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挨拶回りはきっちりと
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□■□
「なんでこんなに全身ダルイんだよ……」
俺は文字通りベッドに沈んでいた。指一本動かせないんじゃないか、というほど体が重い。
何したらこんなことになんの?
唸る俺に、ベッドサイドでりんごをむいてくれているラウルはしれっと答えた。
「あの規模の浄化を行ったら、そりゃそうなるでしょう」
「覚えがねぇんだけど!」
「やったのはエアル様でも、肉体はハルト様ですからね。ダメージはこっちに残るんでしょう」
「理不尽……!」
ぐぎぎ、と歯を食いしばって、顔を上げるのも億劫でぼすりと枕に埋めた。
湖にピクニックに行った後。俺の記憶は、エアルと混ざったところで途切れていた。
次に気がついた時には、既にマデルデ王城の自室だった。
どうやら俺は、三日ほど眠ったまま目を覚まさなかったらしい。
俺が意識を失った後にあったことは、看病がてらラウルが説明してくれた。
なんと、あれほど俺を苦しめたダリアンの呪いは、俺が知らない内にエアルによって全て解かれたらしい。どういうことだよ。
喜ばしいことだとは思うのだが、渦中にいたはずの俺が蚊帳の外なので、どうにも釈然としない。
「まぁでも、目が覚めて良かったですよ。これ以上寝てたらどうしようかと思いました」
「なんで?」
俺は横になったままりんごを食べさせてもらって、首を傾げた。
起きてもこの状態なら、介護が大変だと思うんだが。
それなら完全回復してから目を覚ました方がまだ良かったのに。
「五日後にはもう、送還の日ですからね。この日を逃すと、ハルト様帰れないでしょ」
「そうかん……」
音がすぐに漢字に変換できなくて、一瞬間が空いた。
「送還!?」
「そうですよ。春に帰すって言ってたでしょ。だから皆で湖に行ったんでしょ」
「具体的な日までは聞いてなかった! 五日後!? マジか!」
そろそろ帰る、とは思っていたが。いざ五日後、と具体的な日程を言われると、いよいよだという気がしてくる。
そう思えば、途端に寂しくなってきた。
「もうラウルにこうやって世話焼いてもらうこともなくなるのか……」
「この世界に残るなら、いくらでもお世話しますよ」
「堕落への誘い。やめろ俺を誘惑するな」
「こんなんで誘惑されてくれるなら、いくらでも言いますけど」
「まーたまたぁ」
冗談めかした言葉に、俺も笑いながら返した。
それなのに、笑みを象ったラウルの表情に、何故だかどきりとした。
何か。すごく大事なものを見るような目を、している気がした。
「晴れるといいですね」
「え、あ、うん」
なんで急に天気の話。まぁ、晴れてた方が気分はいいよな。旅立ちの日、って感じするし。
結局その日は身動きが取れなくて。
翌日も、少しだけ動けるようになったけど、部屋から出られるほどではなくて。
送還の三日前になって、俺はようやく挨拶回りを始めた。まずは城下町に下りて、仲良くなった人たちに挨拶しながら、差し入れの品を買う。
当初は聖女がいなくなると混乱を招くかもしれないので、送還は内密に行う予定だったが、呪いが全て解けたのでその心配はなくなった。だから堂々と別れの挨拶ができる。
二日前。城内の人たちに、差し入れを配りつつ挨拶をする。特に接する機会の多かったメイドさんや厩舎の人たちには泣かれた。
一日前。書庫に顔を出すと、ミシェルはそこにいなかった。代わりにカロがいたので、先にカロに挨拶をした。
「もう一人兄様ができたようで楽しかったよ。元気でね、ハルト」
「おう。カロも、兄ちゃんと仲良くな。あと帰ってくるといいな、アベル」
「あんまり期待してないけどね」
軽く笑ったカロに、俺は苦笑を返した。本当に期待も落胆もしていなさそうだ。
次に訪れたのは、アーサーのところだった。
騎士団の訓練中だったので、終わるのを眺めながら待った。
話していると気のいい好青年なのだが、やはり仕事中の姿を見ると精悍な顔つきをしていると思う。
「ハルト!」
けど、こうやって笑顔で駆けてくるところは大型犬なんだよなぁと俺は目を細めた。
「どうした?」
「ん、明日帰るから、挨拶回りしてるんだ。アーサーとは当日も会うと思うけど、時間取れるかわかんないし。一応な」
