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3巻
3-1
しおりを挟む1、天空の魔法陣
俺は佐倉川一哉、二十八歳。
数か月前まではサラリーマンをしていたのだが、会社が倒産し職を失った。
その上、ようやく再就職先を見つけた矢先に、女神の手違いで俺はあっけなく死んだ。女神はそのお詫びにと、半ば強引に俺を異世界に転生させた。
女神の加護に包まれて新しい世界に墜落した俺は、獣人の王国アルーティアを滅ぼしかけていた巨大な邪竜に激突して、これを撃破する。
そしていきなり経験値を二億ポイントも手にした上に、レベルがカンストし、その国の勇者に祭り上げられちまった。
ただし、残念なことにステータスの職業欄は「無職」のまま。そこは気を利かせて欲しかったぜ。
さて、彼らの勇者になった俺は、そのまま大陸の支配を目論むバルドギア帝国と戦う羽目になる。
最初に取り掛かったのが、隣国エルフェンシアの内紛への介入だ。エルフェンシアはエルフの暮らす王国で、帝国への対処を巡って国内が二分されていた。
恭順を唱える宰相の手引きで、帝国の兵が都アルカディレーナを占拠し、国王とその家族はアルーティアへと逃げ延びた。
国王一家を敵の魔手から救い、宰相を倒した俺は、あれよあれよと言う間に、獣人とエルフの連合軍の総司令に任じられる。
補佐官役のエルフの王女クリスティーナや、獣人の王女パトリシアと共に戦力の増強を図るが、エルフの都を取り戻すにはまだ軍勢が足りない。
そこで俺たち連合軍は、森エルフの都市オルフェレントに協力を求めたのだが、領主の娘シルヴィアが俺を目の敵にしており、なぜか戦うことに……
その戦いにも何とか勝利し、夜の舞踏会でのダンスでようやくシルヴィアにも認められたと思った矢先、俺たちがいる舞踏会場に黒い影が現れた。
最悪なことにそれは、帝国の魔将軍の一人にして、ヴァンパイア・クイーンと呼ばれるエルザベーラと、彼女に仕える恐るべき力を持つ四人の騎士、ナイツ・オブ・クイーンと呼ばれる男たちだった。
一人は俺と一度戦ったことがある、巨大な鎌を持つ死神のような雰囲気の銀仮面の男、ジョーカー。
そして、栗毛のにやけた優男と、青髪の騎士、そしてエルザベーラのすぐ側に立つのは、銀髪銀眼の貴族風の男だ。
あのジョーカーの力を考えれば、どいつも一筋縄ではいかない相手だろう。
「カズヤ!」
「勇者殿‼」
臨戦態勢に入るエルフの王女アンジェリカと、獣人族の姫パトリシア。
もちろん、その場にいる連合軍の兵士たちも殺気立った。
そんな視線を浴びながらも、嫣然と微笑む赤い薔薇のように艶やかな女――エルザベーラ。
「カズヤさん!」
転生後の俺のナビゲーターであるナビ子が叫ぶ。
「ちっ!」
まさか敵の大将の一人がこんな場所に現れるとはな。
余程自分たちの力に自信があるのだろう。優雅な仕草でこちらを見ると俺に言う。
「ほほほ、わらわに逆らおうと言うのかえ? 無駄なことじゃ。光の勇者よ、そなたが素直に我が騎士となれば、ここにいる者共の命まで取ろうとは言わぬ。都を追われた哀れなエルフの国王もろとも、帝国の忠実な奴隷として扱ってやろう」
その言葉にいきり立つエルフたち。
「ふざけるな! 魔族め‼」
「陛下を帝国の奴隷にだと!」
「そんなことは断じてさせぬ!」
自国の王を侮辱されたのだ、当然の反応だろう。
だが、それを見るエルザベーラの視線は、先程とは違って氷のように冷たい。
「無礼なエルフどもじゃな。わらわは光の勇者に話しておるのじゃ。そなたらのようなゴミクズに話しかけておるのではない」
主の言葉に、エルザベーラの傍にいる銀髪銀眼の男の殺気が膨れ上がる。
「我が君の言葉に口を挟むなど、愚かな」
先程アンジェリカに放たれた薔薇は俺が斬り落としたが、目の前の男が纏う魔力と闘気はさらに強くなる。
「気を付けろ‼」
思わず俺は叫んだ。同時に剣を構えて疾走する。
銀髪の男から一斉に放たれた、死を告げる無数の薔薇。
俺は一気に前に踏み込んで、それらを斬り落としたが、複数の方向に放たれた薔薇の全てをカバーするのは不可能だ。
「くそ! 間に合わねえ‼」
だがその時、俺とは違う方向に走った男女が剣を一閃するのが見えた。
一人は、既に眼帯を外して両目を見開いた、エルフの剣聖ロファーシル。その体は魔力活性術で黄金に輝いている。
