美形に溺愛されて波乱万丈な人生を送ることになる平凡の話

ゆなな

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jealousy

5話

Side. 修吾

 部屋は何でもよかった。
 二人きりになって、この人を抱ければ。
 ただ余りに酷いところへは綺麗な恋人を連れ込むのは無意識に憚られ、比較的綺麗で新しいホテルの部屋を選んでいた。
 結局はおかしくなるほど惚れてる方が弱いのだ。
 俺の腕の中で、俺に貫かれて甘い声を上げる奏さんは全てが俺の好みだった。俺にぴったり合うように神様が作ってくれたんじゃないかと勘違いするほどに全てが好きだ。
「しゅ、ご……も、無理……あっ……」
「まだ無理じゃないでしょう? 奏さん……光さんのところに泊まったら駄目って俺散々言いましたよね」
 俺の恋人のなめらかな肌は快感でうす桃色に全身色づいて、一番奥に先端を潜らせると、とぷり、と色をとうに失って透明になった体液を溢す。
「だっ……て、ひかるはそんなんじゃ……っ」
 お仕置きをされているのに、可愛いくちびるで可愛くないことを言う。
「ほら、全然わかってない……っそんな可愛い声で他の男の名前呼ばないで」
 首筋に鼻筋を埋めると、たまらなくいい匂いがする。奏さんにすごく似合った香り。俺の好みなんて全部把握されてる。悔しいけどほんとたまんない。
「痛……っ……」
  きめが細かくて、とろけるような感触のやわらかな肌に、歯を立てる。
「あぁ、ごめんなさい。あまりに聞き分けないから、つい」
 本当に全く、全然わかってない。
 奏さんはすごく綺麗だ。
 どこもかしこもバカみたいに綺麗なのに、全然わかってない。なんで、こんなに綺麗なのだろう。こんなに綺麗じゃなくても俺は優しくて賢い彼のことが好きでたまらなくなった筈なので、もう少し綺麗じゃなくなって欲しいと思ってしまうほどに。
 初めて会ったとき、あまりの美しさにため息が出た。
 それなのに、綺麗な顔が崩れるのも厭わず大きな口を開けてけらけら笑いながら、優しく丁寧に後輩達を指導するのだ。 
 そんなの、みんな好きにならずにいられるわけがない。
 あの綺麗な指先でマニュアルをなぞりながら、綺麗な声で仕事を教えてくれる。 何でも気軽に質問しやすいように、と気安い雰囲気を作るために明るい声で冗談を言う。綺麗な指先でイイコ、イイコと髪の毛をかき混ぜられながら丁寧に教えられて皆バカみたいにメロメロになるのだ。
 美しく配置された綺麗なパーツ達のなかで、 ぷっくりと少し厚いくちびるだけがアンバランスで、またそれがとんでもなく色っぽくて、噛みつくように口付けた。
「んっ……」
 柔らかく濡れているくちびるの感触がたまらなくて、熱い粘膜に挿し入れたペニスを狂ったように動かしてしまう。 
 震えた腕が俺の背に絡み付いて、バリ……と音を立てるように背を引っ掻いた。
 もっと傷付けて欲しい。あなたに付けられた背中の傷は俺にとってとんでもなく自慢のものだって気付いてないでしょう?
 散々舐めてかじった乳首は赤く腫れぼったいが奥を突きながら弄ると、甘い声を上げて切なく俺を締め付ける。
 手に入れて、抱かせてもらえば気持ちが少しは穏やかになれるかと思ったがそんなのは浅はかな考えでしかなかった。
 よりいっそう夢中になって、寝ても覚めても彼のことばかり考えてしまうようになってしまった。
「修吾……っ……俺、また………っあ……」
「奏さん……俺も、イきそ………」
 彼の痴態と柔らかいのにきつく締め付ける感覚に我慢なんてそんなに長くできるわけがない。
「うん……っ……い、っしょがいい……っ」
「あぁ、またそんな可愛いこと……っくそ……」
 のけ反る躯を押さえ付けて、奥にガツガツと欲望のままに打ち付けて、一番奥に想いの丈を注ぎ込む。
「あ……あ……ナカ……しゅ、ごのいっぱい出てる……あったかい……きもち、いー……」
 そのままナカに注ぎ込むと、奏さんも綺麗なペニスからもぴゅくぴゅくと体液が溢れた。イきながら、恍惚とした表情を浮かべてそんなことを言われたらたまったもんじゃない。
「~~っ」
 全てをナカに出して、彼を征服したつもりになるなんて、とんだ烏滸がましい考えだと思い知る。
 振り回されて、振り回されて、彼を中心に俺の全ては回っている。


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