僕とギャングスターの大冒険

アサノっち

文字の大きさ
39 / 58
戦闘スーツの破壊

戦闘スーツ破壊未遂作戦

しおりを挟む
爆破で粉々になったと思われる青山の身柄は、作戦勝ちで、爆発のホログラフィ映像に隠され、軽傷を追っただけで、無事だった。僕は、軽い青山の傷の手当をした。
「青山さん、でも、あの映像はショックになりますね。」
「どう?」
青山は、僕の感想に興味深く聞き入った。
「何だか、トラウマになりそうです。」
僕が、素直に答えると、
「そっか。大丈夫、俺たちは、剛史を置いて、絶対死なねえよ。」
青山は、僕を安心させるように答えた。

一方、ギャングスターを二人倒したと思い込んだ犯人の男は、戦闘スーツ破壊の様子を、自ら撮影した映像を頼りに、分析していた。映像の様子では、イエローギャング、ブルーギャング共に、胸の辺りから発火しているように見えた。

ギャングスターと僕は、多摩地区で黄島の治療に当たっている病院に集まった。
「黄島さんの様子は、どうですか?」
僕が、野々宮に心配そうに尋ねると、
「命には別状はねえらしい。様態も安定してるらしくて、明日にでも動けるようになるみてえた。」
と、野々宮は答えた。
「でも、戦闘スーツがあんなに破壊されてるのに、身体を守れるくらい優れているんですね。」
僕は、以前からギャングスターの格好には好奇心を抱いていたが、戦闘スーツの科学的な効果などを垣間見れるとは、思ってもいなかった。

その後、野々宮と青山は、病院の近くにある仮のアジトに身を置き、黄島とはブレスレットの通信を使いながら、ギャングスターの作戦を練った。
「あとは、俺が狙われるだけか…。」
野々宮は、自らの闘いを暗示した。白馬が制作したホログラフィの映像は巧妙で、戦闘スーツの同じ場所から発火するような映像になっていたのだ。しかし、野々宮が同じ作戦で迎え撃つと、逃げることは出来るが、男を逮捕することまでは出来ないことに気付かされた。
「青山、俺が着るスーツ、胸に小型爆弾を仕掛けるとか出来ねえか?」
「どうするんだ?」
青山は、野々宮の提案を深堀りした。
「俺がやられる振りをして、奴に隙を与えるところを取り押さえられねえかと。」
「そっか。やっぱり、それしかねえか。」
実は、青山も同じ作戦を考えていたのだ。
「どうだ?俺と青山は、破壊されたスーツで現れるのは?」
黄島も、男を陥れる取っておきな作戦を伝えた。

その頃、シンガポール支局では、ギャングスターからの情報を元に、東京に身柄を潜める犯罪者の情報を特定した。すると、一ヶ月ほど前に、多摩地区に近いある街に移住してきた、出身地不明な人物が割り当てられた。

情報は、直ぐにギャングスターの元にも届いた。
「今の住居は、府中という街にあるのか。よし、俺が先回りして、迎え撃とう。」
野々宮は、府中市へ向かう準備をした。青山と黄島も、破壊されたスーツに身を包み、迎え撃つ準備を整えた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

少年神官系勇者―異世界から帰還する―

mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる? 別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨ この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行) この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。 この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。 この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。 この作品は「pixiv」にも掲載しています。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

処理中です...