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14、ふわふわのベッド
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テラスに行くと、ナナは俺を待っててくれた。
「なんだよ、先に入ってればいいのに」
「駄目よ、最初は裕樹と一緒って決めてたんだから」
「はは、ナナらしいな」
気が強いところはあるけど、ナナのこういうところが好きなんだ。
だから一緒にいると楽しい。
もし、知らない世界で一人で過ごすことになってたらって思うとゾッとするもんな。
俺は今日一日のことを思い出してあらめてナナにお礼を伝えた。
「ありがとな、ナナ。ナナがいてくれて本当に助かるよ」
「な、なによ、あらたまって。だから言ったでしょ一心同体だって」
「はは、そうだったよな!」
そんな話をしているとレイラがまたジト目で俺たちを見る。
「なによやっぱり、貴方達つきあって……」
「違います! しつこいわよ狼女」
ナナが食い気味に否定する。
「狼女ですって!?」
「もうやめろって、二人とも。まったく」
俺はそんな二人を眺めながら肩をすくめると、家の扉を開ける。
そしてため息をついた。
「そっか、やっぱり暗いな」
当然と言えば当然だよな。
窓は作ったけど、開閉できるタイプで今は安全の為に閉めている。
安全のこともあるし、大体窓ガラスなんてここじゃ手に入らないもんな。
俺を殺そうとしたあの傲慢で最低な国王がいる城には、ガラスが嵌められた窓があったから、ガラス自体はこの世界にもあるんだろうけどさ。
ナナもちょっとしょんぼりしたようすで言う。
「そうね、せっかく中も素敵な感じにしたのに」
「だな……いや、待てよ」
俺はふと思い出して、指先を部屋の天井の近くに向けて軽く振るった。
「ホーリーライト!」
すると、俺の指先から聖なる光が放たれてそれが天井にとどまると周囲を照らす。
とても神秘的な光で普通の室内照明よりもずっといい感じだ。
「やったな。僧侶の神聖魔法の一つ、ホーリーライト。暗闇を照らす魔法だから丁度いいよな」
「やるじゃない裕樹!」
ナナも大喜びだ。
ククルも嬉しそうに笑う。
「はわわ、明るくなったのです!」
「だろ?」
「はいです!」
そう言って俺にニッコリと笑う。
ナナは嬉しそうに家の中を歩き回る。
「ねえねえ、これ見て! この机や棚、気に入ってるのよね」
「はは、まだそこに置くような荷物はないけどな」
「いいじゃない。雰囲気が大事なんだから」
ナナのその言葉に俺も頷いた。
あんまり殺風景なのもどうかと思うもんな。
せっかく作るんだから色々試してもみたかったし。
大工がカンストしてるお蔭で作るのは楽しかったし、それほど手間でもなかった。
ナナのお蔭で結構おしゃれな内装だよな。
我ながらいい感じだ!