「そっか。俺とアルベールは、カイン殿下と一緒に見送りする予定だぞ!」
「サンキュ」
アーサーがいれば、湿っぽい別れにはならないだろう。
この明るさには救われる。
「アーサー、色々ありがとな。アーサーが守るって言ってくれたの、すげぇ心強かった。アーサーがいたから、俺はこの国で安心して過ごせたよ」
「なんか、改めて言われると照れくさいな。ありがとな! 俺もハルトがいてくれて、楽しかったぜ。戻ってもちゃんと体鍛えろよ」
「ほどほどにやるよ」
手を振ってアーサーと別れ、次はアルベールの研究室へ。
「アルベール! 今大丈夫か?」
「ええ、構いませんよ。あちこちに忙しなく顔を出しているようですね」
「お、用件は把握済みか。なら話は早いな」
アルベールに向けて、俺は頭を下げた。
「アルベールにはほんっとに世話になった! 難しい道具も作ってもらったし、喧嘩の仲裁してもらったりとか、あげたらキリないくらい。ありがとな」
「全くです。手のかかる人でしたよ、あなたは」
「でも、見捨てないでいてくれたろ?」
にっと笑った俺に、アルベールはふっと笑みを零した。
「ええ。あなたは、見ていて飽きない人でした。元の世界でも、その調子で自由に生きてください」
「おう、自由気ままにやるよ」
風の吹くまま気の向くまま、と肩をすくめた俺に、アルベールは呆れながらも、楽しげにしていた。
「そういや、ちょっと頼みがあるんだけど」
「頼み?」
「魔王から貰ったピアス、預けてたろ。あれ……持って帰ろうと思ってさ」
そう言うと、アルベールは目を丸くした。
「あれを?」
「う……まぁ、色々あったし、なんか、いわくつきみたいなとこあるけど。多分……大事なものなんだと、思うから」
視線を落とした俺に、アルベールも口を噤んだ。
「ほ、ほら! さすがに魔王でも、別の世界までは転移できないだろうしさ! 持ってても害ないかなーって」
「……それもそうですね」
アルベールは棚から小箱を取り出すと、魔法でかけた封を解除して、俺に渡した。
「どうぞ」
「うん。……ありがと」
俺はそのピアスを、そっと握りしめた。
「なんでこんなに全身ダルイんだよ……」
俺は文字通りベッドに沈んでいた。指一本動かせないんじゃないか、というほど体が重い。
何したらこんなことになんの?
唸る俺に、ベッドサイドでりんごをむいてくれているラウルはしれっと答えた。
「あの規模の浄化を行ったら、そりゃそうなるでしょう」
「覚えがねぇんだけど!」
「やったのはエアル様でも、肉体はハルト様ですからね。ダメージはこっちに残るんでしょう」
「理不尽……!」
ぐぎぎ、と歯を食いしばって、顔を上げるのも億劫でぼすりと枕に埋めた。
湖にピクニックに行った後。俺の記憶は、エアルと混ざったところで途切れていた。
次に気がついた時には、既にマデルデ王城の自室だった。
どうやら俺は、三日ほど眠ったまま目を覚まさなかったらしい。
俺が意識を失った後にあったことは、看病がてらラウルが説明してくれた。
なんと、あれほど俺を苦しめたダリアンの呪いは、俺が知らない内にエアルによって全て解かれたらしい。どういうことだよ。
喜ばしいことだとは思うのだが、渦中にいたはずの俺が蚊帳の外なので、どうにも釈然としない。
「まぁでも、目が覚めて良かったですよ。これ以上寝てたらどうしようかと思いました」
「なんで?」
俺は横になったままりんごを食べさせてもらって、首を傾げた。
起きてもこの状態なら、介護が大変だと思うんだが。
それなら完全回復してから目を覚ました方がまだ良かったのに。
「五日後にはもう、送還の日ですからね。この日を逃すと、ハルト様帰れないでしょ」
「そうかん……」
音がすぐに漢字に変換できなくて、一瞬間が空いた。
「送還!?」
「そうですよ。春に帰すって言ってたでしょ。だから皆で湖に行ったんでしょ」
「具体的な日までは聞いてなかった! 五日後!? マジか!」
そろそろ帰る、とは思っていたが。いざ五日後、と具体的な日程を言われると、いよいよだという気がしてくる。
そう思えば、途端に寂しくなってきた。
「もうラウルにこうやって世話焼いてもらうこともなくなるのか……」
「この世界に残るなら、いくらでもお世話しますよ」
「堕落への誘い。やめろ俺を誘惑するな」
「こんなんで誘惑されてくれるなら、いくらでも言いますけど」
「まーたまたぁ」
