人魔戦争

RozaLe

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第九話 親を亡くした子供達

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 敗北の日から早くも十日。今でも頭から離れない。あの日戦場から逃れられたのは偶然じゃ無かった。あれは計画の通りに進んでいた、魔王自身の立てた計画の通りだ。
 戦いに入り込めなかった俺たちは体の大部分を失ったジェンを目撃したし、あの人間と同じ様に火の壁に囲まれた。だが既に彼は到着していた。
こうなりましたね」
 その声を聞いて一瞬だけ思考が鈍った、そんな感覚があった。
 思い返せば実際には無かったかも知れない刹那の間で、俺は振り向いていた。そこに居たのは作戦に参加しない筈の者。特殊四番隊の男だった。俺は言った。やはりとは何だと。こうなる事を見越して居たのかと。帰って来た返事は、酷く冷淡だった。
「作戦の概要を知っておきながらこの程度の事も想定して居なかったのか?それとも、ただこの状況から目を背けたいだけなのか?」
 その見下した様な目は見慣れていたが、その時は深く心に突き刺さった。彼の言った事が図星だったから余計に頭に残って仕方がない。
 ガランザが言った、諦めた様に。
「掌の上なのか…全ては魔王の掌の上…」
 それはあの人間も同じだろうが、あの時はそんな事まで頭が回らなかった。
「今そうしろとは言わないが敢えて言う。後ろ向きに考えるな」
 そいつは俺達の足元に魔法陣を描き出した。俺が描いていた『転移の陣』へと繋ぐ紋様。そうと分かった時にはもう転移を始めていた。俺は何も言える事が無くて、俯いて食い縛る事しか出来なかった。
 轟音の中で最後に耳にした言葉を覚えていた。
「ジェンを失うと言う損失より、お前らが生きていると言う利益を考えろ」
 別に情が無かった訳じゃない。仕事だから、戦争と言う世の中だからと、常に感情を殺して来た。しかも、もし死ぬとしても、それが先にやって来るのは俺の方だと思っていた。だから今を信じられないんだ。
 結局俺は顔も上げられないまま、転移の陣を何度も使用し渡り続け、魔王城近辺までやって来た。そして一連の報告を終え、割り当てられた部屋に帰り、今日まで半ば拘束されている。
 期日通り、時刻通りに、俺の部屋の扉は開かれた。
「まだ浮かない顔してんな。お前の番だ、早く行くぞ」
 現れたのはあの時俺達を連れ帰った男。何も言わずに立ち上がり、言われるがままに廊下へ出る。そこから長い道のりが始まった。同じ魔王城内であるが宿舎と王座の間は離れている。長い廊下を歩き終えると階段があり、降りて、少し広い廊下をまた歩く。様々な部屋を通り過ぎ、開け放てれている分厚い扉も潜り、十数分かけて魔王の前に参じた。
 魔王の四つの眼が俺を見つめ、一言だけ言い放った。
について述べよ」
 深く礼をして、俺は見た全てを話した。魔王は終始、俺の話に耳を傾けていた。

 タリタンの地下にある避難施設での生活も一週間が過ぎた。この世界では一週間は八日、日曜から土曜、それプラス天曜日がある。由来は天王星。この世界にも神様の概念がある為、星の名の由来の天空神から天王へ解釈され言葉が出来た。
 それはともかく今日は金曜日。時刻は午後三時頃。俺が居るのは施設内に二階層毎に一つずつ設けられた大きな公園だ。高さは10mと思ったより広く、サッカーコートを作るには十分な広さもある。それでいて様々な遊具も完備され、所々には緑も映える。初めて室内に木々が立っているのを見た時は内心度肝抜かれた。ここまでするかと感心した。
 では何故ここに居るのか。理由は簡単、だ。お守りと言ったが別に相手をしている訳じゃない。相手ならもう間に合っている。だから俺は隅から見守っているだけだ。
「タッチ!シェリア籠行きな!」
「あーん!うまく曲がれないー!」
 俺の見つめる先で四人の子供が遊んでいる。ドロケイの様なルールをたった四人で遊んでいる。たった今、振り切ろうとくねくね走っていた少女が捕まった。
 ケイサツと同じ役割の『狩人』が、ドロボウと同じ役割の『兎』を追いかけて、捕まえれば予め地面に描いた四角い領域『籠』に連れて行き、全員捕まえれば勝ち。なのだが、ある一人のせいでそうも行かなくなっている。
 狩人の少年が今捕まえた兎の少女を籠へ入れ、残る兎は後一人になった。
「あんた、いつも真っ先に捕まるわね」