ククルも気に入ったのか、ナナの後ろを尻尾を振りながら歩き回っている。
「はわ、素敵なお家なのです!」
「でしょ? ククル」
そう言って胸を張るナナ。
ナナとククルの反応を見ると家を作った甲斐がある、なんだか一層楽しくなるな。
そんな中──
「ちょ! ちょっと待ってよ……今の魔法は何よ!」
声を上げたのはレイラだ。
俺は首を傾げながら彼女に答える。
「何って僧侶の魔法、ホーリーライトだろ。初歩の魔法だからレイラだって知ってると思うけど」
今の俺のステータスはこんな感じになっている。
名前:佐倉木裕樹
種族:人間
レベル:レベル9999
職業:僧侶
マスタージョブ:剣士
力:7352
体力:7754
魔力:8712
速さ:8215
器用さ:7524
集中力:8527
幸運:5732
魔法:回復魔法Sランク、神聖魔法Aランク
物理スキル:剣技Sランク
特殊魔法:なし
特殊スキル:なし
ユニークスキル:【自分のレベルを一つ下げる(使用制限90回)】
マスタースキル:【鑑定眼】【伐採の極み】【一刀両断】【木材加工】【聖なる結界】
称号:召喚されし勇者
ククルの怪我を治した時と同じだ。
倉庫を作った時もそうだったけどカンストしてる職業同士なら、自由に転職が出来て便利だよな。
俺がそんなことを考えているとレイラが言う。
「僧侶の魔法って、そんなことぐらい私も分かってるわよ。それをどうして貴方が使えるのって聞いてるの! やっぱり貴方、聖騎士なんじゃないの? もしかして、どこかの国の騎士とか……でも、それならどうしてこんな家やあの倉庫なんて作れるのかしら」
最後の方は考え込むように呟くレイラ。
「はは、まあちょっと色々事情があってさ」
レイラには悪いけど、まだ相棒になると決めたわけじゃないもんな。
同じ獣人だからって見ず知らずのククルの為に、あんなに必死になって助けようとしてたんだ。
レイラがいい奴だってことは分かるんだけど、こっちの事情を全て打ち明けるのはまだ少しためらわれる。
彼女は探るようにこちらを覗き込むと、ギュッと俺の腕を掴んで身を寄せる。
「気になるわねユウキのその秘密! やっぱり私の相棒になりなさいよ、絶対その秘密聞き出してみせるわ」
冒険者をやってるだけあって、探求心が強そうなその眼差し。
大きな狼耳と神秘的な白銀の髪、そしてその整った顔が俺の顔のすぐそばにあって、一瞬ドギマギする。
それを見てナナが怒りだす。
「ちょっと離れなさいよ! しつこいわよ。裕樹は私のパートナーなの!」
体を挟み込むように腕をしっかりと握られて俺は動揺した。
ナナの大きな胸が俺の腕にしっかり当たっている。
それにその綺麗な顔が俺の顔の直ぐ近くにあった。
「ちょ、ちょっと待ってくれって!」
これ以上はこっちの身が持たない。
そんな中で、ククルが二人を見つめていった。
「喧嘩をしたら駄目です。せっかく素敵なお家なのです」
ククルにそう言われて、俺を挟んで顔を見合わせるナナとレイラ。
気まずそうな顔をして咳ばらいをすると手を放した。
「そ、そうね」
「分かったわよ、ククル」
まったく、ククルより二人の方が子供みたいだ。
俺も咳ばらいをしながら、部屋の中を見て少し考えこんだ。
「弱ったな。そういえばベッドは一人分しか作ってないぞ」
あの時はナナも妖精の姿だったし、俺の分しか作らかなった。
ナナからも文句はでなかったもんな。
テラスの時とは違ってナナも寝る時は妖精の姿に戻るつもりだったんだろう。
レイラが少し顔を赤くして俺たちを見る。
「ベッドが一つって……」
ナナが今にも蒸気が出そうなぐらい赤くなってレイラを睨む。
「こ、殺すわよ……何変なこと想像してるの!」
「はは、一つしか作ってる時間が無くてさ。俺は床に寝るつもりだったんだ」
こうとでも言っとかないと、おさまりがつきそうにない。
俺はベッドを眺めながら言う。
「それに、布団は作れなかったから板づくりの固いものになっちゃったもんな」
俺一人が一晩寝るぐらいだから、床にごろ寝するような感じだと思えばそれでいいと思ったしさ。
ナナも気を取り直して俺に同意する。
「そうね。ククルもいるし、ふわふわな寝床でみんな一緒にぐっすり休みたいわね」
「そうだよな、それが出来たら一番だよな」
「ふわふわもこもこですか?」
それを聞いて俺は笑った。
「そうだな、ククルの尻尾みたいにさ」
「そうね。でもそんなものここにはないもの」
ナナの言葉に俺は頷きながら答える。
「ククルの尻尾がもっと大きければなぁ。はは、そんなこと言っても仕方ないよな」
