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キミの、かれしになりたい
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「こんな時間まで玲さんがいてくれるなんて、夢みたい……」
そう言って玲の裸の肩に、柔らかな毛布を巻き付ける。
時間の話なんて二葉がするから、初めて入った二葉の寝室の時計を探してしまう。
シンプルな時計がベッドサイドに置かれていて、それは深夜2時を玲に教えていた。
「やべ……もうこんな時間……」
思わず上体を起こすと、 躯の奥を割り開かれた鈍い痛みに眉を顰めてしまう。
「え? 帰んないですよね?」
躯を起こした玲に慌てて二葉も起き上がる。
「……歩いて帰れる距離だしなぁ」
躯から溢れてしまった快楽は、声になって漏れたみたいだったから、喉をいっぱい使ってしまった。そのため少し掠れた声で話す。
「そんな、今から帰るなんて言わないで下さい」
ぎゅっと抱きつかれて、ぽすん、とベッドの上に倒された。
「玲さんが帰るって言うの、ずっとすげぇやだった。やだ。もう帰したくない。帰るって言わないで。ずっとここにいて」
「ずっとって……無理言うなよ」
困ったように玲が返す。
「今までだってずっと毎日俺んち帰ってきてたでしょう? そのまま此処でお風呂入って寝るだけですよ」
俺たち、何もかもぴったりってわかってるじゃないですか。
絶対一緒に暮らした方がいいです。
伺いを立てるように口説くくせに、絶対に帰さないというように腕の中にぎゅっと閉じ込めてくる。
「いや、だって、俺」
こんな風に甘い沼に毎日沈められたら身がもたない。
ぐずぐずに溶けて、 元のかたちがわかんなくなっちゃう。
必死でそう告げる。
「なんで。いいじゃないですか」
俺に愛されて、元のかたちわかんなくなっちゃうまで溶けちゃってよ。
そう言いながら、もうとっくにぐずぐずに溶かされた躯の中にずるり、ともう一度潜ってきた。
「ぁ……っだめ、だってば……」
「玲さんが、帰るなんて言うからでしょう?」
絶対絶対、もう帰さないからね。
そう言って、玲をどろどろに溶かしにかかってきた彼との甘い攻防戦に玲が負けて、二人が一緒に暮らすようになるまで、あとすこし。
end
そう言って玲の裸の肩に、柔らかな毛布を巻き付ける。
時間の話なんて二葉がするから、初めて入った二葉の寝室の時計を探してしまう。
シンプルな時計がベッドサイドに置かれていて、それは深夜2時を玲に教えていた。
「やべ……もうこんな時間……」
思わず上体を起こすと、 躯の奥を割り開かれた鈍い痛みに眉を顰めてしまう。
「え? 帰んないですよね?」
躯を起こした玲に慌てて二葉も起き上がる。
「……歩いて帰れる距離だしなぁ」
躯から溢れてしまった快楽は、声になって漏れたみたいだったから、喉をいっぱい使ってしまった。そのため少し掠れた声で話す。
「そんな、今から帰るなんて言わないで下さい」
ぎゅっと抱きつかれて、ぽすん、とベッドの上に倒された。
「玲さんが帰るって言うの、ずっとすげぇやだった。やだ。もう帰したくない。帰るって言わないで。ずっとここにいて」
「ずっとって……無理言うなよ」
困ったように玲が返す。
「今までだってずっと毎日俺んち帰ってきてたでしょう? そのまま此処でお風呂入って寝るだけですよ」
俺たち、何もかもぴったりってわかってるじゃないですか。
絶対一緒に暮らした方がいいです。
伺いを立てるように口説くくせに、絶対に帰さないというように腕の中にぎゅっと閉じ込めてくる。
「いや、だって、俺」
こんな風に甘い沼に毎日沈められたら身がもたない。
ぐずぐずに溶けて、 元のかたちがわかんなくなっちゃう。
必死でそう告げる。
「なんで。いいじゃないですか」
俺に愛されて、元のかたちわかんなくなっちゃうまで溶けちゃってよ。
そう言いながら、もうとっくにぐずぐずに溶かされた躯の中にずるり、ともう一度潜ってきた。
「ぁ……っだめ、だってば……」
「玲さんが、帰るなんて言うからでしょう?」
絶対絶対、もう帰さないからね。
そう言って、玲をどろどろに溶かしにかかってきた彼との甘い攻防戦に玲が負けて、二人が一緒に暮らすようになるまで、あとすこし。
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