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8章 全道大会と、新たな強豪
051話 相性と、温存と
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SIDE:YUNO
手前のコートで戦った二人、留萌中央の根岸さんと琴似商業の清水さんはそのままダブルスも戦うので、コートからそれぞれペアとなる選手が入ってくる。
「鈴原、アンタ琴商のダブルスは知ってる?」
「いえ」
「ま、普通一年なら知らないわよね」
琴似商業のダブルスは二人とも三年生だ。三年生は、自分が中学一年の時に中三だった人達。刈屋さんのように一年から市大会に出ているような人でないと中々対戦経験は無い。
「清水さんの相方は正田さん。シングルスだと器用貧乏で可も無く不可も無くっていう人なんだけど、ダブルスだと徹底的に繋ぎに徹するの。正田さんが繋いで清水さんが決める。琴商の得点源よ」
「地区予選でも個人戦ダブルスでベストエイトに入っていますね」
予選ベストフォーだったうちのダブルスと近い実力はあると思って良いだろう。絵東先輩と稔里ちゃんにとっても参考になるはずだ。
「留萌中央の武蔵野さん、は知り合いですか?」
「いいえ、初めて見る。今うちのマネに調べてもらったら去年の中体連全道の一回戦負けだって。網走の中学じゃ面識ないわ当然」
札幌と網走だと移動でたぶん半日かかるのではないだろうか。行ったことがないのでわからないが、それくらい遠いイメージだ。
「じゃまず試合前ラリー見てですね」
「そうね。あ、あの武蔵野って子サウスポーじゃない」
「本当だ」
二人とも右利きの琴似商業ペアに対して、留萌中央の二人はダブルスで理想とされる右利きと左利きのペアだ。構える定位置が全然異なるので、卓球をやっている人なら実際にラケットを握っているところを見なくても判別が付く。
試合前のラリーが始まる。留萌中央のぺアは、定石通り背の高い武蔵野さんが後ろに下がり小柄な根岸さんが台前にピッタリと張り付く。
対して琴似商業ペアは、背の高い清水さんの方が前陣で、正田さんの方がやや下がって中陣に構える。正田さんは中陣選手特有の強打を打つ感じではないが、刈屋さんの話の通り後ろからうまくボールを繋いで清水さんが打ちやすいレシーブが来るようにしている。
一方、隣の刈屋さんは留萌ペアの方を見ていた。
「あの武蔵野って子、いくらデカいといってもベタ足すぎる。ケガ持ちとかかしら」
「たしかに、ほとんど動かないですね」
刈屋さんの指摘に、留萌中央の武蔵野さんを見る。
卓球は、コンマ何秒のボールを正確なフォームで打ち返すため、重心はつま先に乗せて細かいフットワークができるようにするのが基本だ。だけど武蔵野さんは、打ち方からおそらく踵側に重心が乗った、いわゆるベタ足のフォームでフットワークもほぼ見せずに多少の左右の動きは腕の長さでカバーしていた。
稔里ちゃんも左右の動きを腕の長さでカバーしすぎだと藤堂さんに指摘されていたけど、それは咄嗟に出る細かいクセであって、フットワークはちゃんと基本に忠実だ。
卓球は前後左右360度の動きを求められるので、膝や足首を怪我する人も多い。昔はスマッシュで踏み込んだ瞬間に靴が衝撃で破裂して試合中に履き直すことも珍しくなかったと聞く。
刈屋さんの言う通り、武蔵野さんがそういった怪我をしているので負担のかからないベタ足の構えなのかもしれない。
「ラブオール」
琴似商業の正田さんのサーブから試合開始。無難なショートサーブに対し、レシーブの根岸さんも無難にフリックで払う。そこまで甘い球でもなかったが、清水さんは強引に逆クロスのスピードドライブを打つ。
右利きの逆クロスはサウスポーの選手にとってはフォア側の一番遠い位置へのボールとなる。ベタ足フォームの武蔵野さんがどう打つか、と思って見ていると、なんとすでにコース上に武蔵野さんが構えている。
中陣からの強烈なロングドライブに、正田さんは押し負けてネットに引っ掛けてしまう。
その後も、清水さんは厳しいコースを突くが、武蔵野さんはまるでそのコースを予測しているかのように正確で力強いレシーブを返していく。正田さんのレシーブがどうしても甘くなり、序盤は大差で留萌中央ペアがリードを広げる。
「気付いてる? 留萌の二人って本来ダブルスペアとしての相性は悪いのよ」
試合を観たまま話し掛けてくる刈屋さんに上手い返答が見つからず間抜けな回答をしてしまう。
