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1-6誠也が目覚めると知らないおばさんが隣に寝ていた

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朝、誠也は隣で寝ている涼介の脚に脚をからませた。

背中を向けている涼介の腰のあたりに手をやる。

ん?涼介少し太った?

肩を引っ張り顔を覗き込む。

「ギ、ギャー」

涼介が見知らぬおばさんに変わっている。

「朝からうるさいわね。休みの日くらいゆっくり寝させてよ」
と足を蹴飛ばされた。

イテー

起き上がろうとするがいつもより体が重い。

俺も太った?

お腹が出ているし、手足が短い。

は?ここはどこ?

見慣れない部屋だし。

何とか起き上がって鏡をみて再度叫ぶ

「ギャー」

小太りな醜いおじさんになっている。

「ギャーギャーうるせえ」と枕が飛んできた。

「いて」
頭に命中した。

頭をさするとてっぺんが若干薄い。

誠也は部屋からそーと出ると、階段を降りて洗面所に向かった。

オッサンになった顔をマジマジと観察する。

ほっぺをつねる。

痛い

夢ではない。

もしかして、死んで生まれ変わった?

何をしてたか思い出そうとする。

頭が痛い。

そうだ風呂場でこけて浴槽で頭を打ったんだ。

あの時俺は死んで生まれ変わったのか?

もよおしてきたのでトイレに入ると、

小さい。

スモール。

しかも毛に埋もれている。

ムダ毛処理しないといけないな。

てか、この姿では生きていけない。

もう一度部屋に戻り布団に潜り込んだ。

誠也は寝て起きたら元の俺に戻ってるかもしれないと思い二度寝した。


「お父さん!お父さん!さっさと朝ごはん食べてよ。出かけるんだから」

階段を降りてテーブルの上には朝ごはんがあった。

座って食べる。

「うめー」
久しぶりに食べる家庭の味だ。

「珍しく褒めてくれるのねー」
先程のおばさんが不思議そうに見てくる。

「おかわり」と言いそうになったがやめておく。
この体はお腹が出過ぎだ。
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