「ふふ、ほんとね」
「はうう、おっきな尻尾欲しいです」
俺たちの為に大きな尻尾を欲しがるククルは可愛い。
その時、俺とナナはあることに気が付いて思わずレイラの方を見た。
「そういえばあるよな、大きな尻尾が」
「ええ、そうね裕樹」
俺たちの熱い視線にレイラが思わず一歩後ろに下がる。
「ちょ! な、何よ二人ともそんな顔して。まさか、貴方たち……」
ナナが頷くとレイラに言う。
「大きな尻尾どころか、ふさふさの快適そうな寝床があるじゃない!」
「はぁ? ふ、ふざけないでよ、由緒正しきこの銀狼族の私に貴方達の寝床になれっていうの?」
確かに、レイラが獣化しているあの姿なら大きな尻尾があるし、あの毛並みに身を埋めて寝たら気持ちよさそうだ。
ナナの願いで部屋もゆったりめに作ってあるお蔭で、レイラがあの姿になっても十分にこの部屋に体がおさまりそうだし。
ククルが指をくわえてレイラを見つめる。
「レイラお姉ちゃんおっきな狼になれるです。ふわふわもこもこなのです」
「ちょっと……もう、ククルまで」
レイラは長いため息をつくと、腰に手を当てて肩をすくめた。
「仕方ないわね、ククルのためよ」
そう言うと、俺たちの前でまたあの大きな狼の姿に変わっていく。
そして言った。
「これでいいんでしょ?」
そう言って床に寝そべるレイラ。
ククルが嬉しそうにその体の上にギュッと抱きつく。
「ふあ! レイラお姉ちゃん、ふわふわもこもこなのです!」
ナナも目を輝かせた。
「意外と話が分かるじゃない!」
「はは、悪いなレイラ。でも助かるよ、これでゆっくり休めそうだもんな」
レイラはもう一度ため息をつきながら言う。
「どういたしまして。あの倉庫と、この家に泊めてもらうお礼よ。お蔭で私もゆっくり寝られそうだし」
そう言って笑うレイラの毛並みに俺たちは身を埋めて、普通のベッドよりも遥かに気持ちよく快適な環境の中でぐっすりと眠りについた。
「なんだよ、先に入ってればいいのに」
「駄目よ、最初は裕樹と一緒って決めてたんだから」
「はは、ナナらしいな」
気が強いところはあるけど、ナナのこういうところが好きなんだ。
だから一緒にいると楽しい。
もし、知らない世界で一人で過ごすことになってたらって思うとゾッとするもんな。
俺は今日一日のことを思い出してあらめてナナにお礼を伝えた。
「ありがとな、ナナ。ナナがいてくれて本当に助かるよ」
「な、なによ、あらたまって。だから言ったでしょ一心同体だって」
「はは、そうだったよな!」
そんな話をしているとレイラがまたジト目で俺たちを見る。
「なによやっぱり、貴方達つきあって……」
「違います! しつこいわよ狼女」
ナナが食い気味に否定する。
「狼女ですって!?」
「もうやめろって、二人とも。まったく」
俺はそんな二人を眺めながら肩をすくめると、家の扉を開ける。
そしてため息をついた。
「そっか、やっぱり暗いな」
当然と言えば当然だよな。
窓は作ったけど、開閉できるタイプで今は安全の為に閉めている。
安全のこともあるし、大体窓ガラスなんてここじゃ手に入らないもんな。
俺を殺そうとしたあの傲慢で最低な国王がいる城には、ガラスが嵌められた窓があったから、ガラス自体はこの世界にもあるんだろうけどさ。
ナナもちょっとしょんぼりしたようすで言う。
「そうね、せっかく中も素敵な感じにしたのに」
「だな……いや、待てよ」
俺はふと思い出して、指先を部屋の天井の近くに向けて軽く振るった。
「ホーリーライト!」
すると、俺の指先から聖なる光が放たれてそれが天井にとどまると周囲を照らす。
とても神秘的な光で普通の室内照明よりもずっといい感じだ。
「やったな。僧侶の神聖魔法の一つ、ホーリーライト。暗闇を照らす魔法だから丁度いいよな」
「やるじゃない裕樹!」
ナナも大喜びだ。
ククルも嬉しそうに笑う。
「はわわ、明るくなったのです!」
「だろ?」
「はいです!」
そう言って俺にニッコリと笑う。
ナナは嬉しそうに家の中を歩き回る。
「ねえねえ、これ見て! この机や棚、気に入ってるのよね」
「はは、まだそこに置くような荷物はないけどな」
「いいじゃない。雰囲気が大事なんだから」
ナナのその言葉に俺も頷いた。
あんまり殺風景なのもどうかと思うもんな。
せっかく作るんだから色々試してもみたかったし。
大工がカンストしてるお蔭で作るのは楽しかったし、それほど手間でもなかった。
ナナのお蔭で結構おしゃれな内装だよな。
我ながらいい感じだ!
