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凡人高校生
1話
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学校の校舎裏。2人の青年。何か大事な話をしていることは、だいたい予想がつく。
そのうちの1人が、カタカタと小刻みに震えていて立ちすくんでいた。
「………嘘…………だろ………」
_____✻✻_____
__数年前
「なぁ~、大ちゃん」
「…なんだよ」
「アイスってさ。なんで溶けるんだろうな」
「………」
いつもの公園。いつもの2人。今年の春に高校3年生になった青年たちは、たわいも無い会話をしながら、学校に向かうために足を運んでいた。
「そんなことよりさ。噂で聞いたことあるんだけど」
「話をしだしたたのはお前だぞ。満」
「あれ、そうだっけ。まぁ、どうでもいいでしょ」
「…お前って奴は」
「最近、学年でさ、噂になってたんだけど。…大ちゃんってさ、……彼女いるの?」
「……はぁ??」
あまりにも突然の質問に、驚きを隠せなかった大。
「だって、みんな言ってたぞ。大ちゃんが、休日女の子と一緒に歩いてたって」
少しばかりしょんぼりとした顔で、満は下を向いた。
「…はぁ。それは多分、バイトの先輩。休日外歩くのはそれくらい。あとその人、女装癖の男。彼女なんていない」
「ホントか!?はァ~~、よかった~。ホッとしたわ」
「なんでお前が安心するんだよ」
すかさず大が突っ込む。満は小っ恥ずかしそうに答えた。
「だってさ……、もし大ちゃんに彼女ができたら、俺の相手なんてしてくれなくなるだろ」
「………」
2回目の満の予想外の発言に、大は口を開けたままポカンとしていた。けれど次の瞬間、静かな朝に大きな笑い声が響き渡った。
「……ふ、ッあはははは!!!」
「!?なんで笑うんだよ」
満も、また声を上げた。
「はぁ。…お前って本っ当に馬鹿な奴だな」
満を挑発するかのように話す大。その声には、馬鹿すぎておかしくなってしまうといった思いが、その笑いにはこめられていた気がする。
「!…事実を言っただけなのに」
「そこが余計に、面白くさせてんの」
「意味わかんねぇよ。大ちゃん」
今日のテストのことなんか忘れているかのように、おかしな話を楽しみながら2人は校門をくぐった。女装癖の先輩のことは、誰も触れなかった。
_____✻✻_____
「あッ!!ヤバッ!!」
教室中に聞こえるような大声で、満は席を立った。
「…うるさい。どうしたの」
「課題やってない…」
「………」
2人の間に沈黙が続く。それを破るように、満がリュックの中を漁りながら喋る。
「ヤバい。今日は数学鬼教師の授業があるってのに…!」
「………はぁ」
慌てている満にため息をつくや否や、大は満の机に1冊のノートを置いた。
「鬼教師の授業3時間目だし、これ写しとけば、何とかなるんじゃない?」
そう言ってすぐそっぽを向いて、大は自分の席へと戻った。
「~~~ッ!!大ちゃん!恩に着るぜ!!」
満は、うんと遠くへ届くような声で、感謝の言葉を告げた。
「ハッ。それは毎日だろ」
大の返事は、呆れたように聞こえたが、満には、少し嬉しがっているように思えた。
そのうちの1人が、カタカタと小刻みに震えていて立ちすくんでいた。
「………嘘…………だろ………」
_____✻✻_____
__数年前
「なぁ~、大ちゃん」
「…なんだよ」
「アイスってさ。なんで溶けるんだろうな」
「………」
いつもの公園。いつもの2人。今年の春に高校3年生になった青年たちは、たわいも無い会話をしながら、学校に向かうために足を運んでいた。
「そんなことよりさ。噂で聞いたことあるんだけど」
「話をしだしたたのはお前だぞ。満」
「あれ、そうだっけ。まぁ、どうでもいいでしょ」
「…お前って奴は」
「最近、学年でさ、噂になってたんだけど。…大ちゃんってさ、……彼女いるの?」
「……はぁ??」
あまりにも突然の質問に、驚きを隠せなかった大。
「だって、みんな言ってたぞ。大ちゃんが、休日女の子と一緒に歩いてたって」
少しばかりしょんぼりとした顔で、満は下を向いた。
「…はぁ。それは多分、バイトの先輩。休日外歩くのはそれくらい。あとその人、女装癖の男。彼女なんていない」
「ホントか!?はァ~~、よかった~。ホッとしたわ」
「なんでお前が安心するんだよ」
すかさず大が突っ込む。満は小っ恥ずかしそうに答えた。
「だってさ……、もし大ちゃんに彼女ができたら、俺の相手なんてしてくれなくなるだろ」
「………」
2回目の満の予想外の発言に、大は口を開けたままポカンとしていた。けれど次の瞬間、静かな朝に大きな笑い声が響き渡った。
「……ふ、ッあはははは!!!」
「!?なんで笑うんだよ」
満も、また声を上げた。
「はぁ。…お前って本っ当に馬鹿な奴だな」
満を挑発するかのように話す大。その声には、馬鹿すぎておかしくなってしまうといった思いが、その笑いにはこめられていた気がする。
「!…事実を言っただけなのに」
「そこが余計に、面白くさせてんの」
「意味わかんねぇよ。大ちゃん」
今日のテストのことなんか忘れているかのように、おかしな話を楽しみながら2人は校門をくぐった。女装癖の先輩のことは、誰も触れなかった。
_____✻✻_____
「あッ!!ヤバッ!!」
教室中に聞こえるような大声で、満は席を立った。
「…うるさい。どうしたの」
「課題やってない…」
「………」
2人の間に沈黙が続く。それを破るように、満がリュックの中を漁りながら喋る。
「ヤバい。今日は数学鬼教師の授業があるってのに…!」
「………はぁ」
慌てている満にため息をつくや否や、大は満の机に1冊のノートを置いた。
「鬼教師の授業3時間目だし、これ写しとけば、何とかなるんじゃない?」
そう言ってすぐそっぽを向いて、大は自分の席へと戻った。
「~~~ッ!!大ちゃん!恩に着るぜ!!」
満は、うんと遠くへ届くような声で、感謝の言葉を告げた。
「ハッ。それは毎日だろ」
大の返事は、呆れたように聞こえたが、満には、少し嬉しがっているように思えた。
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