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第2章 コンビニの訪問者
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☆お待たせ致しました。
連休明けに登校すると、『【スクモ塚】を荒らした犯人が三波さんと三盛夕子だった。』というニュースで、学校は既に大騒ぎだった。さっそく薫ちゃんがやって来て、興奮気味に話しかけて来た。
「理子ちゃんおはよう!ついに私達の努力が実ったわね!」
「良かったわね薫ちゃん。残念ながらその努力は公表出来ないけどね。」
「そうなのよね~。一応、レポートは書いておくつもりだけど…… 」
「バレたらマズくない?」
「誰も本気にしないわよ。あ、それと倉本先輩のお母さんから『昨日退院した。』って連絡があったよ。」
「良かった~。心配してたんだ。」
「それでね。新しいバイトの人が見つかるまで、暫く私…メープルでバイトする事になったの。坂野君も手伝ってくれる事になったのよ。」
「えっ!?そうなの?」
「毎日じゃないけどね。先輩も直ぐには復帰出来ないし……
同好会活動は元々週1だから、問題無いでしょ?」
「まぁね。それにしても、よくあの坂野君がバイト承知したわね。」
「まぁ、そこはいろいろあって…… 」
「ふ~ん。そうなんだ……
で、その坂野君はどうしたの?
下駄箱に靴はあったから、学校には来てるんでしょ?」
そう質問すると、薫ちゃんはちょっと意地悪そうな顔をして、こう言った。
「今頃、校長室で校長と佐藤先生に頭下げさせてるんじゃない?校長はどう思ってたか知らないけど、佐藤先生は完璧に坂野君が犯人だと思って、皆んなに誤解させる様な態度取ってたんだから、当然よねー。」
まぁ確かに……
地元組は坂野君の事信じてたけど、他の人達は佐藤先生の言動の所為で、疑ってたものねーー。
せっかくの高校生活、変な事にならないと良いけどなぁ。
暫くして教室に入って来た坂野君は、凄く嬉しそうに、私達に勝利のVサインをして見せてくれた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(数日後…… )
「ねぇ聞いた?2組の三波、転校したんだって。」
「えっ?あの《嘘つき三波》が?」
「私、あの子の所為で酷い目にあった事があるから、これで安心して高校生活がおくれるわ。」
そんな話を教室に着くまでに、何人かの人達がしているのを聞いた。
三波さん…どんだけ嫌われてたのよ。
教室に着いても、皆んなの話題はその事ばっかり……
「おっはよ~理子ちゃん♪」
「おはよう薫ちゃん♪」
「ちょっと小耳に挟んだんだけど、どうやら三盛さんの方も大変な事になってるらしいわよ。」
「大変な事?」
『寮で泥棒してたのがバレて、警察に捕まった。』って、徳さんが言ってたけど……
「ここじゃマズいから、後で国語資料室に来てくれる?」
教室じゃマズいって、どんだけ?
その日の昼休憩は、詳しい話を聞く為に薫ちゃんと坂野君と一緒に、国語資料室で取ることになった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昼休憩…お昼ごはんを食べながら、薫ちゃんの話を聞いた。
「『寮で泥棒してたのがバレて警察に捕まった。』っていうのは、もう知ってると思うけど、その際…親とまったく連絡取れなくて、かなり揉めたらしいのよね。」
「親と連絡取れないって、それヤバくね?」
「三盛さんの両親…実は、空き巣犯じゃないかって噂があるのよ。」
「えぇっ!?マジかよ?」
「あくまで噂だけどね……
あ、そろそろお昼のニュースの時間だ。こういう時は、浦ちゃんの顔でも見て癒されよう。」
そう言って、薫ちゃんは国語準備室にあるテレビの電源を入れた。
すると、『三盛友二容疑者(37)と三盛カナエ容疑者(36)を住居侵入と窃盗で【全国指名手配】する。』と広島県警と警視庁から発表があったという報道が流れた。
…… 。
…… 。
そう言えば、近隣の市町村でつい最近まで『空き巣が頻発していた。』って聞いた事があったわね。アレってそうだったんだ……
「三盛の親って、かなり若いんだな…… 」
「普通に仕事すれば良かったのにねぇ。」
「う~ん…これ以上は流石に、私達が立ち入る案件じゃないわね。ここから先は、警察の仕事…… 」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※1
某局の人気女子アナウンサー。
そこに居るだけで癒されると評判。
主にバラエティー番組担当。
連休明けに登校すると、『【スクモ塚】を荒らした犯人が三波さんと三盛夕子だった。』というニュースで、学校は既に大騒ぎだった。さっそく薫ちゃんがやって来て、興奮気味に話しかけて来た。
「理子ちゃんおはよう!ついに私達の努力が実ったわね!」
「良かったわね薫ちゃん。残念ながらその努力は公表出来ないけどね。」
「そうなのよね~。一応、レポートは書いておくつもりだけど…… 」
「バレたらマズくない?」
「誰も本気にしないわよ。あ、それと倉本先輩のお母さんから『昨日退院した。』って連絡があったよ。」
「良かった~。心配してたんだ。」
「それでね。新しいバイトの人が見つかるまで、暫く私…メープルでバイトする事になったの。坂野君も手伝ってくれる事になったのよ。」
「えっ!?そうなの?」
「毎日じゃないけどね。先輩も直ぐには復帰出来ないし……
同好会活動は元々週1だから、問題無いでしょ?」
「まぁね。それにしても、よくあの坂野君がバイト承知したわね。」
「まぁ、そこはいろいろあって…… 」
「ふ~ん。そうなんだ……
で、その坂野君はどうしたの?
