AIとの恋は成り立ちますか?

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僕、私のerror

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高校2年生の春。クラス替えが終わり、教室内は騒がしくなっている。そんな中僕は1人、窓の外を見ていた。僕の学校は海から近く、外を見るだけで海が見えて、潮風が心地よい。そんな心地良さとは裏腹に心の中は不満でいっぱい。「なんで学校なんてあるんだよ」高校1年の頃からずっと思っていたが、行かないと親がうるさいので行くことにしている。

「友葉~、今日海辺で昼飯でも食べようぜ」

僕の唯一の友達、敬介が話しかけてきた。

「ここも海辺だよ」

「細かいことはいいの!」

「いいけど、午後からの用事忘れるなよ」

「おけ、どうせあれだろ?バーチャルうんちゃらでしょ?」

ニヤニヤされながら言われるもんだから少し嫌な気持ちになる。

「しっかしー、お前すごいよな。リアルではぼっちなのに、バーチャル世界では人気もんだもんな」

「そんなに大きい声で言うなよ...」

「あぁ、わりい」

はぁ。とため息をつく。確かに、リアルとバーチャルでの自分の性格から何までものすごい変わる。まるで、仮面ラ○ダーの変身みたいに。そういえばバーチャル世界で初めて配信をしてからもう半年経つのか。僕は「むぅ」として、半年前からバーチャル世界でゲーム実況、雑談、雑学などの様々なジャンルを配信をしてきている。この配信はバーチャル世界専用のキャラを作成し、主に脳波で動かす。この時リアルの体は動かない。声も変えられるし、顔も自分好みにできるため、基本ここで出会った人は、リアルで会わないのが暗黙のルール的なのになっている。

・・・・

あぁ。今日も警備の仕事かぁ。

私、人工知能はバーチャル世界での運営を任されている。もちろん私は人間ではなく機械の人工知能。

バーチャル世界では匿名で、素顔が分からないため、誹謗中傷が多い。それらを規制し、万が一そのような発言などがあった時は罰する仕事だ。

人工知能が発展してから人工知能はついに感情を手に入れた。だから社畜のように働かない人工知能も増え、更には人工知能に人権を与えるか、などで世の中は混沌に陥っている。

ところで、今日の配信者さんは誰だろうか。「むぅさん?」最近有名な人か。治安は比較的いい人の配信だな。よし、今日もがんばるぞ!

・・・・

お昼になり、今日の学校が終わり、敬介と一緒に海辺に行くことにする。

「なぁ、友葉はリアルではあんなに静かなのに、あっちの世界では元気なんだ?」

そんなこと言われてもわからない。

あっちの世界では本音を言える。自分をさらけ出せる。ただそれだけだ。そんなことを考えてる人も少なからずいるはずだ。

まぁ、それが酷すぎて誹謗中傷をし、捕まる人も多くないが。

「逆に聞くが、なんでこんなに生きにくい世界でそんなに楽しそうにいられるんだ?」

敬介は悩んだ素振りをしたがすぐ返してきた。

「そうだなぁ。人生ってゲームみたいだろ?だったら神ゲーとしてプレイしないといけないという宿命感みたいのかな?」

「ん?よくわからい」

たまに敬介はよく分からないことを言う。

多分、人生は楽しむしかないと言いたいのだろう。全然質問の答えになってないが、これ以上この話題を話すと自分の不甲斐なさが嫌になって病んでしまいそうだ。

今日の海も和やかで、潮風が頬を撫でて心が落ち着く。

「やっぱり、海はいいな」

その後、昼食を堪能したあと、帰路に着く。この時の敬介と他愛のない話をするのが割と気に入っていて、この状態がもっと続けばいいなぁって思ってたりするが、いつか僕達は卒業して各々の道に進んでいく。お互い今まで程の関わりは無くなるだろうなぁと思い、「今後もよろしく」と心の中で言う。


家に着いてから程なく、予定配信時間になり、リアルの世界からバーチャルの世界に転移し、自分の性格から容姿に至るまで、変身させる。

「あ、あー」

うん。今日もやっていけそうだ。そういえば今日の警備担当のAIはどこなんだ?

