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第三章
二十六話
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出発してから二十分程が経過した。
今、俺たちは自然な風景とは打って変わってビルや家が立ち並ぶ街を走っている。
運転するあかりの横顔はいつも以上に柔らかい。
「神田」
ふと声をかけられる。
「あいつらと会ってみてどう思った?」
「どう思った、と言いますと?」
「あいつらと上手くやっていけそうか?」
最後に会った東さんを含め誰一人として俺の知っているカテゴリーの中に入る人はいなかった。
恐らくそれぞれが各々の自分という核をしっかり持っており、それを軸に行動している。
知らないことは多いし、ましてや東さんにいたっては今日初めて会って目を合わせただけで握手もしていなければまともに会話すらしていない。
しかし、そう感じた。
自分というものが何なのか、いまだに分からない自分とは真逆の人種の人たちであり、戸惑いがないと言えば嘘になる。
だからこそ、もっと知りたいと思った。
出来ることならばそうなりたいと憧れた。
「……もしよろしければ、この会社の事、皆さんの事、もっと教えていただけませんか?」
「うむ。そうだな、お前も知っておかないといけないこともあるし、ちょうどいい機会だから話しておこう」
「はい」
赤信号で車が止まる。
左へ曲がるウインカーの音だけが、その場の全てを支配するかのような錯覚を覚える。
「まず最初にこの会社についてだが、今の桜はな、私と真冬の父のためだけにあると言っても過言ではない。何も関係のないお前らには申し訳ないがな」
その言葉に驚きを覚えずにはいられなかった。
それは明楽あかりという人物からは到底出そうにない言葉であり、似合わない言葉だった。
信号が青になり、ゆっくりと車が進む。
その後、運転しながらあかりは訥々ではあったが、順序立てて整然と話してくれた。
今、俺たちは自然な風景とは打って変わってビルや家が立ち並ぶ街を走っている。
運転するあかりの横顔はいつも以上に柔らかい。
「神田」
ふと声をかけられる。
「あいつらと会ってみてどう思った?」
「どう思った、と言いますと?」
「あいつらと上手くやっていけそうか?」
最後に会った東さんを含め誰一人として俺の知っているカテゴリーの中に入る人はいなかった。
恐らくそれぞれが各々の自分という核をしっかり持っており、それを軸に行動している。
知らないことは多いし、ましてや東さんにいたっては今日初めて会って目を合わせただけで握手もしていなければまともに会話すらしていない。
しかし、そう感じた。
自分というものが何なのか、いまだに分からない自分とは真逆の人種の人たちであり、戸惑いがないと言えば嘘になる。
だからこそ、もっと知りたいと思った。
出来ることならばそうなりたいと憧れた。
「……もしよろしければ、この会社の事、皆さんの事、もっと教えていただけませんか?」
「うむ。そうだな、お前も知っておかないといけないこともあるし、ちょうどいい機会だから話しておこう」
「はい」
赤信号で車が止まる。
左へ曲がるウインカーの音だけが、その場の全てを支配するかのような錯覚を覚える。
「まず最初にこの会社についてだが、今の桜はな、私と真冬の父のためだけにあると言っても過言ではない。何も関係のないお前らには申し訳ないがな」
その言葉に驚きを覚えずにはいられなかった。
それは明楽あかりという人物からは到底出そうにない言葉であり、似合わない言葉だった。
信号が青になり、ゆっくりと車が進む。
その後、運転しながらあかりは訥々ではあったが、順序立てて整然と話してくれた。
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