殺人鬼から逃げ切ったら超能力が目覚めた件〜ファイナルガールズの逆襲

盛平

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エイミーの変化

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 エイミーの特訓は進み、彼女はみるみる強くなった。レイチェルは体術にとても苦戦したが、エイミーは予知の能力を使い、身体をうまく使いこなせるようになっていた。

 何よりレイチェルは致命的な運動音痴だが、エイミーはごく一般的な運動神経をしていた事がおおいに関係あるだろう。

 エイミーはレイチェルが学校に行っている間も、真面目に特訓を続けていた。そんなある日、レイチェルが自宅に帰って来ると、銀髪の珍客が出迎えてくれた。

 一体この人は誰だろうか。髪の毛を短く刈り込んで、銀色に染めている。耳にはたくさんのピアスがあけられていて、とてもファンキーな人物だ。

 謎の人物はクリクリした大きな茶色の瞳をいたずらっぽく細めて言った。

「驚いた?レイチェル」
「えっ?!ひょっとしてエイミー?!」
「そうよ。似合うかしら?」

 エイミーはクルリとレイチェルの前で回った。あまりの外見の変化にあ然としていたレイチェルは、あらためてエイミーを見た。ふんわりと肩まで伸びていた茶色の髪は短く刈り上げられ、強く脱色した後に銀色に染めたであろう髪。

 耳には痛々しいほどに穴が開けられ、色とりどりのピアスが光っている。それまでのエイミーは物静かなお嬢さんといった雰囲気だった。

 今のエイミーは、まるで少年のような中性的な美しさを宿していた。レイチェルは思わず感嘆したように言った。

「エイミー。すごく可愛い!ううん、カッコいいわ!」
「えへへ。私ずっと髪型変えたいと思ってたの。後ね、ピアスもずっとあけてみたいと思ってたの!」
「うんうん!すっごく似合ってる」

 レイチェルはエイミーの両手をつかんではしゃぎながら言った。何故エイミーがここまで自身の外見を変えたのかに気づいたからだ。

 エイミーは一度死んだ。もうこの世に存在してはいけない人間なのだ。だからエイミーは別人になったのだ。エイミーの気持ちを思うと、レイチェルは泣き出しそうになった。

 泣きそうになる自分をいましめるため、わざとはしゃいでいるのだ。

 レイチェルの帰宅に気づいたアレックスとキティもやってきて、エイミーの新たな容姿を褒めていた。

 レイチェルはたまらずエイミーを強く抱きしめて言った。

「エイミー。今のエイミーが大好き!だけど昔のエイミーも同じくらい大好きよ?エイミーはね、どんなに姿が変わっても、ずっとエイミーなんだよ。それは私がずっと覚えているからね」

 エイミーはハッとした表情でレイチェルを見上げた。茶色の瞳には涙が浮かんでいた。

「うん。ありがとう、レイチェル」

 エイミーは泣き顔を見られてないように、レイチェルの首にしがみついた。レイチェルはギュッととエイミーを抱きしめた。

 



 

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