そして、もう一人は先程まで俺とダンスを踊っていたパトリシアだ。美しい月光色の髪が靡く。
「魔族め! これ以上の狼藉、この剣聖ロファーシルが許さぬ!」
「勇者殿、私も戦う‼」
「ロファーシル! パトリシア‼」
俺は二人に頷いた。
しかし、三人で斬り落としても、薔薇の全てを防げたわけではない。
数名の兵士の胸には、赤い薔薇の花が咲いている。
俺たちが斬り損ねた何本かの薔薇が、彼らの胸に突き刺さったのだ。
「ぐぅ……うあ」
「がはぁ‼」
うめき声を上げて崩れ落ちる彼らの顔は蒼白で、治療の間もなくその場で絶命した。
舞踏会場は悲鳴に包まれる。
「くっ! てめえ……」
その惨劇に唇を噛み締めながら、俺はエルザベーラを睨んだ。
エルザベーラが愉快そうに言う。
「ほう? デュランの薔薇を斬り落とすことが出来る者が他にもいるとはの。一人は剣聖ロファーシルか、噂よりも腕が立つ」
そして誘惑するように微笑んだ。
「しかも良い男じゃ。どうじゃ、そなたもわらわの騎士の一人に加えてやっても良いのじゃぞ」
それを聞いて、森エルフの姫でロファーシルの妹でもあるシルヴィアが叫ぶ。
「ふざけないで! ロファ兄様がどうして貴方みたいな魔族に……あり得ないわそんなこと!」
アンジェリカも大きく頷く。
「カズヤだって、魔族なんかのナイトになるはずがない! 帝国を倒してくれるって、信じてるんだから‼」
その言葉を気にした様子もなく、まるで自分こそが宴の主であるかのように、舞踏会場の中央に進むエルザベーラ。そして、彼女を守って立つ四人の騎士。
さらにはそれを俺たち三人が取り囲む。
その緊張感が周囲の空気を凍り付かせていく。
「帝国を倒すじゃと? 小娘ごときが大きな口を叩くものじゃ」
エルザベーラの瞳が俺を捉える。
「ならば、一つ賭けをせぬか?」
「賭けだと?」
俺が問い返すとヴァンパイアの女王が答える。
「そうじゃ、そなたとわらわの騎士が戦い、敗者は勝者に従う。強い者に従うのが世の理じゃ。そなたがもしデュランに勝つようなことがあれば、わらわがそなたのしもべになっても良いぞ」
「エルザベーラ様!」
主の思わぬ申し出に、エルザベーラの傍にいるナイツ・オブ・クイーンの一人、青い髪の騎士が俺を睨みつける。
「このような男のしもべになどと、冗談が過ぎます!」
「ほほほ、ケルヴィン。わらわは強い男が好きじゃ。デュランに勝てるような男であれば、しもべになるのも悪くなかろう。無論、勝てればの話じゃがの」
どうやらあの青い髪の男の名はケルヴィン、そして銀髪銀眼の男はデュランというらしい。
この二人から感じる力は四人の中でも別格だ。
特にデュランという男の力は普通ではない上に、まだ本気を出してはいないだろう。
あれ程の技を放ちながらも、髪の毛一筋も乱していない。
「ちっ、面倒な相手だな」
俺はエルザベーラを睨んだ。
「だが、勝者に従うってのは悪くない」
その言葉にエルフの国王であるエディセウスと、オルフェレント辺境伯が声を上げた。
「勇者殿!」
「奴らは魔族だ、約束など信用出来ぬ!」
エルフの王女であるクリスティーナとアンジェリカも俺に言う。
「勇者様、お父様の仰る通りです!」
「どうせ嘘に決まってるわ!」
俺を嫌っているシルヴィアでさえも眉を吊り上げている。
「そうよ! 帝国の連中なんて信じられるはずがない‼」
ナビ子が俺に言う。
「本気で言ってるんですか、カズヤさん? 相手はたったの五人ですから、今ならこっちが有利です。全員でかかればきっと勝てますよ!」
「どうだかな……俺には死体が増えるだけな気がするぜ」
目の前の連中は、数で力押ししてどうにかなる奴らじゃない。
それに、数に物を言わすとしても、この会場にいる戦力だけでは心許ない。こちらに向かっている最中の連合軍の本隊が到着すれば話は別だが、そこまで粘れるとも思えなかった。
こんな状況で激突すれば、どれだけの死体の山が積み上げられるか。
この女を信用するつもりなどさらさらないが、勝負とやらで俺があのデュランとかいう男を倒すことが出来れば大きい。
間違いなくナイツ・オブ・クイーンとやらのナンバーワンはあいつだ。その存在感で分かる。
俺はエルザベーラに答えた。
「分かった、その勝負を受けてやる。ただし、決着がつくまで、この場にいる他の者には手を出すな」