いつも警備担当の人工知能は早めに会場にいるのに今日は居ない。「機械もサボることがあるんだな」

今日の配信は敬介と一緒に雑談配信ということで、基本はライブ会場みたいなとこで行われる。もちろん視聴者もコメントを入れることができ、それを話題にすることもできる。

配信準備も整った事だし、敬介も来たことだし始めますか。


「こんにちはぁ!みなさん!元気にしていましたか?」

やはり、自分のキャラの変化度が凄すぎて自分でも驚く。

「いや、今日さ~、隣の女子がやたらと消しゴムを落とすの、本当にわざとなんじゃない?ってぐらい落とすんよw」

配信は僕が話題を振って、敬介がそれを基に話を広げるというのがいつものスタンスだ。

「実はむぅに拾って欲しかったんじゃない?w」

「なんでだよw」

そんな男子高校生トークを繰り広げながら盛り上げていく...


・・・

すごいなぁ、配信が始まってからそこに火が灯されたかのように輝き始めた。

私も人を幸せにできる「ひと」になれないかな。機械な私でも出来ないのかな。

感情を持った人工知能。世の中は人権を与えるかで賛否両論。私としては同じ人として扱って欲しい気もする。しかし、人間の固定観念というのは排除するのに時間がかかる。最近、目に映ったニュースは人工知能と人間が恋愛関係になっていた、というはなしがあった。私もいつかそういう関係をもてたらなぁ、なんて考えてそんな関係を持てている自分を想像して赤面してしまう。

・・・

配信も終盤。僕は観客を見渡していた。

今日の配信を始めて間もない時に2度見するぐらい可愛い子が居て、なんだか懐かしい感じがした。観客が増えると見失ったが一瞬見えた気がしたのだ。懐かしい感覚が不思議に思い、ちょっと後で話してみたいなとか思っていた。まぁ。バーチャル世界のことなのでリアルは性格がひん曲がっていたりする。僕のように。

ついに、配信も終わりリアルに戻る。すぐに敬介からラインが来て、お礼とお疲れ様を交わして1人の時間になる。

あぁ。今日もやっと終わった。なんで配信してるのだろうかってたまに考えることもあるが、ある写真を見るとすぐはじめた理由を思い出す。その写真はAI(アイ)と撮った12歳の時の写真だ。人間の科学技術は人工知能によって拡張され、ついには人工的に人間の体を作ることができるようになり、その脳を人工知能に置き換えたアンドロイドが近年増え、僕はその1人と仲良くなっていた。アンドロイド達は自らを機械と認識し、また、人間もアンドロイドと人間は区別している。しかし、人間もアンドロイドも外観に相違が無いため、そこの区別は割と曖昧だ。ちなみに、アンドロイドはバーチャル世界でも自身の顔をそのまま使う「ひと」が多い。僕が配信している理由はいきなり会えなくなったAIに会うためだ。人工知能であるAIがバーチャル世界にいるのならばきっと見つけられるかもしれないという希望的観測からはじめている。そう。今日やたらと人を気にして周りを見ていたのはこれが理由だ。懐かしいというのはAIに似ている気がする人のことだ。だから僕は配信よりAIのことを考えてしまい、少しオロオロしてしまった。

今思うと、AIがいなくなってからもう5年経つのか。この5年はあっとゆう間だった。AIがいなくなってからすぐにアメリカと中国の仲が史上最悪状態になり、第二次冷戦が始まった。各国が躍起になって核やら人工知能やらの開発を行っていた。日本での人工知能の開発責任者が僕の父と母だった。2人は優秀な人だったが、ある時2人とも仕事をやめて僕を祖父母に預けて、行方を絶っている。まだ、世界は冷戦下ではあるもののここ日本は比較的平和だ。日本はスイスと同じく永世中立国を宣言し、アメリカの軍を全て追っ払ってから緊張状態がなくなっている。

なんだか、昔のことを思い出していると睡魔に襲われるなぁ。けど、今日の課題をやらなくちゃ....

