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第1段階(順序バラバラでもとにかく書きたいように書く)
カタツムリの性交2
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彼女の白いセーラー服の背中に朝日が反射して眩しかった。僕は赤い自転車に鍵を差し込んでいる彼女にそっと近づいた。彼女は陸上をしていて、黒いスカートの上からでもお尻や足に筋肉がしっかり付いているのが分かる。身のこなしが滑らかだ。僕はそんな彼女が心から好きだと思った。
彼女が振り返った時、驚きすぎて大声を出したらどうしようと思ってあまり近づきすぎないないようにした。
僕は彼女が僕に気がついた時、最初は驚くけれども、その後とても喜んでくれることを想像していた。
「しゅんくん。え。どうしたの。こんなに朝早くから。わざわざ私に会いに来てくれたの。ありがとう」そう言って彼女は僕をきつく抱きしめてくれる。彼女は朝一番に僕に会えたことにとても喜び、今日一日を大変幸せに過ごすことが出来る。僕も当然彼女に朝一から会えたことが嬉しくて今日一日がハッピーに過ごせる。そうすれば公園で一夜をすごしたことも浮かばれるというものだ。
しかし、現実はそうではなかった。
彼女は振り返って僕を見るなり驚いて体を強ばらせ、そして顔はひいていた。
「し、しゅんくん?どうしたの?学校は?」
そこで初めて僕は自分の格好に気がついた。泥だらけのTシャツにジーンズ姿なのである。それに汗臭い。
そう言えば今日は平日で学校に行かなければならない。
彼女は登校に忙しいのだ。迷惑をかけている。
僕は混乱した。今から歩いて家に帰って制服に着替えていたら、到底間に合わない。
彼女は左の手首につけた時計を見る。
幸い彼女は余裕を持って早めに登校するタイプなのでもう少し話をする余裕があった。と言っても10分位だ。
「昨日の夜、会いたくなって来たんよ」
「え!昨日の夜?」
「窓に石投げたんだけど気づかんかった?」
「あれ、しゅんくんだったの?私、怖くなって電気消して早めに寝たんよ。そしたら音がしなくなったから。よかったと思って」
「え、ごめん」
僕は、意図せず彼女を怖がらせてしまっていた事に動揺して、それ以上何も言えなくなってしまった。嫌われてしまったかもしれない。少なくとも嫌われるような行動をしてしまった事が後悔された。今だって急に現れて迷惑をしている。
先に彼女の方が落ち着きを取り戻した。
「とりあえず、歩きながら話そう」
彼女が自転車を押しながら歩き出す。僕はその横に並んで歩き始めた。
「なにしょうるん」
「ともに会いたくなった」
「それはわかるけど、学校はどうするん?」
「いかない。と言うか間に合わない」
彼女は少し笑った。
今日はじめて笑った。
「家の人は知っとるん?」
「知らない」
「そりゃーお母さんびっくりしとるじゃろう。電話しとき」
僕が家にいないくらいで親が驚くなんてことは考えていなかった。
坂道を登ったところにあるタバコ屋の脇にある電話ボックスに着くと、彼女は僕に十円玉を数枚渡してくれた。
僕は自宅の電話番号をプッシュした。
「しゅん?なにしょうるん?どこにおるん?」
母親の怒ったような矢継ぎ早の質問に驚いた。
思ったより心配をかけていた。
「とものところにおる」
「なんで?学校はどうするん?」
「学校はもう間に合わんから休む」
そこまで言って、なぜだか僕は込み上げるものがあり、顔が熱くなってきて、涙が出てきた。誰にも心配をかけるつもりもなかったし、迷惑をかけるつもりもなかった。ただ、彼女に会いたかっただけだ。それだけなのに、なぜ平日の朝、ほぼ徹夜で公園で過ごしてボロボロになって学校にも行けずにいるのだろう。何一つ上手くいっていない。情けなかった。彼女にも、母親にも、どう説明したって、うまく伝わることはないだろう。僕は彼女の手前、泣きたくはなかったが、感情を抑えることは出来なかった。彼女はハンカチを差し出してくれた。僕は目を隠して泣きじゃくった。
やがて、彼女は自転車に乗って一人で学校に向かった。僕は一人で歩いて家に向かった。ヒートアップした頭はすでに落ち着いていた。周りに通学をしている人々が沢山いるのでいつまでも泣いている訳にはいかない。僕は疲れた体で歩きながら、映画のように上手くはいかなかったが、彼女の朝の姿が見れた事が宝物のように感じてきた。僕がいつものように普通に学校に行っていたとしたら、決して見ることの出来なかった彼女の姿を見ることが出来た。それは、まるで時間や場所の壁をぶち壊したように感じた。いるはずのない場所から、普段は決して見ることの出来ない彼女を見ることが出来た。カタツムリのように抱き合うことはできなかったし、短い時間だったが、彼女が僕に対してとってくれた行動は僕のことをとても考えてくれていた。僕はまた彼女に会いたくなった。遅刻してでも学校に行って彼女を驚かせて、学校にいる普段見ている彼女にも会いたいと思った。僕はよっぽど学校に行こうかと思った。だけど行くのをやめた。だってこんな大遅刻をしたら目立つし、今日は彼女に合わす顔がない。