ククルも気に入ったのか、ナナの後ろを尻尾を振りながら歩き回っている。
「はわ、素敵なお家なのです!」
「でしょ? ククル」
そう言って胸を張るナナ。
ナナとククルの反応を見ると家を作った甲斐がある、なんだか一層楽しくなるな。
そんな中──
「ちょ! ちょっと待ってよ……今の魔法は何よ!」
声を上げたのはレイラだ。
俺は首を傾げながら彼女に答える。
「何って僧侶の魔法、ホーリーライトだろ。初歩の魔法だからレイラだって知ってると思うけど」
今の俺のステータスはこんな感じになっている。
名前:佐倉木裕樹
種族:人間
レベル:レベル9999
職業:僧侶
マスタージョブ:剣士
力:7352
体力:7754
魔力:8712
速さ:8215
器用さ:7524
集中力:8527
幸運:5732
魔法:回復魔法Sランク、神聖魔法Aランク
物理スキル:剣技Sランク
特殊魔法:なし
特殊スキル:なし
ユニークスキル:【自分のレベルを一つ下げる(使用制限90回)】
マスタースキル:【鑑定眼】【伐採の極み】【一刀両断】【木材加工】【聖なる結界】
称号:召喚されし勇者
ククルの怪我を治した時と同じだ。
倉庫を作った時もそうだったけどカンストしてる職業同士なら、自由に転職が出来て便利だよな。
俺がそんなことを考えているとレイラが言う。
「僧侶の魔法って、そんなことぐらい私も分かってるわよ。それをどうして貴方が使えるのって聞いてるの! やっぱり貴方、聖騎士なんじゃないの? もしかして、どこかの国の騎士とか……でも、それならどうしてこんな家やあの倉庫なんて作れるのかしら」
最後の方は考え込むように呟くレイラ。
「はは、まあちょっと色々事情があってさ」
レイラには悪いけど、まだ相棒になると決めたわけじゃないもんな。
同じ獣人だからって見ず知らずのククルの為に、あんなに必死になって助けようとしてたんだ。
レイラがいい奴だってことは分かるんだけど、こっちの事情を全て打ち明けるのはまだ少しためらわれる。
彼女は探るようにこちらを覗き込むと、ギュッと俺の腕を掴んで身を寄せる。
「気になるわねユウキのその秘密! やっぱり私の相棒になりなさいよ、絶対その秘密聞き出してみせるわ」
冒険者をやってるだけあって、探求心が強そうなその眼差し。
大きな狼耳と神秘的な白銀の髪、そしてその整った顔が俺の顔のすぐそばにあって、一瞬ドギマギする。
それを見てナナが怒りだす。
「ちょっと離れなさいよ! しつこいわよ。裕樹は私のパートナーなの!」
体を挟み込むように腕をしっかりと握られて俺は動揺した。
ナナの大きな胸が俺の腕にしっかり当たっている。
それにその綺麗な顔が俺の顔の直ぐ近くにあった。
「ちょ、ちょっと待ってくれって!」
これ以上はこっちの身が持たない。
そんな中で、ククルが二人を見つめていった。
「喧嘩をしたら駄目です。せっかく素敵なお家なのです」
ククルにそう言われて、俺を挟んで顔を見合わせるナナとレイラ。
気まずそうな顔をして咳ばらいをすると手を放した。
「そ、そうね」
「分かったわよ、ククル」
まったく、ククルより二人の方が子供みたいだ。
俺も咳ばらいをしながら、部屋の中を見て少し考えこんだ。
「弱ったな。そういえばベッドは一人分しか作ってないぞ」