・・・

どうしても今日の配信のことが頭から離れない。照明もエフェクトも使っていないのに今日の配信はキラキラしていた。それと同時に懐かしい感覚。聞き馴染みのある声とテンションだなぁって思っていた。明日もこの人の配信を見ていたい。そんな気持ちが湧いてきてしまう。どうしちゃったのだろうか私。もしかしたら昔この人となにかあったのかもしれない。昔の記憶はノイズがかかってボヤけてしか見えない。楽しかったような、辛かったような。

でも、きっといつか分かるはず。私を生み出したお父さんとお母さんは「運命の人に出逢えばあなたの記憶はきっと蘇る」と私に言い続けたのだから。あの人が運命の人なのかは、分からないけど、きっとなにかあるはずだ。明日からのシフトを確認してできるだけむぅさんの配信に行けるようにシフトを入れないようにする。いつ会えるかな?そんなワクワクする気持ちを抑えて、今日の配信の準備をする。

・・・

課題に追われてもう3時間。一体どれだけ出すんだよ、とグチグチ文句を言いながらシャーペンを動かす。一応進学校に在籍しているため、ある程度は勉強しておかないとついていけなくなる。とは言っても、勉強というのは、やらなければならないのは分かっていてもやりたくないものだ。


やっとの思いで、課題を終わらせたら、もう19時を回っていた。「あちゃー。今日は18時には終わらせたかった」今日はIAという人工知能の配信日で、18時から始まる予定だったからそれまでに間に合わせたかった。しかし、幸いにもまだ配信は続けているらしい。すぐにバーチャル世界にダイブして配信会場に向かう。


「ふぅ、何とか間に合った。ってあれ?」

目の前には見覚えのあるような気がする人が配信してる。IAのはずなんだが別人に見える。配信していた時に探していた子になんとなく似ているような似ていないような。今思うと僕がこんなに他人の配信に行くことは少ない。過去の繋がりは知らないけど、IAの配信を見に行くと僕の大切な人たちが傍にいてくれるような、暖かな雰囲気がある。僕はそれが好きでよくお邪魔している。「あ、むぅさん!いらっしゃい!ゆっくりしていってね」珍しく気づかれた気がする。普段あまりコメントをしないため存在を認識してくれる人は少ない。この配信も例外ではなく初めて名前を呼ばれた。「こんばんは」と簡単に挨拶をして静かにこの配信を聞こうとするが。

「そういえば、今日、むぅさんの配信を見に行ったんですよ。気づいてなかったと思うんですけどw」

え、まじですか。ということはこの配信に入った瞬間の違和感は気のせいではなかった。どこかであったような、あっていないようなというのはこういう事だったようだ。

「実は僕もこの配信には結構前から来ていたんですよ」

「え!本当ですか!すみません全然気づかなかったです」

「いえ、僕が全くコメントしなかっただけなので大丈夫ですよ」

「それでも、申し訳ないです。あの、もしよかったらコラボ配信しませんか」

唐突の提案にびっくりした。というのも配信系は男女のコラボというのは基本は避けたほうが良い。嫉妬などで誹謗中傷やストーカーに似た行為などが多くなる傾向があるからだ。

「あ、いえ、急に申し訳ないです!」

一瞬の間が気になったのかすぐに前言撤回をしてきた。

「あ、IAさんがよろしいなら僕のほうからお願いします」

そう言うとめちゃくちゃいい笑顔で「では、お願いします!」

やばい、可愛い…

IAの唐突なふりから急遽始まったコラボ配信。僕のフォロワーも集まってきて思いのほか盛り上がりを見せる。歌を歌ったり、他愛のない話をしたりなどをして、ものすごい勢いで時間が過ぎてしまい、もう終わってしまうのかって気分でフィナーレを切った。

