アサノっち的戦隊シリーズ・イエローギャング最期の闘い~五つ星戦隊バクソウレンジャー~

アサノっち

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鬼軍団にとどめを刺す時

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鬼軍団の巨大兵器は、黄島が操作するメカの突進で、ダメージを受けた。
「黄島!」
黒岩が、黄島を叫んだ時、赤井たちがようやく到着した。
「黒岩、鬼軍団は?」
赤井が、鬼軍団を気にかけた。黒岩は、鬼軍団の巨大兵器は倒されたと思い込んだ。しかし、
「あの巨大兵器が、立ち上がるぞ!」
五つ星戦隊の隊員の一言で、黒岩は現実に戻された。巨大兵器は、黄島のメカを飲み込んだまま、ロボとなって立ち上がったのだ。
「…そうだ。あのメカで!みんな、俺の作戦を聞いてくれ!」
黒岩は、黄島が託した、ギャングスターの巨大メカを思い出し、赤井たちに指示した。そして、バクソウレンジャーの五人は、ギャングスターのメカを発進させた。しかし、
「そうか。黄島のメカがない。合体できないのか!?」
黒岩は、メカが三体揃っていないことに気付いた。

その時、幻となった黄島が、黒岩に指示した。
「黒岩、強化メダルを使うんだ。強化メダルが、俺のメカの代わりになる!」
黒岩は、強化メダルのプログラムディスクを手にした。そして、ディスクをインストールした時、巨大兵器の中で爆破したはずのトラック型メカが、飛び返ってきた。
「そうか。これで合体出来る!」
バクソウレンジャーは、揃った三体のメカに乗り込み、ギャングロボに合体した。

バクソウレンジャーが操縦する、ギャングロボ。
「黄島、お前の気持ちは、俺たちが引き継ぐ!必ず、平和な街を守ってみせる!」
黒岩が、指揮を取り、黄島の想いを操縦にぶつけた。こうして、鬼軍団の巨大メカとギャングロボとの闘いが始まった。

しかし、ギャングロボ単体では、鬼軍団のパワーには適わなかった。
「パワーが、桁外れに違うようだ。どうすれば…。」
黒岩が、操作に悩んでいると、再び黄島の幻が、
「俺たちが、力を貸すぞ!」
と応えた。そして、ギャングロボのパワーが強化される力を感じた。
「これは、黄島たちギャングスターの想いだ!」
バクソウレンジャーが乗るギャングロボは、胸に強化メダルを装着した。それは、黄島の最期の想いが、メトロレンジャーの時に失った力を、再び取り戻す時でもあった。
「…あの三人は?」
黒岩は、強化メダルの上に乗る、幻のギャングスターの三人を見たように感じた。
「赤井、今だ!」
「よし!ギャングロボビーム!」
鬼軍団の巨大メカは、ギャングロボの必殺ビームで大きなダメージを受け、ついに爆破された。それは、鬼軍団が崩壊され、九州に再び平和が戻る時でもあった。

幻となった黄島は、既に亡くなった野々宮と青山に囲まれて、あの世へ向かおうとしていた。黄島は、野々宮と青山に愛され、再び三人で歩んでいくようであった。黒岩は、そんな様子を見送るようであった。

あれから、九州にも平和な日々が続き、危機に陥る時には、五つ星戦隊が出動することを誓った。
そして、五つ星戦隊がピンチになった時には、きっとギャングスターの三人が、再び蘇り、悪でなく、今度は正義のヒーローとして活躍してくれる。黒岩や、五つ星戦隊のメンバーは、そう望んだ。
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