下駄箱に靴はあったから、学校には来てるんでしょ?」
そう質問すると、薫ちゃんはちょっと意地悪そうな顔をして、こう言った。
「今頃、校長室で校長と佐藤先生に頭下げさせてるんじゃない?校長はどう思ってたか知らないけど、佐藤先生は完璧に坂野君が犯人だと思って、皆んなに誤解させる様な態度取ってたんだから、当然よねー。」
まぁ確かに……
地元組は坂野君の事信じてたけど、他の人達は佐藤先生の言動の所為で、疑ってたものねーー。
せっかくの高校生活、変な事にならないと良いけどなぁ。
暫くして教室に入って来た坂野君は、凄く嬉しそうに、私達に勝利のVサインをして見せてくれた。
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(数日後…… )
「ねぇ聞いた?2組の三波、転校したんだって。」
「えっ?あの《嘘つき三波》が?」
「私、あの子の所為で酷い目にあった事があるから、これで安心して高校生活がおくれるわ。」
そんな話を教室に着くまでに、何人かの人達がしているのを聞いた。
三波さん…どんだけ嫌われてたのよ。
教室に着いても、皆んなの話題はその事ばっかり……
「おっはよ~理子ちゃん♪」
「おはよう薫ちゃん♪」
「ちょっと小耳に挟んだんだけど、どうやら三盛さんの方も大変な事になってるらしいわよ。」
「大変な事?」
『寮で泥棒してたのがバレて、警察に捕まった。』って、徳さんが言ってたけど……
「ここじゃマズいから、後で国語資料室に来てくれる?」
教室じゃマズいって、どんだけ?
その日の昼休憩は、詳しい話を聞く為に薫ちゃんと坂野君と一緒に、国語資料室で取ることになった。
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昼休憩…お昼ごはんを食べながら、薫ちゃんの話を聞いた。
「『寮で泥棒してたのがバレて警察に捕まった。』っていうのは、もう知ってると思うけど、その際…親とまったく連絡取れなくて、かなり揉めたらしいのよね。」
「親と連絡取れないって、それヤバくね?」
「三盛さんの両親…実は、空き巣犯じゃないかって噂があるのよ。」
「えぇっ!?マジかよ?」
「あくまで噂だけどね……
あ、そろそろお昼のニュースの時間だ。こういう時は、浦ちゃんの顔でも見て癒されよう。」
そう言って、薫ちゃんは国語準備室にあるテレビの電源を入れた。
すると、『三盛友二容疑者(37)と三盛カナエ容疑者(36)を住居侵入と窃盗で【全国指名手配】する。』と広島県警と警視庁から発表があったという報道が流れた。
…… 。
…… 。
そう言えば、近隣の市町村でつい最近まで『空き巣が頻発していた。』って聞いた事があったわね。アレってそうだったんだ……
「三盛の親って、かなり若いんだな…… 」
「普通に仕事すれば良かったのにねぇ。」
「う~ん…これ以上は流石に、私達が立ち入る案件じゃないわね。ここから先は、警察の仕事…… 」
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某局の人気女子アナウンサー。
そこに居るだけで癒されると評判。
主にバラエティー番組担当。
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