「そうなんですか?」
「あの武蔵野って子、ベタ足で横移動が遅い分、相手が打つ体勢に入った段階でもう動き始めている。ああいうコースを読んで打つタイプは、将棋みたいに何手先まで読んでラリーをするから、元々ダブルスには向かないのよ。おまけにパートナーの根岸がフェイントを武器にしている選手だから、尚更予測が難しい」
「なるほどです」
同い年なのに刈屋さんの観察眼の凄さに感心する。
「琴商これ以上離されたら取れない。ダブルスだから清水さん仕掛けてくる」
「はい」
仕掛ける、戦術を変えるタイミングとして、点差があまりにも離れた場合はそのゲームは捨てて次のゲームから戦術変更するのがオーソドックスな手法だ。
だが、ダブルスの場合偶数ゲームと奇数ゲームでレシーブの相手が異なる。ゲームが変わると戦術の連続性が無くなるのだ。次のゲームで取り返す、というのが難しいのでゲーム内で逆転しなければならない。
刈屋さんの読み通り、琴似商業の清水さんは左右のフェイントを使い始めた。その前のシングルスで見せていた技だ。留萌中央の武蔵野さんはコースを読んで動き出すため、急な逆の横の動きについていけず、清水さんのレシーブが決まるようになっていく。
連続得点で琴似ペアが追い上げるが、留萌ペアは根岸さんが厳しいコースへのレシーブに切り替え、清水さんに簡単にフェイントを打たせないようにする。追撃を振り切った留萌中央ペアが第一ゲームを先取する。
「次は第二ゲームね。鈴原、アンタ何に注目して見る?」
「そうですね……」
先ほども話したが、第一ゲームと第二ゲームはサーブレシーブの順番が逆になる。
「武蔵野さんがどれくらい打ってくるか、でしょうか」
「アタシも大体同じよ」
先ほどは清水さんの厳しいボールを武蔵野さんがレシーブしていたので、武蔵野さん自身はどちらかというと繋ぐボールがメインだった。今度は恐らくそこまでは厳しいボールにならない正田さんのレシーブを相手に、武蔵野さんがどれくらい威力のあるボールを打ってくるか。そこに注目する。
第二ゲームが始まり、早速根岸さんの高速レシーブに対して正田さんの返球がなんとか返すだけの甘い球となる。
武蔵野さんにとっては絶好のボールとなったが、強打で決めにいくという感じではなく、あくまでレシーブの清水さんが打ち辛いコースへのドライブを打ち、その後パートナーの根岸さんがフェイントスマッシュを決めて得点する。
その後も武蔵野さんは自分で決めにいくというよりも、パートナーの根岸さんが決め球を打ちやすいような繋ぎの返球に徹していた。
たまにはこちらから刈屋さんに話し掛けてみる。
「武蔵野さん全然打ってこないですね」
「そうね。あの体格にフォームはいかにも強打打ちます、ってタイプなのに」
二試合を落とし、この試合も第一ゲームを取られて後がない琴似商業ペアは清水さんが積極的にフェイントの強打を打ち込み、中盤まで互角の勝負を演じていた。
その時。
武蔵野さんが腕を下げると、真上に引っ張り上げるような打ち方でバックハンドのパワードライブをストレートに打ちこんできた。
左利きのバックハンドストレートは右利きの相手からすると自分のバックハンド側にストレートにボールが飛んでくるので打ち慣れていない球だ。清水さんのブロックが遅れ、ボールがコートをオーバーする。
私はそのフォームに見覚えがあった。
「秋野さんのパワードライブそっくり……」
「ん、鈴原ヒラコーの秋野さん知ってんの?」
「はい。練習試合で試合しました」
「そう。たしかに長い腕をしならせてドライブ打つフォームは似ているわね」
その後も武蔵野さんは今まで隠していたかのようにパワードライブを連発し、第二ゲームも留萌中央ペアが連取する。
「武蔵野さん、やっぱり強打を打ち込んでくるタイプでしたね」
「中盤まで温存する気でいたなんて生意気ね。まあ見せたくない気持ちはわかる。ウチも鈴原のカットで痛い目見そうになったし」
「あはは……」
本気で上を目指すチームなら、一回戦から手の内は見せない。マリ女とか人数もいる強豪私立ならそもそもレギュラーは出してこないし、四人ちょうどしかいない留萌中央なら戦術的に隠せるものはギリギリまで出し惜しむだろう。
「琴商はこれで本当に後がなくなった。普段よく練習試合してる間柄としては、清水さん正田さんに意地を見せてほしいところだけど」
「はい」
私は全く面識が無いけれど、どうしても同じ札幌地区ということで琴似商業の方に肩入れする部分はある。それに、稔里ちゃん絵東さんペアのためにももう少し分析をしたいところだ。
