お金がないっ!

有馬 迅

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第3章 謎な扉のその先に

魔法のことを -6-

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 最後に残った1瓶は、パールでキラキラだけど真っ黒な液体。

 墨系のちょっと白ぽい黒じゃなくて、完全な純黒にキラキラしたものが入ってるって感じなのが、これまでのパール系ポーションと違う所だった。

 ある種の覚悟を決めてテーブルから瓶を取り上げて見詰める。

【暗黒魔法ポーション:暗黒魔法に分類される全ての系統の魔法を習得可能。尚、呪詛魔法を除去・防御することは神聖魔法で可能ですが、放った相手に返すことと無効化することは同じ暗黒魔法でしかできません。また暗黒魔法で召喚された様々な者達は、同じ暗黒魔法の反転・退去でしか他者には還すことができません】

 思ったよりは禍々しい感じでなかったものの、殆ど見た目の色が持つイメージを反映しているような内容だった。

「この世界に暗黒魔法の使い手は、どのくらい居る?」

【惑星上の全人口に於ける、およそ20%です】

 以外と多いな、暗黒魔法所持者。

「この大陸限定ならば?」

【およそ5%です】

 まぁ、そのくらいなら許容範囲かなって気もするけど……もし、誰かに暗黒魔法を放たれてこちらに対応出来る手段がないと面倒なことになる気がした。

「救世種、または悠久の地に対して暗黒魔法はどの程度の影響がある?」

【救世種には影響はありませんが、結界壁を貫通して悠久の地に影響を及ぼす程の暗黒魔法がかけられた場合には、腐敗や罪穢れによる土地の廃棄を検討する必要が懸念されます】

 はい、飲まない選択肢は消えました。

 俺の引きこもりを助けてくれる最重要パートナーの1つ、悠久の地を捨てる必要とか聞き捨てならん。

 竹炭でも烏賊墨でも持ってきやがれ、こんちくしょう。

 半ばヤケクソ気味になりながら、コルク封を開けて中身を一気飲みした。

(……ベリー系の味……? 思ったよりは全然、不味くはなかったかも?)

 ブルーベリーとかラズベリーとか、あんな感じの色の濃いベリー系の味。

 そんなことを考えている間に魔法一覧が、上から下へと流れて行った。

 1番上に書いてあって、最後に流れて行った所為かやけに目に入った魔法の名前。

 緩和魔法。

「緩和魔法とは何だ?」

【神経伝達と脳内の感情野に働きかけ、一定の感覚や感情を和らげる効果を持つ魔法です】

 痛みをやわらげたり、怒ってる人を宥めたり出来るってことか?

【YES, 対個人に使用できる魔法と対集団に使用できる魔法の2種類が存在します】

 ふうん。

 いい意味でも悪い意味でも使えそうな魔法だけど、暗黒魔法に分類されている理由は精神や神経を操作する系統の魔法だからなのかな?

 魔法の分類が、どんな意味や区分で整理されてるのかあんまよく分かんないけど、イメージ的に危なそうな魔法が暗黒魔法に入っちゃってるような気がするな。

 ともあれ、これでポーション飲んで習得できる魔法は全部得られた。後は俺の持つスキルと合わせて、どう使って行くかだな!

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