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身近に起こったインパクトの強い事件・災害

911事件 ニューヨークの象徴的なビルに飛行機が突っ込んだ

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2001年9月11日ニューヨークのワールドトレードセンターの110階建てのビルに航空機が激突した。続いて、ツインタワーになっているもう一方にも2機目が激突した。

ビルには消防士達が駆けつけて救出を行っていた。

しかし、ビルは1時間数十分後には崩壊し、中にいた人達と助けに向かった消防士達が巻き込まれて三千人近い死者を出した。

テレビではビルに突っ込む旅客機の映像が何度も繰り返し流れていた。

私は当時、研究者をしていて、日本からニュースでこの映像を観ていたが、学会帰りの同僚はニューヨークの空港で足止めをくらっていた。空港内では燃え上がるビルの映像がテレビで流れて、フライトは停止されかなり混乱していたそうだ。

後日、ビルに突っ込んだ旅客機は、アラブ系のテロリストによってハイジャックされていたことがわかった。パイロットが殺害され、テロリストが自ら操縦してビルに突っ込んだのだ。

しかも、ハイジャックされた旅客機はビルに突っ込んだ2機だけではなかった。

ペンタゴンに一機が墜落、もう一機はワシントンのホワイトハウスに向かう途中にペンシルベニア州の野原に墜落した。


アメリカのプライドは傷つけられ、対テロ組織を追求するする事になった。

アメリカはテロ組織のアルカイーダを疑い、アフガニスタンに侵攻して、ウサーマ・ビン・ラーディンを引き渡すように要求した。政権を握っていたタリバンは要求に応じなかったため、退陣させた。

2011年ウサーマ・ビン・ラーディン氏はアメリカにより殺害された。

アメリカ軍はアフガニスタンにその後も駐留して、武装勢力の破壊を行っていた。

アフガニスタンの上空三千メートルにはドローンが飛んでおり、地上を偵察して、武装勢力を見つけるとピンポイントに爆撃をして、武装勢力を破壊することが出来る。しかも、ドローンを操縦するのはアメリカ本土からしている。

原爆や水爆を使って大規模に破壊することは、民間人を巻き込むので、かなり世界の批判に晒されるために、現代の戦争ではこういった攻撃になるのだろう。

アメリカは経済的にもメリットが少ないので和平交渉をしながらアフガニスタンから撤退を行う事にした。しかし、アフガニスタン内では、過激派組織ISが勢力を拡大してきていた。

2021年8月、アメリカ軍はアフガニスタンから完全撤退を行った。それと共にタリバンの勢力があっという間にアフガニスタン政府を制圧した。その際、空港近くのホテルがテロにあいアメリカ兵が13人犠牲になった。
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