「…足…遅いから…」
 籠の中には気の強い少女『シェリア』と、反対に気の弱い少年『ジェイド』。また二人の前に居座って離れない狩人の少年は『イヴロ』と言う。イヴロは残るもう一人を待ち構え、助けようと近付いた瞬間を狙っている。ケイドロでは当たり前とも言える作戦だが、この少女相手には殆ど通用しない。
 イヴロはそのもう一人の方向へずっと体を向け、必要なら籠の線に沿って移動もする。だが、一度ひとたび脇腹に疾風が駆けると二度乾いた音が鳴り響き、2羽の兎達は籠の外へ逃げて行く。
「くっそー!速すぎんよ!メイはさぁ!」
 イヴロが膝と両手をついて地面に向かって叫ぶ。そんな彼に彼女は得意になって言った。
「ふふーん♪もうちょっとだったねー!」
 ぴょんぴょん飛び跳ねるメイの左右をシェリアとジェイドが走り抜けて行った。イヴロは再び立ち上がり、また一から兎を追いかける。これが今の所四回繰り返された所だった。
 この避難施設へ来た翌日、俺とメイは気晴らしの為に公園へ来た。いつもの白衣と長靴を履いて、人の行き交う通路を歩き、この公園へ来た。入るには部屋番号の札を持って行かないと警備員に入れて貰えないらしい。それで一度弾かれた人を何組か見た。
 中へ入れば先に話した通りの意外な光景。驚いたのも束の間にメイを送り出し、俺は公園の隅で見守る事にした。彼女の行動力はここでも遺憾無く発揮され、ものの数分で仲良しグループが結成された。それがこの四人だった。
「ねぇ、休憩しよ!」
 ケイドロは一刻近く続いた。息の上がって来たシェリアの一言で皆が俺の近くへ来て座る。彼らの保護者みたいな立ち位置に俺は居るのだ。
「お前ら、よくそんな動いてて疲れないな」
 預かっておいた個人の水筒を差し出しながら言う。
「何てゆーのかな、楽しいから?」
 笑顔を絶やさずイヴロが言う。シェリアとジェイドは水をゴクゴクと飲みながらそれに同意する。
「ヒカルもやんない?『兎狩り』」
 水をちびっと飲んでメイが言う。俺は辞めておくと即答した。
「勝負になんないだろ。大人と子供だぞ?」
 俺の言葉にメイは言い返した。
「まだ18でしょ?あんた」
「力量の差の事を言ってんだよ」
 俺の返しにムスッとして、メイはまた水筒を飲み始めた。
「二人って兄弟なんでしょ?なんか冷めてない?」
 イヴロがシャツをパタパタ扇ぎながら言ってきた。こんなもんだよ。と言ってもその疑る顔は変わらなかった。
「でもさぁ、メイがこんなすばしっこいんだから、お兄さんもそりゃ速いに決まってるよねぇ」
 シェリアは付近にある換気扇の前に立ちクロップドTシャツをまくって涼んでいた。汗だくになるとインナーが気持ち悪くなるからとそれ一枚で来ている。10歳前後とは言え恥じらいを持てと心で叱った。
「実際捕まえられますか?」
 ちょこんと座っているジェイドの問いかけに俺は首を縦に振った。
 まだ一週間しか経っていないのに、この四人はとても良く打ち解けていた。邪な気配などどこにも無くて、純粋に今の様に友との遊戯を楽しんでいる。すっかり俺のいる場所が憩いの場となっていた。しかし逆を言えば、彼等には保護者たり得る人が居ない。彼らの親や兄弟はあの範囲魔法の餌食になっており、この世に影も形も残っていない。その話を、数日前に俺たちの部屋に彼らが遊びに来た時に聞いた。
 三人とも同じ学校に通う少年少女だった。だが、この世界の情勢上学校で寝泊まりする事も珍しく無いと言う。それ故に三人は学校に残り、彼らの親や兄弟達は総じて西側の区域で仕事をしていた。そんな折にバリアが失われ、西部の殆どが炭になった。
 ここへ来た時はみんな一抹の不安を抱える程度だった。もしかしたらを思い浮かべて待っていた。だが無情にもその知らせは届き、部屋で遊んだ日の朝方に、生存者無しの通達が皆の元に届いた。その少し前に、魔族と人類の騎士『シェルウェラ』が激突、死傷者数名有るも撃退。との見出しで新聞が配られていた。そこに現場の悲惨な状況が載っていたから幾分か覚悟をしていただろうが、この歳の子供にとってどれだけ衝撃な事か、俺が良く知っている。
「次何する?つっても閉鎖の時間も近いし、?」
 イヴロはリーダー気質があるのか、率先して意見を出したり、先陣切って動くなど人一倍行動力がある。今日もその一言で四人の意見は固まった。『イヴロ・アーヴィ』が彼のフルネーム。最初に俺の部屋へ遊びに行って良いか訊ねてきたのも彼だった。