あの時はナナも妖精の姿だったし、俺の分しか作らかなった。
ナナからも文句はでなかったもんな。
テラスの時とは違ってナナも寝る時は妖精の姿に戻るつもりだったんだろう。
レイラが少し顔を赤くして俺たちを見る。
「ベッドが一つって……」
ナナが今にも蒸気が出そうなぐらい赤くなってレイラを睨む。
「こ、殺すわよ……何変なこと想像してるの!」
「はは、一つしか作ってる時間が無くてさ。俺は床に寝るつもりだったんだ」
こうとでも言っとかないと、おさまりがつきそうにない。
俺はベッドを眺めながら言う。
「それに、布団は作れなかったから板づくりの固いものになっちゃったもんな」
俺一人が一晩寝るぐらいだから、床にごろ寝するような感じだと思えばそれでいいと思ったしさ。
ナナも気を取り直して俺に同意する。
「そうね。ククルもいるし、ふわふわな寝床でみんな一緒にぐっすり休みたいわね」
「そうだよな、それが出来たら一番だよな」
「ふわふわもこもこですか?」
それを聞いて俺は笑った。
「そうだな、ククルの尻尾みたいにさ」
「そうね。でもそんなものここにはないもの」
ナナの言葉に俺は頷きながら答える。
「ククルの尻尾がもっと大きければなぁ。はは、そんなこと言っても仕方ないよな」
「ふふ、ほんとね」
「はうう、おっきな尻尾欲しいです」
俺たちの為に大きな尻尾を欲しがるククルは可愛い。
その時、俺とナナはあることに気が付いて思わずレイラの方を見た。
「そういえばあるよな、大きな尻尾が」
「ええ、そうね裕樹」
俺たちの熱い視線にレイラが思わず一歩後ろに下がる。
「ちょ! な、何よ二人ともそんな顔して。まさか、貴方たち……」
ナナが頷くとレイラに言う。
「大きな尻尾どころか、ふさふさの快適そうな寝床があるじゃない!」
「はぁ? ふ、ふざけないでよ、由緒正しきこの銀狼族の私に貴方達の寝床になれっていうの?」
確かに、レイラが獣化しているあの姿なら大きな尻尾があるし、あの毛並みに身を埋めて寝たら気持ちよさそうだ。
ナナの願いで部屋もゆったりめに作ってあるお蔭で、レイラがあの姿になっても十分にこの部屋に体がおさまりそうだし。
ククルが指をくわえてレイラを見つめる。
「レイラお姉ちゃんおっきな狼になれるです。ふわふわもこもこなのです」
「ちょっと……もう、ククルまで」
レイラは長いため息をつくと、腰に手を当てて肩をすくめた。
「仕方ないわね、ククルのためよ」
そう言うと、俺たちの前でまたあの大きな狼の姿に変わっていく。
そして言った。
「これでいいんでしょ?」
そう言って床に寝そべるレイラ。
ククルが嬉しそうにその体の上にギュッと抱きつく。
「ふあ! レイラお姉ちゃん、ふわふわもこもこなのです!」
ナナも目を輝かせた。
「意外と話が分かるじゃない!」
「はは、悪いなレイラ。でも助かるよ、これでゆっくり休めそうだもんな」
レイラはもう一度ため息をつきながら言う。
「どういたしまして。あの倉庫と、この家に泊めてもらうお礼よ。お蔭で私もゆっくり寝られそうだし」
そう言って笑うレイラの毛並みに俺たちは身を埋めて、普通のベッドよりも遥かに気持ちよく快適な環境の中でぐっすりと眠りについた。
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