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第1段階(順序バラバラでもとにかく書きたいように書く)
すずめ
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少し暖かくなってきた頃、朝の空が少し騒がしかった。僕は仕事に行くためにいつものように車庫から車を発進させた。すると、すぐ真上でスズメがもつれ合うように飛んでいるのが見えた。僕はスズメとぶつからないように車のスピードを落とした。しかし、二匹のスズメはまるで戦闘機のアクロバティック飛行のように弧を描いてフロントガラスに向かってきた。僕は驚いてブレーキを踏んだが、既に遅かった。二匹のスズメはフロントガラスに「コツン」とぶつかった。片方のスズメが飛ぶ力を失って車の前方に落下していった。僕は急いで車を止めて飛び出した。車の前方に駆け寄ると、スズメは道路の上でぐったりとして倒れていた。僕は近寄って触ってみた。手のひらに乗せてみたが、全く動こうとしない。しばらく様子を見ていたが、息を吹き返しそうにもなかった。それまで流れていた血液が止まっていくような気がした。僕は時間もないので、しょうがなく近くの空き地に持って行って地面の上にそっと置いた。そこから離れると、つがいの一匹がすぐさま飛んできてくちばしでつついていた。ぼくは車に乗り込みながら、スズメが生き返ることを願っていたが、心の奥の方では諦めていた。
鳥は一生添い遂げると言うが、相方が亡くなった場合はどうなるのだろうか。僕は死んだスズメの近くで心配そうに見守るスズメを見ながら思った。
鳥は一生添い遂げると言うが、相方が亡くなった場合はどうなるのだろうか。僕は死んだスズメの近くで心配そうに見守るスズメを見ながら思った。
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