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1-1気付いたらイケメン青年の隣で寝てました

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青山崇が目を覚ますと、そこはいつもと違うふかふかのベッドの上だった。

そして、隣にはスヤスヤと眠る若い男。

その男の上半身は裸。

頭はサラサラの金髪。

色白の細い腕は崇の腕に絡みついている。

しかも、崇の腕はいつもより長くスラリとしている。

えー!

ここはどこ?

ワシは誰?

落ち着けワシと崇は自分に言い聞かせる。

とにかく寝ている青年を起こさないようにそーと絡みついた腕を外す。

腕を布団から出すといつもよりキレイな指先。

その指で股間を触ってみるといつもより大きい。

もしかして、生まれ変わった?と崇は思う。

先程まで何をしていたか懸命に思い出そうとすると頭がズキズキする。

そうだ!

風呂で転んで頭をぶつけてからの記憶が無い。

今どこだ?

ガバッと体を起こすと隣で寝ていた青年が目を覚ました。

寝ぼけた目でこちらを見ている。

一瞬、女の子?と見間違えるような美しく整った顔をしている。

その青年が寝ぼけたような顔のまま崇に抱きついてキスをしてきた。

ウッ。

崇は何が起きているのか理解が出来ない。

青年は唇を離すと崇の胸に顔沈めた。

「いつものようになでなでして」と青年が言うので優しく頭を撫でてみる。

サラサラの金髪は崇が今まで経験したことの無い美しさを伴っていた。

そして、その触り心地は高級なネコのように気持ちいい。

青年は舌をだして崇の左の乳首をチロリと舐めた。

崇はビクッとした。

「やめろ。くすぐったい」

そう言うと青年は顔の位置を変えて右の乳首に唇を近づけた。

「や、やめて」崇は喘いだ。

何だか青年相手に妙な気持ちになって体が熱くなる。

「いつもの誠也とは違う」と青年が言う。

崇はその時はじめて自分が誠也と呼ばれる人物になっていることを知った。

青年は確かめるように右の乳首を唇でモフモフしてきた。

い、いかん。
これ以上男同士でこんなことをしていてはへんになると崇は意識の奥では考えるのだが、体が痺れたように動かない。

「やっぱりいつもと違う。わざと?」と青年が言う。

崇は快感から解放されてほっとした。

「な、何が?」と崇が返す。

「何がって、いつもの誠也だったらもっと抱きしめてくれるでしょ」

「そ、そうだっけ?今日は何だかくすぐったいから」

青年がもう一度乳首を口にふくもうとするので、たまらず崇はベッドから逃げ出した。
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