神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~

雪華慧太

文字の大きさ
58 / 82

58、新しいスキル

しおりを挟む
「へえ、あれが鍛冶工房か! なんだかワクワクしてくるな」

 時代を感じさせるその作りは、かなり昔からその工房がそこにあるんだろうと感じさせる。
 それがあの白狼丸が作られた200年前からなのかは分からないけど、かなり歴史がありそうな作りだ。

 近づくにつれて中から響いてくる金属を打つ鳴らすような音が、早朝にも関わらずもう鍛冶仕事が始まっていることを教えてくれる。
 ナナが、工房へ向かって駆けだすと振り向いてこちらに向かって声をかけた。

「ねえ! 裕樹、早く行きましょうよ! 中で何をしてるのか見てみたいわ!!」

「だな! ナナ」

 レイラも頷く。

「そうね、私も白狼族の鍛冶のことは気になるわ! いい武器があったら今の剣と買い替えようかしら」

 その言葉に、カレンさんが言う。

「ほほ、レイラにはククルを救ってもらった。もし気に入った剣があれば、好きなものを一つ進ぜよう」

「ほんとに!? ありがとう! 楽しみだわ!! ねえ、ユウキ早く早く!!」

 今度はレイラがナナを追い越して工房の近くまで駆けて行くと、俺をせかす。

「はは、まったく、現金だなレイラは」

 まあ、でもあの白狼丸を見たら期待しちゃうよな。
 どんな武器が中で作られてるのか、早く見てみたい。

「おっと、その前に」

 せっかくだ。
 鍛冶工房に入る前に、鍛冶職人になっておこう。

 白狼の里の鍛冶は、鍛冶巫女と呼ばれる人たちと一緒に行うみたいだから普通の鍛冶とは少し違うだろうけど、俺が鍛冶職人になっておいて損はないと思うからな。
 せっかく学ばせてもらうなら、こちらにも知識があった方がいいに決まってる。
 俺はナナのところまで駆けていくと言った。

「ナナ、俺工房に入る前に鍛冶職人になっておこうかなって思ってさ」

「それいいアイデアね! その方が、私たちの武器作りに役立つわ」

「だろ?」

 俺はナナと一緒に、いつものステータスパネルを表示するとそこから職業を選ぶ。

「鍛冶職人は確か最初のページにあったよな」

 剣士や狩人のように鍛冶職人にも上級職があるのかもしれないけど、基本職の鍛冶職人は前に確認した時は大工の傍にあったのを覚えている。

「あった! これだ」

 俺は鍛冶職人に転職すると、いつものようにレベルダウンを二回使う。

「職業は鍛冶職人にするとして、マスタージョブはシーカーでいいかな」

「そうね! シーカーなら剣士と狩人の上級職だし」

「だな!」

 シーカーなら剣技もナイフ技も高いから、鍛冶仕事でも何かの役に立つかもしれない。
 俺はあらためて表示されたステータスを確認する。

 名前:佐倉木裕樹
 種族:人間
 レベル:レベル9999
 職業:鍛冶職人
 マスタージョブ:シーカー
 力:12511
 体力:13578
 魔力:7831
 速さ:11576
 器用さ:9876
 集中力:12231
 幸運:8765

 魔法:なし
 物理スキル:剣技Sランク、ナイフ技SSランク、弓技SSランク、槌技Sランク
 特殊魔法:なし
 特殊スキル:探知
 生産スキル:鍛冶Sランク
 ユニークスキル:【自分のレベルを一つ下げる(使用制限80回)】
 マスタースキル:【鑑定眼】【伐採の極み】【一刀両断】【木材加工】【聖なる結界】【罠作成】【金の匙】【収納】【簡易厨房】【武具の真価】
 覚醒スキル:【一刀獣断】【滋養強壮】
 称号:召喚されし勇者

 ステータス自体は上級職のシーカーの数値だよな。
 食の求道者の時のように、シーカーよりも高い数値の項目はないみたいだ。
 でも、シーカー自体がどのステータスもかなり高いから問題はないよな。

