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十八話
しおりを挟むあー、この感じ。またか。
満たされて死んだ。はずなのに。
こう何度も死んでは生きてを繰り返すとなぁ……。
…………でも、色々と柔らかかった。
最高だった。もう一回、もう一回。
クレープ。パンケーキ。
どうにかして生き延びたいという想いだけは、強くなってる。のか……。なんだかなぁ。
◇
とりあえず次は、エリリンの攻撃を避けてみるか。
攻撃される前に話しかけるのもいい。
ジャスミン姉さんは金太郎or神秘の泉で
カシスちゃんは下手くそな三つ編みで
ヒメナちゃんはカシスちゃんのおまけで
恐らく、三人とはまた仲良くなれる。
『そんなに甘くは無いのですよ変態さん』
うわ。プライバシーとか無いんだよな。勝手に心の声を。ぐぬぬ。
『このループが無限に行われると思ったら大間違いです。たった四回やっただけで、勘違いしちゃうんだから、男ってほんと馬鹿ですよね。もう自分の物にでもなったと思っちゃってるのかしら?』
言いたい事はわかる。けど、後半は私情を挟んでませんかね……。
一度ならず二度三度。四度って……誰でも勘違いしそうだけど……。
『はぁ。これだから男は』
なんなの?! なんかあったの?!
◇
『…………ご、ゴホン。少しづつ自我を喪失するの。でもあなたの場合は変態さんだから、どうなるかはわかりません。良い意味でね』
ヘンタイ? 自我の喪失?
まさか、ワンワンとしか喋れなくなるあれの事か。
『いいえ違います。ほんとお馬鹿さんなのですね。ん~、そうねぇ。〝俺〟ではなく〝わたし〟になるって事かしら?』
あ~、アヤノちゃんモードの事か。
『おおよそ当たりでしょうか。少し? 全然? 全く? 違うのだけれども、まぁ、そんなところ。アヤノちゃんモードって事で』
説明するのがめんどくさくなったんですね……。
『兎にも角にも生き延びる為には勇者レオに気に入られる事。これに尽きるのです。今回も魔道具を二つ用意しました』
結局、振り出し。今回は良く喋るなぁと思ったけどさ、結局これ。
『縦巻ロールをやめるのです。勇者レオの好みの女性に。清楚系で尚且つ色気を放つのです』
ーーお、おわた。
縦巻きロールは前々回切り落としてるからね? 決め台詞なのか知らんけど、大概にしろ!!
◇◆◇◆◇◆
ハッ!! 五回目か……。
髪の毛はカシスちゃんに綺麗に編んでもらったまま。
これをあえて下手くそに……。
◇
チラッ。棚の上に不自然に置かれる物。
今回は……。
使い古されたお花のヘアゴム。
残留1割の消臭スプレー。
あ、メモ紙が貼ってある。
《〝使い終わっても容器のボトルは捨てない事。絶対の絶対に。それからアイロンは充電しておきました。電気代が勿体無いので使い終わったら必ず電源をオフにする事。火事になっても大変ですからね〟》
うんうん。詰め替え用で使うもんね。
電気代なぁ。最近高くなったからなぁ。電気代電気代って母ちゃんがうるさく言うんだよねぇ。
…………って、おい。そろそろあれだぞ。
勝手な妄想と想像で天界の女神的なそんな感じって事にしてたけど。
ーーそろそろ本当に、あれだからな?!
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