2 / 2
「家出大作戦★」
しおりを挟む
彼の名はユーキ。流れるような金髪に青い瞳のそこそこの美青年だ。
父親が傭兵だったことからか、幼少の頃から剣術を習っていた。
とはいえ、村の近くでモンスターを狩るぐらいしかやったことがない。
そんな彼が冒険者になったとして、生き残れるのかは甚だ疑問ではある。
しかし彼は、その様なことは考えていない。
彼の頭の中は、自分にとって都合の良い甘い夢ばかりであった。
ーーーまず、俺が冒険者になったら
ーーーモンスターを狩りまくって、
ーーー世界一強くなって
ーーーキャーカッコイイステキなんてモテたりして
ーーーゆくゆくは、王様に認めてもらって
ーーー英雄になって、
ーーー褒美として金銀財宝をもらい
ーーーウハウハ金持ち生活!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という様な、甘い夢を暫くの間楽しんでいた彼はある問題に気づいた。
そう、それは「父親」という存在であった。
彼は、自分の欲望に忠実な男である。故に、彼が起こした事件は少なくない。
そんな彼が欲望のために暴走するのを止めるのが父親であった。
つまり、彼にとって父親は邪魔をしてくる存在なのだ。
もし仮に、彼が父親に「冒険者になりたい」と言っても認めてくれないであろう。
「うーん·····」
ーーーどうするか·······
彼が父親に話したとしても、認めてくれないのならば
見つからない様に家を出ていくしかないだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーよし、もうこうなったら家出しよう。
ーーー名付けて
ーーーーー『家出大作戦★』
ーーーだ!!
父親が傭兵だったことからか、幼少の頃から剣術を習っていた。
とはいえ、村の近くでモンスターを狩るぐらいしかやったことがない。
そんな彼が冒険者になったとして、生き残れるのかは甚だ疑問ではある。
しかし彼は、その様なことは考えていない。
彼の頭の中は、自分にとって都合の良い甘い夢ばかりであった。
ーーーまず、俺が冒険者になったら
ーーーモンスターを狩りまくって、
ーーー世界一強くなって
ーーーキャーカッコイイステキなんてモテたりして
ーーーゆくゆくは、王様に認めてもらって
ーーー英雄になって、
ーーー褒美として金銀財宝をもらい
ーーーウハウハ金持ち生活!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という様な、甘い夢を暫くの間楽しんでいた彼はある問題に気づいた。
そう、それは「父親」という存在であった。
彼は、自分の欲望に忠実な男である。故に、彼が起こした事件は少なくない。
そんな彼が欲望のために暴走するのを止めるのが父親であった。
つまり、彼にとって父親は邪魔をしてくる存在なのだ。
もし仮に、彼が父親に「冒険者になりたい」と言っても認めてくれないであろう。
「うーん·····」
ーーーどうするか·······
彼が父親に話したとしても、認めてくれないのならば
見つからない様に家を出ていくしかないだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーよし、もうこうなったら家出しよう。
ーーー名付けて
ーーーーー『家出大作戦★』
ーーーだ!!
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
義妹がピンク色の髪をしています
ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
魅了の対価
しがついつか
ファンタジー
家庭事情により給金の高い職場を求めて転職したリンリーは、縁あってブラウンロード伯爵家の使用人になった。
彼女は伯爵家の第二子アッシュ・ブラウンロードの侍女を任された。
ブラウンロード伯爵家では、なぜか一家のみならず屋敷で働く使用人達のすべてがアッシュのことを嫌悪していた。
アッシュと顔を合わせてすぐにリンリーも「あ、私コイツ嫌いだわ」と感じたのだが、上級使用人を目指す彼女は私情を挟まずに職務に専念することにした。
淡々と世話をしてくれるリンリーに、アッシュは次第に心を開いていった。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる