよ~。もちろん刃を潰した剣での打ち合いや模擬戦も行ってはいるけれど~、見学できる時間帯にはあまり見せていないわね~」
「あら、どうして?」
「個人の癖や得手不得手もわかってしまうのは危険ですからね」
クローデットは2人から聞かせてもらう話に納得した。その後は騎士団の訓練の見学をしながら他愛のない話をして仲良くなった。クローデットとキャサリンはレイラと呼び、レイラも2人をファーストネームで呼ぶことになった。なお、キャサリンとレイラは途中から筋肉の話で意気投合し、すっかり盛り上がってしまった。クローデットは2人の話にはついていけなかったが、楽しそうな2人の話を聞くことに専念した。
ある程度時間が経ったところで、歓声があがり、ルイスが訓練場に現れた。騎士の何人かと話をした後に、その中の若めの1人と軽く打ち合いを始めた。ルイスの動きには無駄がなく、打ち合っていた騎士は途中から受け流すのに必死になっていた。最後は防ぐのが間に合わなかったようで、ルイスが剣を騎士の首の近くで寸止めしている。
クローデットは、さすがルイスだと思った。ルイスは天才と呼ばれており、学園は飛び級で卒業し、若くして副騎士団長になっているのだ。ルイスはその騎士に幾つかアドバイスをしているらしく、打ち合いをしていた騎士は目をキラキラさせて嬉しそうに見える。その後は休憩とされたようで、何人かの騎士が見学席に近づいてきている。
ちょっとした黄色い悲鳴が聞こえたので何事かと思ったら、クローデットの視覚外から声が聞こえた。
「よぉ、クローデットじゃないか? 騎士団の見学に来るなんて珍しいな。どうしたんだ?」
振り返るといつの間にかルイスが立っていた。見学席にクローデットが居たことに気づいてやってきたらしい。見学席にいるルイスの様子が珍しいのか、見学席がザワザワとしていて、注目の的である。
「ごきげんよう、ルイス。お久しぶりね。今日はキャサリン様に誘われたの」
クローデットの言葉に、ルイスは彼女が一緒にいる2人に視線をやる。キャサリン・リッチモンド公爵令嬢とレイラ・シモンズ伯爵令嬢である。ルイスは副騎士団長なだけあって、騎士団の見学者についてはしっかり情報を入れているので、問題ないと判断した。
「ごきげんよう~、ラギエ副騎士団長」
「キャサリン嬢、いつも差し入れをありがとう。騎士達も喜んでいる」
「まぁ、それは嬉しいわ~。本日の差し入れのお菓子はクローデット様に教えていただいた新作ですの~。ぜひ騎士団の皆さんとお召し上がりになって~」
キャサリンの侍女から籠を受け取ったキャサリンがルイスに渡す。籠を受け取ったルイスは早速蓋を開ける。
「ありがとう。なんか変わった模様をしているが、これはクッキーか?」
ルイスは初めて目にするお菓子に興味津々である。一枚を手に取って、ひっくり返したりしてクッキーを見ている。
「えぇ~、色がついている部分にはお野菜が入っていて~、普通のクッキー生地を重ね合わせているんですわ~」
「へぇ、野菜? 一枚いただこう。……これは、うまいな」
「私もクローデット様にいただいて~、一瞬で虜になりましたの~。お野菜が入ってるなんてそれだけで斬新ですのに、とても美味しいクッキーですもの~。たくさん食べたくなってしまいますわ~」
「あぁ。これは取り合いになりそうだ……なぁ、クローデット、このお菓子の作り方、うちの料理人にも教えてもらえないか?」
「えぇ、よろしくてよ。叔母様宛のお手紙に同封しておきますわ」
「助かる。おっと…そろそろ休憩時間が終わるな。キャサリン嬢も美味しい差し入れをありがとう」
それだけ言うと、ルイスはさっさと籠を持ってその場を離れていった。
「さて、私たちもお菓子をいただきましょう」
クローデットは自分たち用の野菜クッキーも持参していた。もちろんキャサリンに教えたのとは別の味である。クッキーは多めに作っていたので、レイラが増えても問題はない。レイラは野菜クッキーがすごく気になっていたらしく、すごく喜んでいる。美味しかったようで、何枚も口に運んでいた。
見学の時間も終わりに近づき、学校でも一緒にお昼を食べることを約束し、レイラとは騎士団の入り口近くの建物の前でわかれた。帰りの馬車ではキャサリンからもとても感謝された。
「クローデット様、本当に色々とありがとう~! 差し入れもとても喜んでいただけて~、直接ラギエ副騎士団長ともお話しができたわ~!」
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