前世で百人殺した殺し屋の俺は地獄行きを回避するため現世で百人助けます

盛平

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ジェラルド

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 ジェラルドは小さい頃から、自分は他人とは違うと感じていた。ジェラルドは同年代の子供より頭が良かった。

 同年代の子供が愚かに見えるほど、ジェラルドは知能が抜きん出ていた。ジェラルドは知力だけではなく、体力、魔法の才能まであった。

 そんなジェラルドがなった職業は、殺し屋だった。ジェラルドは自分は優れた人間だという思いがあったので、自分よりおとった人間は殺してもかまわなかった。ジェラルドは殺し屋としてどんどん頭角をあらわし、次第に手下が集まってきた。

 ジェラルドはブラックスコーピオンという暗殺者集団を立ち上げ、金持ちからくる殺しの依頼を一手に引き受けるようになった。

 自分は帝国を築いたのだ。ジェラルドは初めて自分のさまに満足した。だが、ジェラルドには恐ろしい影がつきまとうようになった。それは老いだ。ジェラルドは今は若くて力もあるが、次第に老いて弱くなるだろう。

 ジェラルドは自分の後継者を育てようと決めた。ジェラルドは自分の愛人たちに子供を次々と生ませた。だが魔力の強い子供は生まれなかった。自分の血を分けた子供を手にかけるのはしのびなかったので、孤児院にあずけた。

 次にジェラルドは、魔力の強い子供を養子にしようと考えた。だが、彼のめがねにあう子供は中々あらわれなかった。ある時、ジェラルドが殺しに行った貴族の屋敷で、その子供を見つけた。

 早々に標的の貴族を殺し、次にジェラルドの顔を見た家族も殺そうとした。殺された貴族の妻は必死に子供だけは助けてくれと言っていた。貴族の妻は黒髪に黒い瞳の美しい女だった。

 女は赤ん坊を抱きしめ必死にジェラルドに嘆願していた。ジェラルドは無感情に彼女共々赤ん坊を殺そうとした、そこでハタと気づいたのだ。赤ん坊が強い魔力を持っている事に。ジェラルドはニヤリと笑って女に言った。

「ああ、子供の命だけは助けよう」

 女は嬉しそうに笑った。その直後、ジェラルドの攻撃魔法により女は死んだ。赤ん坊は、母親の血を浴びて真っ赤になりながら泣いていた。ジェラルドは血だらけの赤ん坊を抱き上げて言った。

「今日からお前は私の息子だ」
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