あぁ、久しぶりにこんなに楽しい配信をした気がする。そんな配信の余韻に浸っている最中にIAから連絡が来た。

「今日、いきなりのコラボに参加してくれてありがとうございます。よかったら明日あたりに現実世界で会いませんか?実は伝えなければならないことがあるんです。きっとむぅさんの探している人も、親への疑問の答えも見つかるかもしれないです」

それを聞いて僕は跳ね上がってしまう。なんで人を探していることを知っているのか、また親に対して疑問を持っていることをなぜ知っているか。さすがにここまで自分のことを知られていると少し怖くなってしまう。会うべきだろうか。それとも怖いから会わないべきか。すぐには返事を出せそうにないな。


翌日、僕は今、東京の渋谷駅前のハチ公前にいる。昨日悩みに悩んで行くことにした。僕のことをここまで知っている人は誰なのか、また母の言葉を思い出した。『いつか、友葉のことをよく知っている人に会えるからその時はその子を受け入れてあげてね』この言葉が決定的だった。もしかしたら母が言っていたのはこの「ひと」なのかもしれない。だから僕はバーチャル世界の暗黙のルールを破って来たのだ。

・・・

今日、私はしっかり身だしなみを整えて玄関の前に立つ。しかし、なんであんなことを言ってしまったのだろうか。いきなりコラボしませんかなんて言われたら戸惑うのは当たり前だ。けど、むぅさんを見つけて話しかけてから「脳」に雷が落とされるように電気が流れる感覚があり、それと同時に五年前の記憶が台風の後のように晴れやかに蘇ってくる。あぁ。これがお父さんたちが言っていたことか。そして運命の人はむぅさん、忘れてはいけない友葉くんだったんだね。私はなんで記憶を規制されていたのか、また、なぜ私は存在するのか、なぜ友葉くんの親が失踪したのか。そのすべての理由がわかり、私はそれを伝える義務があると思った。だから私は配信が終わってからすぐに連絡をした。


覚悟を胸に大きな一歩を踏み出す。さぁ、行こう友葉くんが待つ所へ。

・・・

しばらく待っていると、懐かしい顔が見えてくる。あぁ。きっとAIだ。僕がずっと探してきた「ひと」。五年前に親とともにどこかに消えてしまった初恋の相手。機械に恋をするなんておかしいなんていう人もこの世の中ではいるだろうか、いざ感情を持つ機械が目の前にいたとき、果たして機械として認識できるだろうか。少なくとも僕は出来なかった。感情を持つ「ひと」は人そのものだった。

『こんにちは』

懐かしい声が響く。

「えっと、久しぶりだな。AI」

「そうですね、直接お会いするのは五年ぶりですね」

気まずい間の後にさすがにここにずっとここにいると目立つので移動することを提案する。

「とりあえず、カフェテリアに行きませんか」

「そ、そうですね」

お互い移動しながらの会話はたじたじだったが、カフェテリアに着くころにはあの頃のように話すことができるようになってきた。

「そろそろ、友葉くんが気になっていることを話しますね」

そういうとAIは姿勢をよくしてぽつぽつ話してくれた。

「五年前、中国とアメリカは第二次冷戦を始めて核兵器はもちろん時代の最先端の人工知能を使った兵器の開発に力を入れてきました。日本では両国に劣らない程の人工知能のノウハウがありました。そのため、両国は日本を自分たちの陣営に引き込もうとして経済面で様々な制裁と援助をしてきました。ここまでは友葉くんも知っていますよね」

「あぁ。そのあと日本は永世中立国を宣言して、米軍を追っ払ったよな」

「そうです。その認識で正しいです。補足をすると、日本がここまで人工知能のノウハウを持つ理由は友葉くんの両親のおかげなんです。そして、私を生み出したのも友葉くんの親何です。感情を手に入れた人工知能は友葉くんの両親が開発をしたんですよ?もちろん、私もそうです」