「勇ましいこと。じゃが、それでこそわらわのナイトに相応しい。良かろう、その条件を呑んでやろう。それに、そもそもそなたらに断ることなど出来はせぬ」
「どういうことだ?」
俺は目の前の美女を睨む。
エルザベーラは赤い唇の口角を上げて、美しく微笑んだ。
「どうやって、わらわたちがここにやって来たと思うのかえ? そなたたちも馬鹿ではあるまい。アルカディレーナを見張っておったのじゃろう?」
こいつの言う通り、連合軍はアルカディレーナを監視し、各地に砦を築いて帝国軍の動きを警戒していた。
ここからアルカディレーナまでは数日かかる。その距離を考えれば、どこかで姿を見られていてもおかしくはない。
にもかかわらず、こいつらは突然現れた。もしそれがただの偶然でないとしたら、奴らには別の移動手段がある事になる。
そんな疑念が生じたその時――
俺たちがいるホールの中に、慌てた様子の兵士が駆け込んで来る。このオルフェレント城を守る森エルフの兵士だ。
「辺境伯! 大変です、この城の上空に正体不明の魔法陣が出現しました! しかも、徐々に大きくなっています‼」
兵士はそう言った後、ホールの中央に佇む女の姿に見惚れて、呆然と立ち尽くした。この女の正体を知らなければこうもなるだろう。
辺境伯が驚いた様子で声を上げる。
「魔法陣だと⁉」
同時に国王エディセウスが叫んだ。
「天空の魔法陣……まさか、ファディアスの門を開いたのか⁉」
「どういうことだ、エディセウス王。ファディアスの門っていうのは一体なんだ?」
俺の問いにエディセウスは呻くように答えた。
「遥か昔、アルカディレーナを作り上げた初代国王にして大賢者、アーレスが作ったと言われる転移魔法陣だ。かつては、そのシステムを使って都からエルフェンシアの各地に、瞬時に移動が出来たと言う」
クリスティーナが首を横に振った。
「そんな、あり得ませんわ! ファディアスの門はただの伝承。実際に存在するはずが……」
エルザベーラは愉快そうに笑う。
「ただの伝承じゃと? 愚かなものじゃ、アルカディレーナの都自体が巨大な魔法陣の一部。わらわがあの都が欲しかったのは、それが理由じゃ。宰相のドルーゼスは実によく働いてくれたぞえ。あの男から手に入れた膨大な資料と伝承は、わらわとて謎を解くのに時間がかかったがな」
「ドルーゼスが……」
ヴァンパイアの女王は、中庭に繋がる扉に向かってゆっくりと歩き始める。
「信じられぬと言うのなら、実際にそなたらの目で見るが良い。我が帝国の兵士たちがその魔法陣より現れるのをな」
「帝国の兵士たちだと⁉」
俺たちはまるで魅入られたかのようにエルザベーラの後に続く。
城の中庭に出た俺たちは天空を見上げた。
クリスティーナが目を見開いて叫ぶ。
「まさか……そんな!」
天空に描き出された魔法陣、それは先程の兵士の報告通り次第に大きくなっていく。
「転移魔法陣、ファディアスの門だと」
思わず俺も呻く。
つまりこいつらはあれを通ってやって来たってことか? だとしたら……嫌な予感がする。
あの魔法陣は急速に大きくなっている。
この城の上空を覆うかのように。
空を見上げている兵士が叫ぶ。
「あ、あれを見ろ‼」
俺の傍にいるパトリシアとアンジェリカも声を上げた。
「勇者殿、あれは!」
「帝国軍だわ‼」
「ちっ……どうやらそのようだな」
巨大な魔法陣から次々と姿を見せるのは、黒いドラゴンに乗った黒竜騎兵だ。
一人ひとりは大して強くないはずだが、問題はその数だ。ドルーゼスと対決した時よりも遥かに多い。
しかも目の前には魔将軍と四人の騎士。
絶体絶命という言葉は、こういう時にこそ使うのだろう。
エルザベーラは笑みを浮かべながら言った。
「初めから全てはわらわの手のひらの上。そなたを泳がせて連合軍とやらを作らせたのは、それをそのままわらわに服従させるためじゃ。この状況で頼みの綱の光の勇者とやらがわらわの軍門に下れば、もう絶望するしかあるまい」
「なるほどな、俺は反乱分子を集めるための看板だったってわけか」
道理で大人しくしていたはずだ。各地で敵を狩る手間を省いたってことか。
都で悠々と高みの見物をしながら、収穫の時を待っていやがった。
こいつは、ロダードやドルーゼスなんかとは格が違う。