勝負の第三ゲームが始まる。
手前のコートで戦った二人、留萌中央の根岸さんと琴似商業の清水さんはそのままダブルスも戦うので、コートからそれぞれペアとなる選手が入ってくる。
「鈴原、アンタ琴商のダブルスは知ってる?」
「いえ」
「ま、普通一年なら知らないわよね」
琴似商業のダブルスは二人とも三年生だ。三年生は、自分が中学一年の時に中三だった人達。刈屋さんのように一年から市大会に出ているような人でないと中々対戦経験は無い。
「清水さんの相方は正田さん。シングルスだと器用貧乏で可も無く不可も無くっていう人なんだけど、ダブルスだと徹底的に繋ぎに徹するの。正田さんが繋いで清水さんが決める。琴商の得点源よ」
「地区予選でも個人戦ダブルスでベストエイトに入っていますね」
予選ベストフォーだったうちのダブルスと近い実力はあると思って良いだろう。絵東先輩と稔里ちゃんにとっても参考になるはずだ。
「留萌中央の武蔵野さん、は知り合いですか?」
「いいえ、初めて見る。今うちのマネに調べてもらったら去年の中体連全道の一回戦負けだって。網走の中学じゃ面識ないわ当然」
札幌と網走だと移動でたぶん半日かかるのではないだろうか。行ったことがないのでわからないが、それくらい遠いイメージだ。
「じゃまず試合前ラリー見てですね」
「そうね。あ、あの武蔵野って子サウスポーじゃない」
「本当だ」
二人とも右利きの琴似商業ペアに対して、留萌中央の二人はダブルスで理想とされる右利きと左利きのペアだ。構える定位置が全然異なるので、卓球をやっている人なら実際にラケットを握っているところを見なくても判別が付く。
試合前のラリーが始まる。留萌中央のぺアは、定石通り背の高い武蔵野さんが後ろに下がり小柄な根岸さんが台前にピッタリと張り付く。
対して琴似商業ペアは、背の高い清水さんの方が前陣で、正田さんの方がやや下がって中陣に構える。正田さんは中陣選手特有の強打を打つ感じではないが、刈屋さんの話の通り後ろからうまくボールを繋いで清水さんが打ちやすいレシーブが来るようにしている。
一方、隣の刈屋さんは留萌ペアの方を見ていた。
「あの武蔵野って子、いくらデカいといってもベタ足すぎる。ケガ持ちとかかしら」
「たしかに、ほとんど動かないですね」
刈屋さんの指摘に、留萌中央の武蔵野さんを見る。
卓球は、コンマ何秒のボールを正確なフォームで打ち返すため、重心はつま先に乗せて細かいフットワークができるようにするのが基本だ。だけど武蔵野さんは、打ち方からおそらく踵側に重心が乗った、いわゆるベタ足のフォームでフットワークもほぼ見せずに多少の左右の動きは腕の長さでカバーしていた。
稔里ちゃんも左右の動きを腕の長さでカバーしすぎだと藤堂さんに指摘されていたけど、それは咄嗟に出る細かいクセであって、フットワークはちゃんと基本に忠実だ。
卓球は前後左右360度の動きを求められるので、膝や足首を怪我する人も多い。昔はスマッシュで踏み込んだ瞬間に靴が衝撃で破裂して試合中に履き直すことも珍しくなかったと聞く。
刈屋さんの言う通り、武蔵野さんがそういった怪我をしているので負担のかからないベタ足の構えなのかもしれない。
「ラブオール」
琴似商業の正田さんのサーブから試合開始。無難なショートサーブに対し、レシーブの根岸さんも無難にフリックで払う。そこまで甘い球でもなかったが、清水さんは強引に逆クロスのスピードドライブを打つ。
右利きの逆クロスはサウスポーの選手にとってはフォア側の一番遠い位置へのボールとなる。ベタ足フォームの武蔵野さんがどう打つか、と思って見ていると、なんとすでにコース上に武蔵野さんが構えている。
中陣からの強烈なロングドライブに、正田さんは押し負けてネットに引っ掛けてしまう。
その後も、清水さんは厳しいコースを突くが、武蔵野さんはまるでそのコースを予測しているかのように正確で力強いレシーブを返していく。正田さんのレシーブがどうしても甘くなり、序盤は大差で留萌中央ペアがリードを広げる。
「気付いてる? 留萌の二人って本来ダブルスペアとしての相性は悪いのよ」
試合を観たまま話し掛けてくる刈屋さんに上手い返答が見つからず間抜けな回答をしてしまう。
「そうなんですか?」
「あの武蔵野って子、ベタ足で横移動が遅い分、相手が打つ体勢に入った段階でもう動き始めている。ああいうコースを読んで打つタイプは、将棋みたいに何手先まで読んでラリーをするから、元々ダブルスには向かないのよ。おまけにパートナーの根岸がフェイントを武器にしている選手だから、尚更予測が難しい」