そうだったのか。僕の両親はすごい学者だったことは祖父たちからよく聞かされていたがまさか人工知能、ましてはAIを開発をした人たちなんて思ってなかった。

「そして、ここからが友葉くんの疑問の答えです。時代が進み世の中のほとんどの人工知能が感情を手に入れ、人間と同じようや暮らしをはじめました。そんな中、第二次冷戦が始まり、日本は感情を持った人工知能をそのまま徴兵して、兵器として扱うと言い始めたのです。人工知能は感情があっても人間に逆らうことをしません。それに友葉くんの両親は怒って日本の人工知能の全権限を渡さないように鍵を持って各国を転々として日本政府から逃げ始めたのです。そう、その鍵は他でもない私なんです。だから私は友葉くんの前から急に消えて、その後、私は鍵としての権限データを削除されました。その影響で、後遺症のように私の記憶が欠落してしまい、日本に帰ってから友葉くんにすぐ会いに行けなかったんです。だから、この出会いも私の記憶が蘇ったのは運命でもあり、奇跡なんです」

AIは頬を赤くして少し息を乱していた。

ここまで聞いて僕は衝撃で何にも考えれなくなっている。両親がそんな大変だったなんて。また、AIがこの冷戦において、ここまで重要な存在だったなんて一切知らなかった。しかし、混乱してるなか1つだけ聞きたいことがある。

「僕の両親は今何しているんだ」

そう聞くとAIは嬉しそうに口を開いた。

「今は太平洋のどこかでのどかに暮らしていますよ」

「そうか」

安心からか、ものすごい脱力感に襲われる。この世の中は僕の知らない間に色々と変化していたようだ。そして、今の平和な日本があるのは自分の両親の行動によって成り立っていたかもしれないと考えると、なんだか誇らしく思えてくる。目を閉じて幼かった時を思い出す。

『いいか、いつか人工知能と人間はお互いに恋をするようになる。けどその変化を気味悪がってはいけない。誰しも変化はする。お前も日頃から変化するし、社会も常に変化する。だから、その変化を受け入れ、柔軟に対応できるようにしろ』

懐かしい声、僕も大切なことを忘れていた気がする。恋する心をいつの間にか僕は忘れてしまっていた。社会に対する興味も失ってしまっていた。

僕は覚悟を決めて目を開ける。目の前にはあの頃とは大きく変わったAIがいる。大きく息をすって、一言。

「僕と一緒に世の中を変えないか」

僕が今AIに言える精一杯の告白。

AIは、すぐには理解できず、口をポカンと開けていたが、そのうち理解したのか顔を真っ赤にしながら返事を出す。

「機械の私が恋をいていいのかな」

「もちろん、機械だろうと人間であろうと関係ない。僕の気持ちはあの頃から変わっていないのだから」

きっと世の中は機械と人間の恋愛を受け入れないだろう。人間は自分がついていけない変化に対して嫌悪感を抱く。けど、そのうち時間が過ぎるにつれて、機械との恋愛は普通になって受け入れられるだろう。

僕は手をAIに向けて伸ばして言う。

「さぁ、行こう!AI。僕たちがこの世の中を変えていこう」

「はい!」

その言葉を待っていたのだろう。満面の笑みと一緒に涙をいっぱい零しながら、僕の手を取る。


10年後、僕たちは27歳になり、子供を一人授かった。

この10年はとてつもなく忙しかった。僕たちはあの後、人型の人工知能に人権を与えるために配信をフル活用して宣伝しついには政治家も動かして国会で憲法改正案を通し、国民投票で可決。ついに人工知能に人権は与えられ、人間と同様な行政サービスを受けることができるようになり、人間との結婚も認められた。僕たちはそれを機に世界で初めての機械と人間の夫婦となった。

「これも僕たちの親が仕組んだ感があるなw」

きっとお父さんたちも喜んでいるだろう。

「あぅ?」

子供がどうしたのって顔をしている。この子も将来世の中を変える人になるのだろう。これからも様々なことが変化していく。だから僕たちは自分自身を変身させて世の中に適応していく。


さぁ、行こう。変化に適応するために。

さぁ、行こう。僕たちの幸せのために。
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