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年上彼氏がコンビニで買ってきたものは
年下彼氏視点
「アイス食いたいからコンビニ行ってくるわー」
これからイチャイチャしようって意気揚々と風呂から出てきたのに、年上の彼氏ときたら俺のTシャツを可愛くゆるっと着こなして玄関に居た。
「え? チョコのアイス買ってあるよ?!」
「チョコの気分じゃねぇんだもん」
「じゃ、ちょっと待って、俺も一緒に行く!」
濡れた髪を慌ててごしごしタオルで拭きながら、バタバタ俺も玄関に向かった。
「お前髪まだ濡れてんじゃん。ちゃんと拭けよ」
「今急いで乾かすから待って」
「すぐそこのコンビニなんだから、そんなん待ってる間に行って帰って来れんだろ。アイスお前の分も買ってきてやっからイイコで待ってろ」
「えー、じゃあもう濡れたまま行く!」
「ばか。風邪引くだろ。ソーダのアイスもいちごミルクもちゃんと買ってきてやるから」
「あっ待って!行かないで」
そう可愛い年下彼氏が言ってるのに、彼ときたら無情にもドアを閉めて行ってしまった。
忙しくて毎日午前様だったし、先週末も仕事だったから久しぶりの二人の時間なのに。
1分1秒を大事にイチャつきたいと俺が思っても、風呂も一緒に入ってくれなかったし、コンビニにも置いていかれた。二人でアイスとかお菓子とか選ぶのすげぇ楽しいじゃん。なんでだよ。ひどい!
思わず拗そうになって、そういうところが子供扱いされてしまうんだと気付いて溜息を吐く。
せめて帰ってきたら一緒にイチャイチャしながらアイス食べよ。
俺の脚の間に座ってくれるかな。抱っこしながらアイス食べたい。
……でも俺のこと置いてアイスなんか買いに行くくらいの気分だからイチャイチャなんて無理かも。
っていうか、イチャイチャどころかエッチも無理だったらどうしよ。久しぶりに二人揃って早く帰れたのに。
やば……悲しくなってきた。
そう思ってソファのクッションに顔を埋めたときだった。
「ただいまー」
思ったより早く帰ってきた彼の声に、俺はがばっと顔を上げて急いで玄関に出迎えに行った。
「……お前まだ髪濡れてんじゃん。さっさとドライヤーしろよ」
「うん。でも先に買ってきたもの冷蔵庫に入れといてあげるから、手洗っておいでよ」
俺がそう言って、彼の持つレジ袋を受け取ろうとすると、彼はさっ、とレジ袋を体の後ろに隠した。
「アイスすぐ食うから冷蔵庫入れないで平気」
「え? でも何か他にも色々入ってない? 冷蔵庫入れとくよ。袋ちょうだい?」
「いやだから、大丈夫だっつーの!」
「いいから、早く手洗ってきなって!」
何か隠してる? どういうこと?
背に隠したレジ袋に手を伸ばして俺が引っ張ると、彼も袋を俺に取らせまいと引っ張る。
すると。
「うわっ」
「うぉっ」
レジ袋を取り合って揉めていると、ドサドサと玄関にレジ袋から飛び出た中身が散らばってしまったのだ。
「ご……ごめんっ」
落ちたアイスやいちごミルク、お菓子にヨーグルトなんかを拾おうとしゃがむと……あれ? この箱って。
「うわぁぁ、見るなぁっ」
「あ……これ買いに行ってくれたの……?」
「ち……違うかんな!アイス食いたかったって言っただろうが!あと明日の朝飯にヨーグルトも食いたいし……!……で、それはついでっつーか……ほんと、ついでの……ついでに……安売りしてたから……うん。そう。安売り……」
「コンビニでコレ安売りしてないでしょ」
思わずツッコむ。
「っせぇな!」
「うそうそ。せっかく買ってきてくれたのに、意地悪言ってごめん。めっちゃ嬉しい」
嬉しさのあまりぎゅうっと抱き締めると、大好きな彼の匂い。
あぁ、嬉しいな。今夜はいっぱいいっぱいイチャイチャしようね。コレ全部なくなっちゃうまでしよっか。
「……ほんと、ばか。そんなん無理に決ってんだろ……ほらアイス溶けるし、手ぇ洗いに行きたいから離せ……」
そう言った彼の顔は真っ赤。
もうどうしよう。この場でコレ使いたい。ここで押し倒したい。怒られちゃうかな。
「それはダメ……」
あれ? 心の声聞こえてた?