冗談めかした言葉に、俺も笑いながら返した。
それなのに、笑みを象ったラウルの表情に、何故だかどきりとした。
何か。すごく大事なものを見るような目を、している気がした。
「晴れるといいですね」
「え、あ、うん」
なんで急に天気の話。まぁ、晴れてた方が気分はいいよな。旅立ちの日、って感じするし。
結局その日は身動きが取れなくて。
翌日も、少しだけ動けるようになったけど、部屋から出られるほどではなくて。
送還の三日前になって、俺はようやく挨拶回りを始めた。まずは城下町に下りて、仲良くなった人たちに挨拶しながら、差し入れの品を買う。
当初は聖女がいなくなると混乱を招くかもしれないので、送還は内密に行う予定だったが、呪いが全て解けたのでその心配はなくなった。だから堂々と別れの挨拶ができる。
二日前。城内の人たちに、差し入れを配りつつ挨拶をする。特に接する機会の多かったメイドさんや厩舎の人たちには泣かれた。
一日前。書庫に顔を出すと、ミシェルはそこにいなかった。代わりにカロがいたので、先にカロに挨拶をした。
「もう一人兄様ができたようで楽しかったよ。元気でね、ハルト」
「おう。カロも、兄ちゃんと仲良くな。あと帰ってくるといいな、アベル」
「あんまり期待してないけどね」
軽く笑ったカロに、俺は苦笑を返した。本当に期待も落胆もしていなさそうだ。
次に訪れたのは、アーサーのところだった。
騎士団の訓練中だったので、終わるのを眺めながら待った。
話していると気のいい好青年なのだが、やはり仕事中の姿を見ると精悍な顔つきをしていると思う。
「ハルト!」
けど、こうやって笑顔で駆けてくるところは大型犬なんだよなぁと俺は目を細めた。
「どうした?」
「ん、明日帰るから、挨拶回りしてるんだ。アーサーとは当日も会うと思うけど、時間取れるかわかんないし。一応な」
「そっか。俺とアルベールは、カイン殿下と一緒に見送りする予定だぞ!」
「サンキュ」
アーサーがいれば、湿っぽい別れにはならないだろう。
この明るさには救われる。
「アーサー、色々ありがとな。アーサーが守るって言ってくれたの、すげぇ心強かった。アーサーがいたから、俺はこの国で安心して過ごせたよ」
「なんか、改めて言われると照れくさいな。ありがとな! 俺もハルトがいてくれて、楽しかったぜ。戻ってもちゃんと体鍛えろよ」
「ほどほどにやるよ」
手を振ってアーサーと別れ、次はアルベールの研究室へ。
「アルベール! 今大丈夫か?」
「ええ、構いませんよ。あちこちに忙しなく顔を出しているようですね」
「お、用件は把握済みか。なら話は早いな」
アルベールに向けて、俺は頭を下げた。
「アルベールにはほんっとに世話になった! 難しい道具も作ってもらったし、喧嘩の仲裁してもらったりとか、あげたらキリないくらい。ありがとな」
「全くです。手のかかる人でしたよ、あなたは」
「でも、見捨てないでいてくれたろ?」
にっと笑った俺に、アルベールはふっと笑みを零した。
「ええ。あなたは、見ていて飽きない人でした。元の世界でも、その調子で自由に生きてください」
「おう、自由気ままにやるよ」
風の吹くまま気の向くまま、と肩をすくめた俺に、アルベールは呆れながらも、楽しげにしていた。
「そういや、ちょっと頼みがあるんだけど」
「頼み?」
「魔王から貰ったピアス、預けてたろ。あれ……持って帰ろうと思ってさ」
そう言うと、アルベールは目を丸くした。
「あれを?」
「う……まぁ、色々あったし、なんか、いわくつきみたいなとこあるけど。多分……大事なものなんだと、思うから」
視線を落とした俺に、アルベールも口を噤んだ。
「ほ、ほら! さすがに魔王でも、別の世界までは転移できないだろうしさ! 持ってても害ないかなーって」
「……それもそうですね」
アルベールは棚から小箱を取り出すと、魔法でかけた封を解除して、俺に渡した。
「どうぞ」
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無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。
(この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)
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