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ジャン=ジャック・ルソー
孤児同然となったルソー
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時計職人の父が職場で仕事をしている間も、父に本を読み聞かせたりしていたジャン=ジャック・ルソー。
母親の残した小説の類は全て読み終わり、牧師のおじいさんの所から本を取り寄せて様々な偉人伝などを読んでいた。
そうやって過ごしていた彼の元から父は逃亡した。
10歳のルソーはいきなり孤児同然となったのだ。
叔父のベルナールの元に預けられ、それから同い年の従兄弟と共にランベルシェという牧師の元で寄宿生活をすることになった。
彼はこの寄宿先のボセーという田舎の田園風景が気に入った。
ルソーは心の中では母親の愛に飢えていた。
母親を物心もつかない間に亡くしたのだ。
当然である。
ある日、従兄弟のベルナールと共に仲良く田園で泥だらけになって遊んでいると、牧師の妹のランベルシェ嬢が叫んだ。
「あなた達、今度悪いことしたら鞭打ちにするからね」
「ワシらーいっこも悪いことしとらんけん」
「何言うとんよー。畑がぐちゃぐちゃじゃろーがー」
「知らんわー。あっかんべー」
ルソーは30代のランベルシェ嬢に母親のような親しみを感じていた。
彼女のベットで共に寝ることもあり、その時には心の安らぎを強く感じた。
ルソーはランベルシェ嬢を怒らせたり悲しませたりしたくはなかったが、相手にしてもらいたくてふざけたりもした。
食事の時に、少しふざけすぎてコップに手が当たり、水をこぼしてスープを台無しにしてしまった。さらにランベルシェ嬢のお気に入りのコップが割れてしまった。
これにはランベルシェ嬢はカンカンに怒ってついに折檻されることになった。
ルソーはお尻をむき出しにして、ランベルシェ嬢の前に突き出した。
ついに、とても恐れていた鞭打ちの刑に処せられる。
ルソーはとても怖かった。
ランベルシェ嬢はムチのようにしなる細長い枝をもって怖い顔をしている。
「さあ、今日という今日は覚悟しなさい!」
ピシッ!
ピシッ!
ピシッ!
お尻に枝がしなって、ルソーのお尻にぶち当たり乾いた音が鳴り響く。
な、なにこれ
思ってたより全然こわくないじゃん
い、痛い
というか
気持ちいいというか
ゾクゾクする
ルソーの中で何かが目覚めようとしていた。
「もっとお行儀良くしないと、また打つからね」
ランベルシェ嬢は毅然とした態度で言った。
10回鞭打たれたルソーは放心状態となりしばらくボーッとしていた。
またぶたれたい
そんな気持ちがしていた。
しかし、ルソーは鞭打たれるためにわざと悪いことをする事はしなかった。
快楽のために悪いことをする。
それはルソーの信念に反しているのだ。
しかし、折檻の機会は再び訪れた。
お客様用の食料を黙ってつまみ食いしていたのがバレたのだ。
ルソーは今度は自ら進んでズボンを下ろし、鞭で打たれるのを待った。
ピシッ!
「ああー」
思わずため息が漏れた。
ピシッ!
「ヒィー」
ピシッ!
「もっとー」
とは流石に言わなかったが、ルソーは肉感的な喜びを感じていた。
ランベルシェ嬢はルソーのそんな姿を見て何かを感じ取ったのか、その日から一緒の部屋で寝ることを、許可しなくなった。
ルソーは、ランベルシェ嬢に気持ち悪がられていることを悟ったが、それがまたルソーをゾクゾクとさせるのだった。
もう一度折檻されたい。
そんなルソーの望みは叶えられることは無かった。
ランベルシェ嬢は二度とルソーの事を鞭打つことはなかった。
その代わりに、ランベルシェ牧師がルソーに折檻する役割となった。
なぜかルソーはランベルシェ牧師にぶたれた時には快感を感じることは無かった。
母親の残した小説の類は全て読み終わり、牧師のおじいさんの所から本を取り寄せて様々な偉人伝などを読んでいた。
そうやって過ごしていた彼の元から父は逃亡した。
10歳のルソーはいきなり孤児同然となったのだ。
叔父のベルナールの元に預けられ、それから同い年の従兄弟と共にランベルシェという牧師の元で寄宿生活をすることになった。
彼はこの寄宿先のボセーという田舎の田園風景が気に入った。
ルソーは心の中では母親の愛に飢えていた。
母親を物心もつかない間に亡くしたのだ。
当然である。
ある日、従兄弟のベルナールと共に仲良く田園で泥だらけになって遊んでいると、牧師の妹のランベルシェ嬢が叫んだ。
「あなた達、今度悪いことしたら鞭打ちにするからね」
「ワシらーいっこも悪いことしとらんけん」
「何言うとんよー。畑がぐちゃぐちゃじゃろーがー」
「知らんわー。あっかんべー」
ルソーは30代のランベルシェ嬢に母親のような親しみを感じていた。
彼女のベットで共に寝ることもあり、その時には心の安らぎを強く感じた。
ルソーはランベルシェ嬢を怒らせたり悲しませたりしたくはなかったが、相手にしてもらいたくてふざけたりもした。
食事の時に、少しふざけすぎてコップに手が当たり、水をこぼしてスープを台無しにしてしまった。さらにランベルシェ嬢のお気に入りのコップが割れてしまった。
これにはランベルシェ嬢はカンカンに怒ってついに折檻されることになった。
ルソーはお尻をむき出しにして、ランベルシェ嬢の前に突き出した。
ついに、とても恐れていた鞭打ちの刑に処せられる。
ルソーはとても怖かった。
ランベルシェ嬢はムチのようにしなる細長い枝をもって怖い顔をしている。
「さあ、今日という今日は覚悟しなさい!」
ピシッ!
ピシッ!
ピシッ!
お尻に枝がしなって、ルソーのお尻にぶち当たり乾いた音が鳴り響く。
な、なにこれ
思ってたより全然こわくないじゃん
い、痛い
というか
気持ちいいというか
ゾクゾクする
ルソーの中で何かが目覚めようとしていた。
「もっとお行儀良くしないと、また打つからね」
ランベルシェ嬢は毅然とした態度で言った。
10回鞭打たれたルソーは放心状態となりしばらくボーッとしていた。
またぶたれたい
そんな気持ちがしていた。
しかし、ルソーは鞭打たれるためにわざと悪いことをする事はしなかった。
快楽のために悪いことをする。
それはルソーの信念に反しているのだ。
しかし、折檻の機会は再び訪れた。
お客様用の食料を黙ってつまみ食いしていたのがバレたのだ。
ルソーは今度は自ら進んでズボンを下ろし、鞭で打たれるのを待った。
ピシッ!
「ああー」
思わずため息が漏れた。
ピシッ!
「ヒィー」
ピシッ!
「もっとー」
とは流石に言わなかったが、ルソーは肉感的な喜びを感じていた。
ランベルシェ嬢はルソーのそんな姿を見て何かを感じ取ったのか、その日から一緒の部屋で寝ることを、許可しなくなった。
ルソーは、ランベルシェ嬢に気持ち悪がられていることを悟ったが、それがまたルソーをゾクゾクとさせるのだった。
もう一度折檻されたい。
そんなルソーの望みは叶えられることは無かった。
ランベルシェ嬢は二度とルソーの事を鞭打つことはなかった。
その代わりに、ランベルシェ牧師がルソーに折檻する役割となった。
なぜかルソーはランベルシェ牧師にぶたれた時には快感を感じることは無かった。
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