僕とギャングスターの大冒険

アサノっち

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シンガポール襲撃

黄島の白馬への想い

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宇宙警察は、刑務所に身柄を置いている白馬を呼び出した。
「事情聴取だ。来い。」
白馬は、無表情のまま、宇宙警察の後に続いた。
部屋へ向かうと、そこには、黄島の姿があった。
「どうして?これは、罠か?」
白馬は、宇宙警察の仕業だと思い、黄島を睨みつけた。
「おい、落ち着け。」
黄島は、白馬を宥めた。
「宇宙警察は、俺たちも含めて、お前らが悪党だと思ってねえんだ。特に、俺は、白馬を悪いヤツとは、どうしても思えねえ。本当のことを話してくれ。」
白馬は、黄島の真っ直ぐな顔を見つめた。そして、
「…分かった。話すよ。」
と、白馬は、真実を話した。
それによると、脅迫のメールを打ったのは、爆弾を空港の司令塔に設置したチョンという中国系シンガポール人と、黒人であるボブというシンガポール人であること。そして、白馬とその二人は、シンガポールで知り合ったギャングの一味であることが分かった。
「でも、他に黒幕がいるんじゃねえか?」
黄島は、 今回の騒動が、白馬がいるギャングたちの仕業とは思えなかった。それは、宇宙警察全体でも、そう確信していた。しかし、
「っていうのは?」
と、白馬は知らない様子だった。
「何も知らねえのか?」
「ああ。俺は、チョンに従っただけだから…。」
黄島の事情聴取のおかげで、黒幕の鍵を握るのは、メールを発信したチョンにあることが分かった。

その後、他国語に詳しい青山が、逮捕したチョンの事情聴取に当たった。すると、やはり黒幕が隠れているような話が聞けた。話によると、シンガポールの街に未確認飛行物体が不時着し、それに近づいたチョンが、宇宙の犯罪組織と接触。今回の事件の運びとなったとのことだった。

それから、白馬については、黄島の元で過ごすよう、宇宙警察からの指示があった。
「お前と会ってから、ろくな事にならねえな。」 
白馬は、黄島に愚痴をこぼした。
「そっか、すまねえ。俺は、お前が、俺と似てる気がしてならねえ。」
黄島が、白馬につぶやくと、
「ヤクザと警察が、似てるのか?」
と、白馬は、真っ当な意見を返した。
「宇宙警察って肩書きを背負ってても、俺と仲間も、実はヤクザなんだ。」
黄島が答えを返すと、
「ヤクザが、警察と手を組めるものか!?」
と、白馬は言い放った。
「俺も、そう思うよ。でも、夢を叶えるためなら、ヤクザも警察も関係ねえ。俺は、宇宙警察の肩書きを背負うようになってから、ヤクザが守る世の中を、受け入れられるようになってきたんだ。白馬も、きっとそうなれると信じてる。」
白馬は、
「それって?」
と、黄島の話を聞き返した。
「頼む。俺たちの仲間になってくれ。」
黄島の真剣な眼差しを見た白馬は、気難しい表情を隠せずにいた。
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