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365、精霊呪縛術式
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「ええ、そうです。本来ならば精霊王の血を引いた者しかこの場所に来ることは出来ない。あのエリスという少女や、この私のようにね」
その言葉を聞いてラエサルは目を見開いた。
「精霊王の血だと!?」
エイジは思わぬ言葉に呆然とする。
「エリスが……」
(エリスが精霊王の血を? 一体どういう事なんだ!?)
リアナとアンジェも驚きを隠せない。
「どういうこと!?」
「この男が精霊王の……それに、エリスもそうだっていうの!?」
オリビアは剣を構えた。
「そうだとしたら、もう一つの王家というのは……」
リカルドはオリビアの言葉に答えた。
「ええ、そうです。かつて魔法科学の力で隆盛を極めた古代文明、精霊王と人間である王妃ミレスフェリシアの血を受け継いだローゼディア王家のことです」
エイジが思わず声を上げた。
「エリスが、ローゼディア王家の!?」
「それもとても色濃く。驚きましたよ、精霊の住処でエリスというあの少女が私と同じ技を使ったのを見てね。貴方を助けたいという一心で、精霊王の血が目覚めたのでしょうがね」
リカルドの言葉に、エイジはアストラルトランスをして、リカルドにプリンセスローズを放つエリスの姿を思い出す。
(確かに、エリスのあの姿は普通の人間だとは思えない……)
まるで高位精霊のようなあの姿。
キーラは黄金の蜘蛛を放ち叫んだ。
「精霊と人の血ですって!? そんなの只のおとぎ話だわ!」
キーラの言葉を聞いてリカルドは笑う。
「精霊の血を受け継いでいると言う事、それは驚くことではありませんよ。キーラ、貴方もそうなのですから。いいえ、そこのいるイレギュラーの少年を除いて、この場にいる皆はその体に僅かとはいえ精霊の血を受け継いでいる」
リカルドの瞳はエイジを見つめていた。
(イレギュラー……俺のことか? それに、ここにいる皆が精霊の血を受け継いでいるってどういう事だ!?)
リアナとアンジェも動揺した様な声を上げる。
「私たちが?」
「精霊の血を!?」
ラエサルは、ナイフを握る手に力を込めるとリカルドを睨んだ。
「戯言を! 俺たちが精霊の血を引いているだと?」
「残念ながら精霊王の血ではありませんがね。ですが、彼に付き従う者達で人間達と交わった精霊は数多い。かつてこの地が人と精霊の楽園だったといことは、貴方も既に知っているでしょう? 彼らの間には多くの子供たちが生まれた、その末裔たちは今でもそうとは知らずにこの地に暮らしている」
リカルドは静かに話し続ける。
「ラエサル、中でも貴方は素晴らしい実験体でしたよ。かつて、この地の者達に為された封印から解き放たれかけている。それは時を経たによる封印の劣化もあるでしょうが、貴方自身の素質によるものも大きい」
「封印だと!?」
「ええ、そうです。貴方たちの血に刻まれた『精霊呪縛術式』と呼ばれる封印」
リカルドの言葉にラエサルは思わず後ずさる。
(『精霊呪縛術式』だと? 一体何のことだ)
男の口から語られたことは、あまりにも荒唐無稽だ。
信じるに値しない。
理性ではそう思うのだ。
目の前の男の雰囲気が、それを超える何かを感じさせる。
それが真実であると思わせる何かを。
「リカルド……貴様、何を言っている」
「まだ分かりませんか? 貴方の周りにいるキーラやジーナ。彼女たちは貴方の魂におのれの魂を共鳴するように、その才能を開花させていった。いいえ、術式の呪縛から魂を解放されかかっている、と言った方が正確でしょうか」
「術式からの解放だと?」
ラエサルの問いにリカルドは続けた。
「そうです、貴方たちの魂は縛られている。そして、それに気が付いていない」
(リカルド、一体こいつは何を言っている……)
リカルドの瞳は、その眼鏡に反射する光で見ることが出来ない。
だがその口元は笑みを浮かべていた。
「教えてあげましょう、ラエサル。かつてこの地で起きたこと、その真実を」
その言葉を聞いてラエサルは目を見開いた。
「精霊王の血だと!?」
エイジは思わぬ言葉に呆然とする。
「エリスが……」
(エリスが精霊王の血を? 一体どういう事なんだ!?)
