アサノっち的戦隊シリーズ・札幌戦隊カムイレンジャー

アサノっち

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聖なる力

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 自然には、精霊が宿り、その存在をカムイと呼んだ。そして、自然に背いた者は、地獄に落ち、妖怪に生まれ変わってしまうと言われていた。

ある日、その地獄から、現代の世の中へ邪悪な力として解き放たれようとした。
「このままでは、札幌の街、いや、北海道の地が危ない。」
妖精・カムイが、北海道の危機を感じ、聖なる力を一気に解放した。すると、その力を、北海道の様々な地で暮らす一般市民が浴びた。

 苫小牧に到着したフェリーを操縦する函館も、その力を浴びた。そして、函館の腕に、ブレスレットが装着された。
「このブレスレットは?俺は、どうなったんだ?」

 その頃、札幌の街で、遂に地獄で生まれ変わった邪悪な妖怪は、街を破壊した。
「誰か、応答してくれ!」
妖精・カムイが、ブレスレットに呼び掛けた。
「応答しろって、君は一体?」
函館は、ブレスレットからの声に問いただした。
「説明している余裕はないんだ。まずは、札幌の街に来てくれ!」
函館は、よく分からないが、苫小牧から札幌へ向かった。

 札幌の街では、同じように力を浴びて、札幌の街に住む豊と東が、妖精・カムイを探していた。二人にも、ブレスレットが装着されていた。そして、ブレスレットからの応答に従い、地下鉄の大通駅に繋がった特別な空間へ入った。
「ようこそ。カムイの聖地へ。」
そこで、初めて妖精・カムイの姿を見た。
「札幌に、こんな聖地があったとは。」
豊は、驚きの気持ちを露にした。
「今、北海道の地が危ないんだ。君たちに、力を貸して欲しい。」
カムイは、二人にカムイレンジャーのことを説明して、破壊する妖怪を退治して欲しいと願った。
「とにかく、まずは、今起きている破壊を止めないと!」
東が、豊に呼び掛けた。そして、二人は、破壊が進む場所へ急いだ。

「まずは、この街諸とも、焼け野原にするのだ。」
妖怪は、地獄兵に指示した。そこへ、豊と東が、妖怪の前に立ちはだかった。
「待て!そうはさせない!カムイ転生!」
東と豊は、それぞれトウホウレンジャー、トウザイレンジャーに転生して、地獄兵と闘った。

 一方、札幌の街に着いた函館は、カムイと出逢う前に、妖怪の存在を目の当たりにした。
「君、札幌の街に呼んだ目的は、あの妖怪か?」
函館は、トウホウレンジャーたちと地獄兵の闘いを見て、咄嗟に自分への使命を察した。
「流石、僕が見込んだリーダーだ。君も、カムイレンジャーになって、応戦して欲しい。」
「分かった。カムイ転生!」
函館は、転生してライラックレンジャーとなった。
 トウホウレンジャーたちは、初めての闘いに苦戦して、ライラックレンジャーの前に倒れ込んだ。
「みんな、改めて力を合わせよう!」
ライラックレンジャーは、トウホウレンジャーたちに指示した。そして、改めて妖怪の前に立ち塞がった。
「炎の力!ライラックレンジャー!」
「水の力!トウホウレンジャー!」
「雷の力!トウザイレンジャー!」
「聖なる力で戦う!札幌戦隊カムイレンジャー!」
「地獄兵、倒せ!」
三人は、再び地獄兵へ向かった。
「みんな、聖なる力を使うんだ!」
カムイが、ブレスレットから指示した。
「よし、ライラックファイヤー!」
三人の中で、一番パワーのあるライラックレンジャーが、炎の力で、地獄兵を焼き倒した。
「みんな、力を合わせるんだ!」
三人は、聖なる力を集めた。そして、
「カムイアタック!」
三人は、妖怪に体当たりで攻撃した。
「ぐわーっ!」
妖怪は、倒されて暗い闇となって散った。
「あの闇は、一体?」
ライラックレンジャーは、妖怪が倒されたのかが、気掛かりになった。

函館たちは、再びカムイの聖地へ向かった。
「俺たちは、三人で戦っていくのか?」
豊が、カムイに尋ねると、
「僕が察知した力では、君たちと同じ戦士が、あと二人いるんだ。今は、地獄妖怪の陰謀を打ち砕きながら、残った二人の戦士を探して欲しい。カムイレンジャーは、五人揃うことで、北海道最強の戦士になれるんだ。」
と、カムイは、今与えられた使命を説明した。
「それにしても、妖怪は、本当に倒されたのか?」
函館は、散っていった闇を気にした。すると、
「地獄妖怪を消滅させるためにも、まずは戦士が五人揃う必要があるんだ。だから、まずは戦士を探すことに、協力して欲しい。」
と、カムイは、三人に与えられた最初の使命を教えた。三人は、突然舞い込んだ使命に、戸惑いを感じながら、その使命に向き合うことをお互いに決意するのであった。
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