 俺は『D336』と書いてある鍵を施設中央にある相談窓口から受け取り、少し離れて待つ四人の元へ戻った。俺が手招きすると、メイを先頭にみんな付いて来る。その廊下にはここ一週間見ていた廊下程ドアは多くない。その代わりに一つ一つの部屋が広く、四人で住むにはもってこいの広さだった。それもそのはず、ここは地下8階で、本来三人以上の世帯及び家族が主に利用している場所である。
 ガチャンと鍵が開く、取手を捻るとドアが結構重かった。
「俺一番乗りー!」
「あ!イヴロ!私やろうとしてたのに!」
 未だ元気いっぱいのイヴロがダッと走り、我先にと短い廊下を走り抜けた。それを追ってシェリアが走り直後に、おお!と感嘆の声が聞こえて来た。メイは以前に同じ事をやっていたし、ジェイドは疲れているからか付いて行かなかった。
 その部屋の内装は、全体的に基本的なホテルのそれを拡大した物だった。玄関に、二人並んで通れる廊下、その横に物置とバスルームへの扉。奥には広間がありテレビは勿論、大きなテーブルと人数分以上の椅子、キッチン、ちょっとした遊び場、本棚や戸棚もある。ベッドルームはさらに奥。テレビの横のドアの向こうの廊下の先に四部屋ある。ダブルベッド二つとシングル二つ。どの部屋もこれが用意されているのだと考えると、感動を通り越して気味が悪くなってくる。
「すっげぇ!俺んだってこんなに広くなかったぜ!」
 イヴロのテンションは家に帰ろうとなった時から鰻上りでたった今有頂天となった。まだ素の状態にも関わらず、探検と言わんばかりに走り回った。
「んまあ、一階しか無いんだし当たり前かしらね」
 シェリアは先手を取られてちょっぴり消沈していたが、彼につられて引き出しの中身を見たりしていた。遅れてリビングへやって来た三人は、落ち着きの無い二人を他所に話していた。
「本当だな、俺達が借りてた家より広くねぇか?」
「確かにねぇ…そう言えばさ、三人とも荷物まだあっちなんでしょ?いつ取り行くの?」
「明日から暇になるからね。明日、朝ごはん食べたら取りに行こうかなって」
 あの借家は家具を置くだけで歩きづらくなったものだが、ここでは馬鹿しない限り動き回って何かにぶつかるなんて事は無さそうだ。
 そもそも、なぜ俺達は新しい部屋へ移り住む事になったのか。実はこれもイヴロが言い出しっぺだ。例の凶報を受け三人が俺達の部屋へ遊びに来た日、イヴロが言った。このままじゃまともに生きていけないかも。正直言って、子供がここで一人で暮らすには環境が悪過ぎる。
 一つ、配給制の食事。実際は一人二人部屋の住人だけだが、全体で見れば膨大な量であり一つ一つの質も保障できない。加えて静かな部屋と、偏った内容のテレビ番組。これでは精神が参ってしまう。
 二つ、少ない娯楽施設。ボウリング場でも、バッティングセンターでも、設けるスペースはある筈だが、そんな競技の無い世界故に小規模のカジノと公園しか目立ったストレス解消の施設は無い。大浴場も有るが人による。ここに友人の存在は大きいと思うが、先延ばしにしているだけで結果は同じ。
 だから一つの提案があった。この五人で暮らせる様にって施設の人に言ってみたらどうかと。俺とメイは難色を示したが、学校で寝泊まりしていた彼らにとってこれはむしろ嬉しく楽しい事だった。聞いてみれば仲良し同士で布団を敷きそれぞれのグループが固まって眠って居たらしい。郷に入っては郷に従えと言うのか、二人で少し考えてからそれを了承し、ついに今日融通を効かせてくれたのだった。
 因みにジェイドも言っていた私物の移動だが、役員さんが言うにどれだけ遅れようが大丈夫らしい。元々この避難施設は地上の人間全員が入居しても大丈夫な様に設計されているらしく、人口の四割が消えた今、逆に部屋も食料も余っていると言う。役員から説明されたり盗み聞いたりした事に間違いは無い。
「そうだ。先に決めておきたいんだが、寝る部屋はどこにする?」
 ある程度皆が落ち着きを取り戻した頃を見て俺は問い掛けた。先にどんなベッドの用意があるか聞いていたから誰と誰が同衾するかは決めてある。言わずもがなだが、俺は一人、後は男子二人、女子二人となっている。今決めるのは左右どちらにするか。それ次第で少し内装を弄ろうと思っているのだ。
「俺らが右で」
「私たちが左ね」
 問いかけた瞬間に答えが返って来た。俺がこの部屋の鍵を受け取りに行った時だろうか、もうその時に決めていた様だった。
「おし分かった。じゃあ俺は右奥の部屋だ。とりあえず今はこれで良い、夕飯まで遊んでな」
 この言葉に子供達ははーいと揃って返事をし、そのまま俺が持って来ていたトランプを広げ始めた。
