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兄ちゃんってこんな感じ?
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女の子が落ち着いたあたりで、ラウルが彼女を連れて出て行った。
俺はまだちょっと落ち着かない気持ちだった。
まさか本当に女の子だったとは。疑っていたわけではないが、完全に信じられるかどうかは別問題だ。呪いのことも、聖女の力も。
しかし実際にできてしまったからには、信じるしかあるまい。
それにしても、呪いの解除方法にはやや抵抗があったが、考えようによっては解いたその瞬間は女の子とゼロ距離なわけだ。ちょっと役得かもしれない。いや変なことはしないけども。
「ハルト!」
「うおっ!?」
がっしとカインに抱きつかれて、俺は思わず珍妙な声を上げた。
「ありがとう! 君はやはり聖女だった! これで呪われた者たちも救われる。未来に希望が見えた。君のおかげだ。心から感謝する!」
「お、おう……。わかったから、放してくれカイン……様」
王子だからやっぱり敬称は様だよな、とためらいがちに呼ぶと、カインは俺の肩を両手で掴んで体を離した。
「そんな風に呼ばないでくれ。ハルトはこの国の国民ではない。いわば救世主だ」
「救世主て。持ち上げすぎですよ」
「そんなことはない。ハルトは縁もゆかりもないこの国を救うために行動してくれた。それはとても尊い行為だ。誇っていい」
どきりとした。俺はただ、流されるまま、言われるままに行動しただけだ。
事勿れ主義。それが俺の生き方だから。
だって俺を呼んだのはこの人たちで、今のところこの人たちしか頼れないから。追い出されたら行くところもないし。
それなのに。
「君とは友になりたい、ハルト。だから気安く、カインと呼んでくれないか。堅苦しい話し方もなしだ」
「カインが、それで、いいなら」
王子様相手に呼び捨てとか恐れ多いんだが。他の人に陰口叩かれそう。
でも、きらきらと眩しい笑顔に、嫌とは言えなかった。
「オレもオレも! アーサーでいいからな!」
どしっと背中側から圧しかかってきたのはアーサーだった。こいつ筋肉の分重いな!
「私のこともアルベールとお呼びください。殿下を気安く呼ぶ以上、それより下の私に敬称など使われては困りますからね」
アルベールはこれどっちだ。本当は呼んでほしくないけどカインの手前こう言うしかないのか、ただのツンデレか。
とりあえず。俺はこの世界で、それなりに地位のありそうな三人を味方に付けることに成功した。
……ってことで、いいんだよな?
「なんかもう色々あって疲れた……」
げそっと溜息を吐いた俺に、カインが気づかわしげな顔をした。
「すまない、休める場所へ案内しよう。ラウル!」
「はいはい」
再び手を叩いたカインの元へ、ラウルが現れる。
あれさっき出て行かなかった? 戻ってくるの早くない?
「ハルトを客室へ案内してくれ」
「了解です」
三人とはそこで別れ、俺はラウルの案内で客室へと向かった。
「こちらが聖女様のお部屋です」
「うお、広……っ!」
ラウルに案内された城内にある客室は、おそらく貴賓室であろう豪奢な部屋だった。
俺一人で使うのは申し訳ないほどに広さもあり、本当にこんな部屋に住んで良いのか気後れする。
それにしても。
「これ、女用ですよね」
「そうですね。本来聖女様……ああ、女性の聖女様をお招きする予定で用意したものですんで」
そりゃそうか。
ゴテゴテにわかりやすいフリルやレースで飾られていたり、ぬいぐるみが置いてあったりなんてことはないが。
白を基調に薄いパステルカラーを取り入れた淡い色使い、所々に飾られた花、華美過ぎないものの手の込んだ細工が施してある家具や小物。淑やかな女性に相応しい部屋、という印象だ。
「聖女様が望まれるなら、お好きなように模様替えしますよ」
「いや、部屋があるだけで十分なんで。ていうか、ラウルさん。その聖女様ってのやめてください」
「おや。お嫌ですか?」
「俺男ですよ。聖女様って変でしょう」
「役職なんで別にいいと思いますけどねぇ。んじゃ、ハルト様もオレに敬語やめてください。あの御三方が呼び捨てなのにオレに敬語じゃ、首が飛びます」
「げっそんなの影響すんの!? やめるやめる」
本人から了承を取っていないし、一番年長っぽかったからつい敬語で話してしまったが。アルベールの言い草はあながち間違ってなかったのか。
俺の口調一つで他人に影響が出るなんて、うっかりなんかやらかしそうで怖い。
青い顔をした俺に、ラウルは吹き出した。
「冗談ですよ。そのくらいで罰せられたりはしませんけど。ま、聖女様は地位的には殿下と同等程度と思っていいんじゃないですかね。お偉方以外には気安く接していいと思いますよ。もし誰かに何か言われたりしたら、オレに言ってください。対処しますんで」
「対処ってなに」
不穏な言葉に思わず尋ねると、にこりと笑顔で返された。怖。なに。
「まー仲良くやりましょーや。オレあんたの世話係なんで、多分一番接点多いですし」
「お、おおう」
ばしばしと背中を叩かれて、とりあえず返事をする。
頼れる兄ちゃんみたいな感じか。あのイケメン三人よりは、身近に感じられる。落ち着く顔してるし。存分に頼らせてもらおう。
「これからよろしくな、ラウル」
笑いかけると、向こうも笑顔で俺の頭をわしわしと撫でた。
うーん、女子ならトキメキポイントなんだろうかここ。
なんてったって聖女だし、これちゃんと女の子が召喚されてたら乙女ゲームそのものだったんだろうな。あの女子高生には申し訳ないことをした。