 新しい力は、一つ目は槌技か!
 弓技の後ろに新しく追加されている。
 鍛冶職人だもんな、ハンマーの使い方が上手いのは頷ける。
 それに生産スキルの鍛冶もSランクになっていた。

「それともう一つは、鍛冶職人のマスタースキルだな。【武具の真価】かどんな力なんだろう」

 それを聞いてナナが俺に答えてくれる。

「武具の真価は、武器や防具の能力を限界まで引き出す力ね。いくらいい武器だって、使う人がその武器の事を良く知らなかったら使いこなせないでしょ?」

「確かにな」

 もちろんシーカー自体が剣士の上級職でもあるので、大抵の剣は使いこなせるとは思うけど通常の武器の知識とはまた違ったものなのだろうか。
 これは一度実際に戦ってみないと、今との違いが分からないな。

 今すぐにってわけにはいかないけど、実際の戦いで試してみる価値はありそうだ。
 冒険者になればその機会もあるはずだ。

「さて、準備は万端だな!」

「そうね、裕樹! 行きましょう」

 ナナは俺の手を取ると、レイラが待っている鍛冶工房の入口へと急ぐ。
 カレンさんも直ぐにククルの手を引いてやってきた。

「ほほ、それでは中にはいるぞえ」

 カレンさんはそう言うと、入り口の扉を大きく開いた。
しおりを挟む
感想 37

あなたにおすすめの小説

チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?

桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」  その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。  影響するステータスは『運』。  聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。  第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。  すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。  より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!  真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。 【簡単な流れ】 勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ 【原題】 『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

器用貧乏な赤魔道士は、パーティーでの役割を果たしてないと言って追い出されるが…彼の真価を見誤ったメンバーは後にお約束の展開を迎える事になる。

アノマロカリス
ファンタジー
【赤魔道士】 それは…なりたい者が限られる不人気No. 1ジョブである。 剣を持って戦えるが、勇者に比べれば役に立たず… 盾を持ってタンクの役割も出来るが、騎士には敵わず… 攻撃魔法を使えるが、黒魔道士には敵わず… 回復魔法を使えるが、白魔道士には敵わず… 弱体魔法や強化魔法に特化していて、魔法発動が他の魔道士に比べて速いが認知されず… そして何より、他のジョブに比べて成長が遅いという… これは一般的な【赤魔道士】の特徴だが、冒険者テクトにはそれが当て嵌まらなかった。 剣で攻撃をすれば勇者より強く… 盾を持てばタンクより役に立ち… 攻撃魔法や回復魔法は確かに本職の者に比べれば若干威力は落ちるが… それを補えるだけの強化魔法や弱体魔法の効果は絶大で、テクトには無詠唱が使用出来ていた。 Aランクパーティーの勇者達は、テクトの恩恵を受けていた筈なのに… 魔物を楽に倒せるのは、自分達の実力だと勘違いをし… 補助魔法を使われて強化されているのにもかかわらず、無詠唱で発動されている為に… 怪我が少ないのも自分達が強いからと勘違いをしていた。 そしてそんな自信過剰な勇者達は、テクトを役立たずと言って追い出すのだが… テクトは他のパーティーでも、同じ様に追い出された経験があるので… 追放に対しては食い下がる様な真似はしなかった。 そしてテクトが抜けた勇者パーティーは、敗走を余儀無くされて落ち目を見る事になるのだが… 果たして、勇者パーティーはテクトが大きな存在だったという事に気付くのはいつなのだろうか? 9月21日 HOTランキング2位になりました。 皆様、応援有り難う御座います! 同日、夜21時49分… HOTランキングで1位になりました! 感無量です、皆様有り難う御座います♪

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます

なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。 だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。 ……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。 これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました

かにくくり
ファンタジー
 魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。  しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。  しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。  勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。  そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。  相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。 ※小説家になろうにも掲載しています。

処理中です...