うさキロク

雲古

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なな

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本当にお腹いっぱいになった...

トレーを片付けに階段を降りる

「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

急な叫び声に顔を歪めるしかない
うぅ...誰か来たんだろうか


「チッ うるせえ奴らが来た。行くぞ」
兄さんが俺の手を引く




「あっれえ~カイチョウじゃーん」

チャラそうな人だな  兄さんにこんな知り合い居たんだ。

兄さんは俺とチャラい人を遮る様に間に立つ。
「カイチョウ奇遇だね~オトートくんと食堂に~?」

「あぁそうだ転校生を見に来たんだろ早く行ってやれよ」

「それもそーなんだけど、カイチョウのオトートくん見た事無いから興味湧いちゃって~」



チャラそうな人は兄さんを抜いて一気に俺との距離を縮める。
俺は、驚いて後退る。


あっやばいコケる

覚悟を決め、固く瞼を閉じる




ん、痛くない

そっと瞼を開くと

見開かれた茶色の優しそうな目
綺麗に整った顔がすぐそこにあった

俺は、チャラそうな人に腰に腕を回され支えられていた。

「ごめんねぇ...」

そう言って、腰の腕を退けて俺を真っ直ぐ立たせると何も言わず食堂を出ていってしまった。
あの人、食べに来たんじゃないのか.....

「薫っ!大丈夫か?怪我してないか?何もされて無いか?」

「うん大丈夫だよ」

何か悪い事したかな?
でも、ああ~何も無い所で転ぶのは恥ずかしい




あーでも忘れよ...(単純)
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