リアナとアンジェも驚きを隠せない。
「どういうこと!?」
「この男が精霊王の……それに、エリスもそうだっていうの!?」
オリビアは剣を構えた。
「そうだとしたら、もう一つの王家というのは……」
リカルドはオリビアの言葉に答えた。
「ええ、そうです。かつて魔法科学の力で隆盛を極めた古代文明、精霊王と人間である王妃ミレスフェリシアの血を受け継いだローゼディア王家のことです」
エイジが思わず声を上げた。
「エリスが、ローゼディア王家の!?」
「それもとても色濃く。驚きましたよ、精霊の住処でエリスというあの少女が私と同じ技を使ったのを見てね。貴方を助けたいという一心で、精霊王の血が目覚めたのでしょうがね」
リカルドの言葉に、エイジはアストラルトランスをして、リカルドにプリンセスローズを放つエリスの姿を思い出す。
(確かに、エリスのあの姿は普通の人間だとは思えない……)
まるで高位精霊のようなあの姿。
キーラは黄金の蜘蛛を放ち叫んだ。
「精霊と人の血ですって!? そんなの只のおとぎ話だわ!」
キーラの言葉を聞いてリカルドは笑う。
「精霊の血を受け継いでいると言う事、それは驚くことではありませんよ。キーラ、貴方もそうなのですから。いいえ、そこのいるイレギュラーの少年を除いて、この場にいる皆はその体に僅かとはいえ精霊の血を受け継いでいる」
リカルドの瞳はエイジを見つめていた。
(イレギュラー……俺のことか? それに、ここにいる皆が精霊の血を受け継いでいるってどういう事だ!?)
リアナとアンジェも動揺した様な声を上げる。
「私たちが?」
「精霊の血を!?」
ラエサルは、ナイフを握る手に力を込めるとリカルドを睨んだ。
「戯言を! 俺たちが精霊の血を引いているだと?」
「残念ながら精霊王の血ではありませんがね。ですが、彼に付き従う者達で人間達と交わった精霊は数多い。かつてこの地が人と精霊の楽園だったといことは、貴方も既に知っているでしょう? 彼らの間には多くの子供たちが生まれた、その末裔たちは今でもそうとは知らずにこの地に暮らしている」
リカルドは静かに話し続ける。
「ラエサル、中でも貴方は素晴らしい実験体でしたよ。かつて、この地の者達に為された封印から解き放たれかけている。それは時を経たによる封印の劣化もあるでしょうが、貴方自身の素質によるものも大きい」
「封印だと!?」
「ええ、そうです。貴方たちの血に刻まれた『精霊呪縛術式』と呼ばれる封印」
リカルドの言葉にラエサルは思わず後ずさる。
(『精霊呪縛術式』だと? 一体何のことだ)
男の口から語られたことは、あまりにも荒唐無稽だ。
信じるに値しない。
理性ではそう思うのだ。
目の前の男の雰囲気が、それを超える何かを感じさせる。
それが真実であると思わせる何かを。
「リカルド……貴様、何を言っている」
「まだ分かりませんか? 貴方の周りにいるキーラやジーナ。彼女たちは貴方の魂におのれの魂を共鳴するように、その才能を開花させていった。いいえ、術式の呪縛から魂を解放されかかっている、と言った方が正確でしょうか」
「術式からの解放だと?」
ラエサルの問いにリカルドは続けた。
「そうです、貴方たちの魂は縛られている。そして、それに気が付いていない」
(リカルド、一体こいつは何を言っている……)
リカルドの瞳は、その眼鏡に反射する光で見ることが出来ない。
だがその口元は笑みを浮かべていた。
「教えてあげましょう、ラエサル。かつてこの地で起きたこと、その真実を」
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