「ファディアスの門の謎は、アルカディレーナで実際に魔法陣を目にして全て解いた。この戦いに勝利した後は、帝都に戻ってさらに大きな門を作るつもりじゃ。それを大陸各地に繋げる、そうなれば帝国の支配は盤石となろう?」
それを聞いて、エディセウスと辺境伯が青ざめる。
「馬鹿な……」
「帝国の都に新たなるファディアスの門を作るだと?」
パトリシアとクリスティーナが悲鳴に近い声を上げた。
「そんなことになれば、一体どうなるのだ!」
「終わりだわ……もう誰も帝国に逆らえない!」
クリスティーナの言う通り、もしもそうなれば終わりだ。
好きな時に好きな場所へ軍隊を送り込める。
今ですら圧倒的な兵力を持つ帝国が、その力を手にすればどうなるか。それは火を見るよりも明らかだった。
「カズヤ……」
俺を見つめるアンジェリカの目にも、隠しきれない絶望の色が浮かんでいる。
エルザベーラは、アンジェリカの様子を眺めながら言う。
「どうやらその生意気な小娘にも分かったようじゃな。わらわに逆らうなど無意味だということがな」
俺はエルザベーラの前に進み出る。
それを見てヴァンパイアの女王は笑った。
「どうしたのじゃ、大人しくわらわの騎士になると決めたのかえ?」
ゆっくり剣を構えると、俺は首を横に振った。
「生憎だがそのつもりはない。決めたのさ、お前たちを必ずここで倒すと。どうやらそれしか俺たちに未来はなさそうだ」
2、ティオの不安
オルフェレントに現れた魔法陣が、その上空を覆う程に広がっていったのと同じ頃。
連合軍の本隊もオルフェレントを目指して行軍していた。
エルフの聖地であるラセファーリス神殿。そこに祭られている女神ラセファーリスの神子であるティオと、その守護天使であるミカエラも、兵士に守られてオルフェレント城を目指していた。
山道ということもあり、馬車ではなく、ミカエラが乗る馬にティオも一緒に騎乗している。
「えへへ、ねえミカエラ。勇者様が、僕たちがオルフェレントに着いたら一緒に大温泉に入ろうって!」
「ふふ、ティオ様ときたら、勇者様のことになると途端に嬉しそうに」
「べ、別に! そ、そんなことないよ。変なこと言わないでミカエラ!」
そう言いながらも、ティオはカズヤが作ってくれたスマホの端末を握りしめる。
それはいつでも自由に連絡が取れる不思議な装置。先程もカズヤと通話したばかりだ。
(勇者様と一緒にお風呂かぁ。ちょっと恥ずかしいけど、水着があるって言ってたもの。大丈夫だよね)
自分を「僕」と呼んでいるがティオは女神の巫女、つまり女の子だ。
厳しい行軍も、カズヤと会えると思うと不思議と苦にならない。
恐ろしい魔族から自分を守ってくれた彼の雄姿を思い出すと、まだ幼い神子の頬は赤くなる。
そんなティオを、ミカエラは姉になったような気持ちで見つめて微笑む。
「さあ、ティオ様、もう少しです。この山を越えればもうオルフェレントは目と鼻の先」
「うん! そうだねミカエラ」
嬉しそうに笑うティオ。
周りの兵士たちも、それにつられて思わず笑顔になる。
「何と可憐なお方だ!」
「それに神降ろしをした時のあのお姿、まさに女神ラセファーリスそのものだった」
「ああ、俺も見たぞ!」
教皇バインツハルトが、国境の街ミラファトルで起こした事件。その時に見せたティオの神降ろし――女神ラセファーリスを体に降臨させる技――は、兵士たちの間でも語り草だ。
そんな話で兵士たちが盛り上がっていると、飛竜に乗ったアルーティアの斥候部隊が慌ててこちらにやって来た。
飛竜の背には、兵士の姿と共に騎乗する、赤毛の猫耳少女の姿が見えた。
アルーティアの王女パトリシアの侍女、リンダである。
オルフェレントへ向かったパトリシアの代わりに連合軍に残り、彼女との連絡役をしている。
そのリンダを乗せた飛竜が下降し、地上を行軍しているティオたちの傍に舞い降りた。
ミカエラはただならぬ様子の彼女たちに声をかけた。
「リンダ殿! 一体どうしたのだ、そんなに慌てて」
「ミカエラさん、大変や! オルフェレントの上空にいきなりでっかい魔法陣が! 慌てて姫様やおっちゃんに連絡したんやけど、電話が繋がらへんのや‼」
「魔法陣だと⁉」
ミカエラは、神子の守護天使の証である翼を広げて、空に舞い上がる。
そして、上空からオルフェレントの方角を眺めた。
0
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