国立ユイナーダ学園高等部③〜どうやら僕は名探偵らしいですね【連載版】

狙われた学園編

狙われた学園 7

「殲滅よ！殲滅！！
私のクッキーや大事に取ってあったチョコレートやキャンディーやラムネを食べた恨みをはらしてやるわ！！」


エリーちゃんってば、そんなにお菓子を隠し持ってたの？
それは普通のネズミにも、狙われると思うんだけど……


「殲滅ってどうするの？」


僕の質問にエリーちゃんはニヤリと笑って、マジックポーチからノートを取り出してきた。


「じゃ～ん！殺鼠団子のレシピよ♪」


見せてもらったけど何か適当っぽい。
そうだ！アレとコレを混ぜればバッチリだよ♪


その後、僕とエリーちゃんはいろいろ材料を集めて【殺鼠団子】を作った。
試しにラックに何匹か捕まえてもらって実験室でノーネズミに与あげたら、皆んなもの凄い勢いで齧りついてあっという間に死んじゃった。


僕達凄いの作っちゃったっぽい♪


それから僕達は学園寮で【究極殺鼠団子】(エリーちゃん命名)を大量生産する訳にもいかないから、リョウ兄さんの工房の部屋を借りて作る事にした。


「「まぜまぜまぜ～る♪まぜまぜまぜ～る♪」」


僕達は何か変なテンションで、変な呪文(無意味)を唱えながら大量に【究極殺鼠団子】を作り。
エリーちゃんのマジックポーチにしまっていく。
という作業を放課後1週間くらい続けた。


「これだけ有れば、ノーネズミを殲滅する事ができるわ！！」