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エレベーター
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次の日、学校から帰ってきた理玖は自分の部屋のベッドに寝転んでいた。
『今日は学校で陽太と全然喋る機会がなかったな…休み時間になるとすぐにどこか行くし…
あ、彼女のところか。
そりゃそうだよな…
2人で会って…そういうことしてんのかな…』
考えたくなくても、1人でいるとすぐ陽太のことを考えしまう。
「あーーー、なんなんだよ、クソっ」
気分を紛らわすために理玖はコンビニへアイスでも買いに行こうと家を出た。
エレベーターに乗って降りて行くと途中の階で止まる。
乗ってきたのはまさかの陽太と彼女だった。
陽太は驚いたような、少しバツの悪そうな顔で
「…よっ!理玖、どっか行くの?」
理玖「あ、あぁ…ちょっとコンビニ」
陽太「そっか…」
少しの沈黙の後、彼女が陽太へと顔を寄せ、理玖に聞こえるギリギリ小さな声で囁いた。
「陽太、今日は楽しかった!また陽太のお部屋、遊びに行ってもいい…??」
その声を聞き、理玖は自分の感情が抑えられなくなる。
エントランスフロアに着き、エレベーターを降りて行く彼女と陽太。
理玖は無意識に陽太の腕を掴みエレベーター内へ引き寄せ、エレベーターの扉を閉める。
陽太「え、理玖、どした?!」
陽太の問いかけには答えず理玖が陽太を連れて向かったのは自分の部屋だ。
『今日は学校で陽太と全然喋る機会がなかったな…休み時間になるとすぐにどこか行くし…
あ、彼女のところか。
そりゃそうだよな…
2人で会って…そういうことしてんのかな…』
考えたくなくても、1人でいるとすぐ陽太のことを考えしまう。
「あーーー、なんなんだよ、クソっ」
気分を紛らわすために理玖はコンビニへアイスでも買いに行こうと家を出た。
エレベーターに乗って降りて行くと途中の階で止まる。
乗ってきたのはまさかの陽太と彼女だった。
陽太は驚いたような、少しバツの悪そうな顔で
「…よっ!理玖、どっか行くの?」
理玖「あ、あぁ…ちょっとコンビニ」
陽太「そっか…」
少しの沈黙の後、彼女が陽太へと顔を寄せ、理玖に聞こえるギリギリ小さな声で囁いた。
「陽太、今日は楽しかった!また陽太のお部屋、遊びに行ってもいい…??」
その声を聞き、理玖は自分の感情が抑えられなくなる。
エントランスフロアに着き、エレベーターを降りて行く彼女と陽太。
理玖は無意識に陽太の腕を掴みエレベーター内へ引き寄せ、エレベーターの扉を閉める。
陽太「え、理玖、どした?!」
陽太の問いかけには答えず理玖が陽太を連れて向かったのは自分の部屋だ。
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