でも俺も一年で帰るから、勘弁してくれ。
俺はまだちょっと落ち着かない気持ちだった。
まさか本当に女の子だったとは。疑っていたわけではないが、完全に信じられるかどうかは別問題だ。呪いのことも、聖女の力も。
しかし実際にできてしまったからには、信じるしかあるまい。
それにしても、呪いの解除方法にはやや抵抗があったが、考えようによっては解いたその瞬間は女の子とゼロ距離なわけだ。ちょっと役得かもしれない。いや変なことはしないけども。
「ハルト!」
「うおっ!?」
がっしとカインに抱きつかれて、俺は思わず珍妙な声を上げた。
「ありがとう! 君はやはり聖女だった! これで呪われた者たちも救われる。未来に希望が見えた。君のおかげだ。心から感謝する!」
「お、おう……。わかったから、放してくれカイン……様」
王子だからやっぱり敬称は様だよな、とためらいがちに呼ぶと、カインは俺の肩を両手で掴んで体を離した。
「そんな風に呼ばないでくれ。ハルトはこの国の国民ではない。いわば救世主だ」
「救世主て。持ち上げすぎですよ」
「そんなことはない。ハルトは縁もゆかりもないこの国を救うために行動してくれた。それはとても尊い行為だ。誇っていい」
どきりとした。俺はただ、流されるまま、言われるままに行動しただけだ。
事勿れ主義。それが俺の生き方だから。
だって俺を呼んだのはこの人たちで、今のところこの人たちしか頼れないから。追い出されたら行くところもないし。
それなのに。
「君とは友になりたい、ハルト。だから気安く、カインと呼んでくれないか。堅苦しい話し方もなしだ」
「カインが、それで、いいなら」
王子様相手に呼び捨てとか恐れ多いんだが。他の人に陰口叩かれそう。
でも、きらきらと眩しい笑顔に、嫌とは言えなかった。
「オレもオレも! アーサーでいいからな!」
どしっと背中側から圧しかかってきたのはアーサーだった。こいつ筋肉の分重いな!
「私のこともアルベールとお呼びください。殿下を気安く呼ぶ以上、それより下の私に敬称など使われては困りますからね」
アルベールはこれどっちだ。本当は呼んでほしくないけどカインの手前こう言うしかないのか、ただのツンデレか。
とりあえず。俺はこの世界で、それなりに地位のありそうな三人を味方に付けることに成功した。
……ってことで、いいんだよな?
「なんかもう色々あって疲れた……」
げそっと溜息を吐いた俺に、カインが気づかわしげな顔をした。
「すまない、休める場所へ案内しよう。ラウル!」
「はいはい」
再び手を叩いたカインの元へ、ラウルが現れる。
あれさっき出て行かなかった? 戻ってくるの早くない?
「ハルトを客室へ案内してくれ」
「了解です」
三人とはそこで別れ、俺はラウルの案内で客室へと向かった。
「こちらが聖女様のお部屋です」
「うお、広……っ!」
ラウルに案内された城内にある客室は、おそらく貴賓室であろう豪奢な部屋だった。
俺一人で使うのは申し訳ないほどに広さもあり、本当にこんな部屋に住んで良いのか気後れする。
それにしても。
「これ、女用ですよね」
「そうですね。本来聖女様……ああ、女性の聖女様をお招きする予定で用意したものですんで」
そりゃそうか。
ゴテゴテにわかりやすいフリルやレースで飾られていたり、ぬいぐるみが置いてあったりなんてことはないが。
白を基調に薄いパステルカラーを取り入れた淡い色使い、所々に飾られた花、華美過ぎないものの手の込んだ細工が施してある家具や小物。淑やかな女性に相応しい部屋、という印象だ。
「聖女様が望まれるなら、お好きなように模様替えしますよ」
「いや、部屋があるだけで十分なんで。ていうか、ラウルさん。その聖女様ってのやめてください」
「おや。お嫌ですか?」
「俺男ですよ。聖女様って変でしょう」
「役職なんで別にいいと思いますけどねぇ。んじゃ、ハルト様もオレに敬語やめてください。あの御三方が呼び捨てなのにオレに敬語じゃ、首が飛びます」
「げっそんなの影響すんの!? やめるやめる」
本人から了承を取っていないし、一番年長っぽかったからつい敬語で話してしまったが。アルベールの言い草はあながち間違ってなかったのか。
俺の口調一つで他人に影響が出るなんて、うっかりなんかやらかしそうで怖い。
青い顔をした俺に、ラウルは吹き出した。
「冗談ですよ。そのくらいで罰せられたりはしませんけど。ま、聖女様は地位的には殿下と同等程度と思っていいんじゃないですかね。お偉方以外には気安く接していいと思いますよ。もし誰かに何か言われたりしたら、オレに言ってください。対処しますんで」
「対処ってなに」
不穏な言葉に思わず尋ねると、にこりと笑顔で返された。怖。なに。
「まー仲良くやりましょーや。オレあんたの世話係なんで、多分一番接点多いですし」
「お、おおう」
ばしばしと背中を叩かれて、とりあえず返事をする。
頼れる兄ちゃんみたいな感じか。あのイケメン三人よりは、身近に感じられる。落ち着く顔してるし。存分に頼らせてもらおう。
「これからよろしくな、ラウル」
笑いかけると、向こうも笑顔で俺の頭をわしわしと撫でた。
うーん、女子ならトキメキポイントなんだろうかここ。
なんてったって聖女だし、これちゃんと女の子が召喚されてたら乙女ゲームそのものだったんだろうな。あの女子高生には申し訳ないことをした。
でも俺も一年で帰るから、勘弁してくれ。
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