 ふっと一息吐き、俺は内装いじりに取り掛かった。なんと言う事はない。ちょいとワームホールに手を突っ込んでカーペットやそれぞれに見合ったテーブルライトを置くだけだ。後は人形など少しの遊び道具を引き出しに入れるくらい。そんなちょっとした作業を終えリビングに戻ると、俺が教えた『7並べ』で大いに盛り上がっていた。
「誰だ~?スペードの9隠してるやつ~…」
「私もう10以上しか持ってないんだけど?数も少ないのに上がれないじゃん」
「まぁまぁ…ハートもクローバーも4より下が出てないんだし、誰も上がれてないし、まだ分かんないよ」
「1…4枚…」
 どう見てもメイが最下位確定だ。最後に出す事になる1が4枚、これはご愁傷様としか言いようが無い。俺は皆に食材を取りに行くと伝えて部屋を出た。この調子なら俺が居ずとも大丈夫だろう。
 一人か二人暮らしの人々の中には自炊出来ない人も居る。よって施設側から配給されているのだが、家族レベルの大勢で暮らすとなると一人は料理のできる人が居る事が多い。施設側のコスト削減面からも、原材料そのままを提供し各自で調理して貰う事が好ましい。
 各階の中心に近い場所には、無償で食材や調味料を提供してくれる業務スーパーに似る施設がある。勿論一家庭の一日で買える品の数量は決まっているが、種類も豊富であるのに無償。なんと気前がいい事か。
「帰ったぞー。今日はクリームパスタに…あー…か?」
「あ、おかえりー」
 ドアを抜けてリビングへ来て、早々にシェリアがメイの白衣の中に納まってる光景を見た。
「今ポーカーやってんだ。シェリアとメイは順番待ち。つっても、ほんと好きだなそれ」
 アヴロは状況の説明をして対決に戻った。公園で共に遊び、こうやって家に招き入れる事も多くなると、メイが人でない事がバレるのは時間の問題だった。ならばと思い至ってメイに訊き、最初の訪問時に告白する事に。初めは驚かれたものの、足の速さや毛色の違いやらの謎が解明されて納得していた。口外厳禁の約束をして以来何も問題無い。だが魔族か?と話題になったが騒がれなかったのが不思議だ。後にそれを否定し、俺はある条件下で細く変わる瞳孔を見せ人でも魔族でも無いと言っておいた。
 大まかにそんな出来事があり、早速翌日に女子同士で裸の付き合いがあった訳で、その時にシェリアが『マイポジション』を発掘したのだ。
「だって~…モチモチなのにふわふわしてんだよ~…あぁもうとりこですわぁ~」
 彼女は毎度こう言うのみで完全に骨抜きだった。一度詳しく説明してくれたが、お腹側の羽毛の無い部分が素肌にフィットし、胴体に回した腕がふわふわに包まれ、しかもいい匂いがするそうだ。正直ひっぺがそうかとも思ったが、同性同士なので大目に見ている。
「まいいさ、はシェリアが好きにしろよっ。あい!ストレート!」
「…フルハウス」
「ああ!くそーー!!」
 アヴロが頭を抱えて悔しがっている横を通り、俺は夕飯の調理と支度を始めた。この世界にもそれなりに多くの食材があって助かったと思うし、その殆どが俺の世界の物と大差無い事にも感謝したい。一つ前の世界で培った技能が早速役立っている。違いに苦しんでいたらもっと先の話になっていたかも知れないのだ。また、子供達の目線がこない事で密かに魔法も使えるから儲け物だ。
「さぁテーブルに着け、夕飯だ」
 凡そ20分で夕飯の支度が終わった。メインのクリームパスタと、鶏肉入りのサラダ。二つにカットしたトーストやスープも添えてテーブルに並んでいる。量は子供という事で基本少なくしようと思っているが、今日は良く遊んでいた事もあり多めに作った。
「うんめぇ!」
「お兄さん手際良すぎ…」
 やはりその言葉はとても嬉しかった。メイの様に喋られない位詰め込んでバクバク食べるのも見ていて飽きないが、言葉にされるとより感慨深くなる。
 俺はキッチンに残り、だんだんと無くなってゆく夕食を眺めていた。彼らはまた楽しそうに話し合い、かと言って手を止める事もしなかった。親や兄弟を亡くしたばかりの子供達とは思えない程幸せそうだった。
『なんだ?嫌に懐かしそうだな』
 組んだ腕をカウンターに乗せながら寛ぎ眺めていると、『影』が俺にそう言った。
「分かるだろ?あいつらに似てんだよ」
 それは一昔前の記憶だった。しかし決して忘れない。それは、俺が異世界ここにいる理由でもあったのだ。
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