僕はその日ずっと部屋で彼女の事を考えて過ごした。
彼女が振り返った時、驚きすぎて大声を出したらどうしようと思ってあまり近づきすぎないないようにした。
僕は彼女が僕に気がついた時、最初は驚くけれども、その後とても喜んでくれることを想像していた。
「しゅんくん。え。どうしたの。こんなに朝早くから。わざわざ私に会いに来てくれたの。ありがとう」そう言って彼女は僕をきつく抱きしめてくれる。彼女は朝一番に僕に会えたことにとても喜び、今日一日を大変幸せに過ごすことが出来る。僕も当然彼女に朝一から会えたことが嬉しくて今日一日がハッピーに過ごせる。そうすれば公園で一夜をすごしたことも浮かばれるというものだ。
しかし、現実はそうではなかった。
彼女は振り返って僕を見るなり驚いて体を強ばらせ、そして顔はひいていた。
「し、しゅんくん?どうしたの?学校は?」
そこで初めて僕は自分の格好に気がついた。泥だらけのTシャツにジーンズ姿なのである。それに汗臭い。
そう言えば今日は平日で学校に行かなければならない。
彼女は登校に忙しいのだ。迷惑をかけている。
僕は混乱した。今から歩いて家に帰って制服に着替えていたら、到底間に合わない。
彼女は左の手首につけた時計を見る。
幸い彼女は余裕を持って早めに登校するタイプなのでもう少し話をする余裕があった。と言っても10分位だ。
「昨日の夜、会いたくなって来たんよ」
「え!昨日の夜?」
「窓に石投げたんだけど気づかんかった?」
「あれ、しゅんくんだったの?私、怖くなって電気消して早めに寝たんよ。そしたら音がしなくなったから。よかったと思って」
「え、ごめん」
僕は、意図せず彼女を怖がらせてしまっていた事に動揺して、それ以上何も言えなくなってしまった。嫌われてしまったかもしれない。少なくとも嫌われるような行動をしてしまった事が後悔された。今だって急に現れて迷惑をしている。
先に彼女の方が落ち着きを取り戻した。
「とりあえず、歩きながら話そう」
彼女が自転車を押しながら歩き出す。僕はその横に並んで歩き始めた。
「なにしょうるん」
「ともに会いたくなった」
「それはわかるけど、学校はどうするん?」
「いかない。と言うか間に合わない」
彼女は少し笑った。
今日はじめて笑った。
「家の人は知っとるん?」
「知らない」
「そりゃーお母さんびっくりしとるじゃろう。電話しとき」
僕が家にいないくらいで親が驚くなんてことは考えていなかった。
坂道を登ったところにあるタバコ屋の脇にある電話ボックスに着くと、彼女は僕に十円玉を数枚渡してくれた。
僕は自宅の電話番号をプッシュした。
「しゅん?なにしょうるん?どこにおるん?」
母親の怒ったような矢継ぎ早の質問に驚いた。
思ったより心配をかけていた。
「とものところにおる」
「なんで?学校はどうするん?」
「学校はもう間に合わんから休む」
そこまで言って、なぜだか僕は込み上げるものがあり、顔が熱くなってきて、涙が出てきた。誰にも心配をかけるつもりもなかったし、迷惑をかけるつもりもなかった。ただ、彼女に会いたかっただけだ。それだけなのに、なぜ平日の朝、ほぼ徹夜で公園で過ごしてボロボロになって学校にも行けずにいるのだろう。何一つ上手くいっていない。情けなかった。彼女にも、母親にも、どう説明したって、うまく伝わることはないだろう。僕は彼女の手前、泣きたくはなかったが、感情を抑えることは出来なかった。彼女はハンカチを差し出してくれた。僕は目を隠して泣きじゃくった。
やがて、彼女は自転車に乗って一人で学校に向かった。僕は一人で歩いて家に向かった。ヒートアップした頭はすでに落ち着いていた。周りに通学をしている人々が沢山いるのでいつまでも泣いている訳にはいかない。僕は疲れた体で歩きながら、映画のように上手くはいかなかったが、彼女の朝の姿が見れた事が宝物のように感じてきた。僕がいつものように普通に学校に行っていたとしたら、決して見ることの出来なかった彼女の姿を見ることが出来た。それは、まるで時間や場所の壁をぶち壊したように感じた。いるはずのない場所から、普段は決して見ることの出来ない彼女を見ることが出来た。カタツムリのように抱き合うことはできなかったし、短い時間だったが、彼女が僕に対してとってくれた行動は僕のことをとても考えてくれていた。僕はまた彼女に会いたくなった。遅刻してでも学校に行って彼女を驚かせて、学校にいる普段見ている彼女にも会いたいと思った。僕はよっぽど学校に行こうかと思った。だけど行くのをやめた。だってこんな大遅刻をしたら目立つし、今日は彼女に合わす顔がない。
僕はその日ずっと部屋で彼女の事を考えて過ごした。
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