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昼休み。
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昼休み。
中庭に向かおうとしていた理玖は、昇降口近くで見慣れた背中を見つけた。
陽太と女子…明らかに告白されている状況だった。
「……お、お邪魔したな」
とっさに背を向けようとしたその腕を、陽太が掴む。
「理玖、それだけ…? それだけしか思わないの…?」
今にも泣き出しそうな顔。
理玖は呆気にとられる。
「……は?」
はっと我に返った陽太は笑って手を離す。
「ごめんごめん、変なこと言った!」
その後、陽太は女子と何事もなかったように会話を続け、理玖は胸の奥に妙な違和感を残したままその場を離れた。
中庭に向かおうとしていた理玖は、昇降口近くで見慣れた背中を見つけた。
陽太と女子…明らかに告白されている状況だった。
「……お、お邪魔したな」
とっさに背を向けようとしたその腕を、陽太が掴む。
「理玖、それだけ…? それだけしか思わないの…?」
今にも泣き出しそうな顔。
理玖は呆気にとられる。
「……は?」
はっと我に返った陽太は笑って手を離す。
「ごめんごめん、変なこと言った!」
その後、陽太は女子と何事もなかったように会話を続け、理玖は胸の奥に妙な違和感を残したままその場を離れた。
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