「なるほどです」
同い年なのに刈屋さんの観察眼の凄さに感心する。
「琴商これ以上離されたら取れない。ダブルスだから清水さん仕掛けてくる」
「はい」
仕掛ける、戦術を変えるタイミングとして、点差があまりにも離れた場合はそのゲームは捨てて次のゲームから戦術変更するのがオーソドックスな手法だ。
だが、ダブルスの場合偶数ゲームと奇数ゲームでレシーブの相手が異なる。ゲームが変わると戦術の連続性が無くなるのだ。次のゲームで取り返す、というのが難しいのでゲーム内で逆転しなければならない。
刈屋さんの読み通り、琴似商業の清水さんは左右のフェイントを使い始めた。その前のシングルスで見せていた技だ。留萌中央の武蔵野さんはコースを読んで動き出すため、急な逆の横の動きについていけず、清水さんのレシーブが決まるようになっていく。
連続得点で琴似ペアが追い上げるが、留萌ペアは根岸さんが厳しいコースへのレシーブに切り替え、清水さんに簡単にフェイントを打たせないようにする。追撃を振り切った留萌中央ペアが第一ゲームを先取する。
「次は第二ゲームね。鈴原、アンタ何に注目して見る?」
「そうですね……」
先ほども話したが、第一ゲームと第二ゲームはサーブレシーブの順番が逆になる。
「武蔵野さんがどれくらい打ってくるか、でしょうか」
「アタシも大体同じよ」
先ほどは清水さんの厳しいボールを武蔵野さんがレシーブしていたので、武蔵野さん自身はどちらかというと繋ぐボールがメインだった。今度は恐らくそこまでは厳しいボールにならない正田さんのレシーブを相手に、武蔵野さんがどれくらい威力のあるボールを打ってくるか。そこに注目する。
第二ゲームが始まり、早速根岸さんの高速レシーブに対して正田さんの返球がなんとか返すだけの甘い球となる。
武蔵野さんにとっては絶好のボールとなったが、強打で決めにいくという感じではなく、あくまでレシーブの清水さんが打ち辛いコースへのドライブを打ち、その後パートナーの根岸さんがフェイントスマッシュを決めて得点する。
その後も武蔵野さんは自分で決めにいくというよりも、パートナーの根岸さんが決め球を打ちやすいような繋ぎの返球に徹していた。
たまにはこちらから刈屋さんに話し掛けてみる。
「武蔵野さん全然打ってこないですね」
「そうね。あの体格にフォームはいかにも強打打ちます、ってタイプなのに」
二試合を落とし、この試合も第一ゲームを取られて後がない琴似商業ペアは清水さんが積極的にフェイントの強打を打ち込み、中盤まで互角の勝負を演じていた。
その時。
武蔵野さんが腕を下げると、真上に引っ張り上げるような打ち方でバックハンドのパワードライブをストレートに打ちこんできた。
左利きのバックハンドストレートは右利きの相手からすると自分のバックハンド側にストレートにボールが飛んでくるので打ち慣れていない球だ。清水さんのブロックが遅れ、ボールがコートをオーバーする。
私はそのフォームに見覚えがあった。
「秋野さんのパワードライブそっくり……」
「ん、鈴原ヒラコーの秋野さん知ってんの?」
「はい。練習試合で試合しました」
「そう。たしかに長い腕をしならせてドライブ打つフォームは似ているわね」
その後も武蔵野さんは今まで隠していたかのようにパワードライブを連発し、第二ゲームも留萌中央ペアが連取する。
「武蔵野さん、やっぱり強打を打ち込んでくるタイプでしたね」
「中盤まで温存する気でいたなんて生意気ね。まあ見せたくない気持ちはわかる。ウチも鈴原のカットで痛い目見そうになったし」
「あはは……」
本気で上を目指すチームなら、一回戦から手の内は見せない。マリ女とか人数もいる強豪私立ならそもそもレギュラーは出してこないし、四人ちょうどしかいない留萌中央なら戦術的に隠せるものはギリギリまで出し惜しむだろう。
「琴商はこれで本当に後がなくなった。普段よく練習試合してる間柄としては、清水さん正田さんに意地を見せてほしいところだけど」
「はい」
私は全く面識が無いけれど、どうしても同じ札幌地区ということで琴似商業の方に肩入れする部分はある。それに、稔里ちゃん絵東さんペアのためにももう少し分析をしたいところだ。
勝負の第三ゲームが始まる。
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