「アイス食ってから……ベッドの上がいい」
「ぶっ……突然デレないで……心臓バクバクする……」
そう言って思わず心臓を押さえてしまう。
「ばぁか。ほら、早くアイス食おうぜ」
そして二人で落ちたものを拾ってリビングに向かう。
「あ、でもさ。前に買ったやつもまだあと2個残ってたよね……もしかして2回以上したくて買いに行ってくれたの? あーやっぱ我慢できない。アイス後にして先にベッド行こ?」
「ちっげーよ! ばーか! アイス先っ!」
なんて、俺の頭を小突いたけれど、俺の脚の間に座ってアイスを食べてくれたし、買ってきてくれたものをたくさん使うことも許してくれたのであった♡
これからイチャイチャしようって意気揚々と風呂から出てきたのに、年上の彼氏ときたら俺のTシャツを可愛くゆるっと着こなして玄関に居た。
「え? チョコのアイス買ってあるよ?!」
「チョコの気分じゃねぇんだもん」
「じゃ、ちょっと待って、俺も一緒に行く!」
濡れた髪を慌ててごしごしタオルで拭きながら、バタバタ俺も玄関に向かった。
「お前髪まだ濡れてんじゃん。ちゃんと拭けよ」
「今急いで乾かすから待って」
「すぐそこのコンビニなんだから、そんなん待ってる間に行って帰って来れんだろ。アイスお前の分も買ってきてやっからイイコで待ってろ」
「えー、じゃあもう濡れたまま行く!」
「ばか。風邪引くだろ。ソーダのアイスもいちごミルクもちゃんと買ってきてやるから」
「あっ待って!行かないで」
そう可愛い年下彼氏が言ってるのに、彼ときたら無情にもドアを閉めて行ってしまった。
忙しくて毎日午前様だったし、先週末も仕事だったから久しぶりの二人の時間なのに。
1分1秒を大事にイチャつきたいと俺が思っても、風呂も一緒に入ってくれなかったし、コンビニにも置いていかれた。二人でアイスとかお菓子とか選ぶのすげぇ楽しいじゃん。なんでだよ。ひどい!
思わず拗そうになって、そういうところが子供扱いされてしまうんだと気付いて溜息を吐く。
せめて帰ってきたら一緒にイチャイチャしながらアイス食べよ。
俺の脚の間に座ってくれるかな。抱っこしながらアイス食べたい。
……でも俺のこと置いてアイスなんか買いに行くくらいの気分だからイチャイチャなんて無理かも。
っていうか、イチャイチャどころかエッチも無理だったらどうしよ。久しぶりに二人揃って早く帰れたのに。
やば……悲しくなってきた。
そう思ってソファのクッションに顔を埋めたときだった。
「ただいまー」
思ったより早く帰ってきた彼の声に、俺はがばっと顔を上げて急いで玄関に出迎えに行った。
「……お前まだ髪濡れてんじゃん。さっさとドライヤーしろよ」
「うん。でも先に買ってきたもの冷蔵庫に入れといてあげるから、手洗っておいでよ」
俺がそう言って、彼の持つレジ袋を受け取ろうとすると、彼はさっ、とレジ袋を体の後ろに隠した。
「アイスすぐ食うから冷蔵庫入れないで平気」
「え? でも何か他にも色々入ってない? 冷蔵庫入れとくよ。袋ちょうだい?」
「いやだから、大丈夫だっつーの!」
「いいから、早く手洗ってきなって!」
何か隠してる? どういうこと?
背に隠したレジ袋に手を伸ばして俺が引っ張ると、彼も袋を俺に取らせまいと引っ張る。
すると。
「うわっ」
「うぉっ」
レジ袋を取り合って揉めていると、ドサドサと玄関にレジ袋から飛び出た中身が散らばってしまったのだ。
「ご……ごめんっ」
落ちたアイスやいちごミルク、お菓子にヨーグルトなんかを拾おうとしゃがむと……あれ? この箱って。
「うわぁぁ、見るなぁっ」
「あ……これ買いに行ってくれたの……?」
「ち……違うかんな!アイス食いたかったって言っただろうが!あと明日の朝飯にヨーグルトも食いたいし……!……で、それはついでっつーか……ほんと、ついでの……ついでに……安売りしてたから……うん。そう。安売り……」
「コンビニでコレ安売りしてないでしょ」
思わずツッコむ。
「っせぇな!」
「うそうそ。せっかく買ってきてくれたのに、意地悪言ってごめん。めっちゃ嬉しい」
嬉しさのあまりぎゅうっと抱き締めると、大好きな彼の匂い。
あぁ、嬉しいな。今夜はいっぱいいっぱいイチャイチャしようね。コレ全部なくなっちゃうまでしよっか。
「……ほんと、ばか。そんなん無理に決ってんだろ……ほらアイス溶けるし、手ぇ洗いに行きたいから離せ……」
そう言った彼の顔は真っ赤。
もうどうしよう。この場でコレ使いたい。ここで押し倒したい。怒られちゃうかな。
「それはダメ……」
あれ? 心の声聞こえてた?
「アイス食ってから……ベッドの上がいい」
「ぶっ……突然デレないで……心臓バクバクする……」
そう言って思わず心臓を押さえてしまう。
「ばぁか。ほら、早くアイス食おうぜ」
そして二人で落ちたものを拾ってリビングに向かう。
「あ、でもさ。前に買ったやつもまだあと2個残ってたよね……もしかして2回以上したくて買いに行ってくれたの? あーやっぱ我慢できない。アイス後にして先にベッド行こ?」
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