11 / 42
第11話 N簡易裁判所公判2 原告尋問3
しおりを挟む
KA検察官の尋問は続き、
「その後、どうなりましたか?」
「フロントスタッフが鏡越しに手を見ていたので、私に気を使って、『電話がかかっているよ』と声を掛けてくれ、私は走ってその場を去りました」
「声を掛けてくれたのは同僚の女性の方ですね?」
「はい」
「その人が気を利かせてくれて、『電話が掛かってますよ』と言ってくれた」
「はい」
「それをきっかけに貴女は被告人から離れた」
「はい」
「結局この時、電話は掛かってきてたんですか?」
「掛かってないです」
「それで、その女性とは何か話をしましたか?」
「その時あったことを話しました」
「そのことについて同僚の女性は何か言ってましたか?」
「『それはおかしい』と心配してくれてました」
「その後、どうしましたか?」
「その日出勤していた社員の方に報告しました」
「それから、どうなりましたか?」
「次の日に本店長が、本人に事実確認されて認められたので、
警察に届けるかどうか話をして届け出に行きました」
この日、神野はKスポーツジムには行ってない。2日後の勘違いのようだ。
それに、当たったのを認めただけで、触ったとは一言も言ってない。
「翌日に本店長さんが被告人と話しをしたということでしょうか?」
「はい」
「その時に認められたというのは、そういうことをしたのを認めたということでしょうか?」
「はい」
「その後に貴女が本店長と一緒に警察に届け出をしたといことでしょうか?」
「はい」
「今のお話の中で、身体を触られたときに直前に許可をとるような言動はありましたか?」
「なかったです」
「被告人は貴女の足首からふくらはぎにかけて触ったという話をしているんですが、そんなことはありましたか?」
「いや、足首を触られた記憶はないです」
「ふくらはぎはどうですか?」
「ふくらはぎもないです」
神野は親しいアスリート仲間に初めてこのストレッチングの指導・説明をするときは、足首から臀部下部あたりまでスライドすることが多い。
状況によっては、足首、ふくらはぎは割愛するが、この時はそうしたものと思われる。
「被告人は『お尻は触っていない。触ったとしても偶然である』と言ってるんですが、そうではないんですか?」
「はい。偶然ではないです」
「それは、何故そう思うんですか?」
「触られ方が偶然ではなかったです」
「その時以外に、貴女は被告人から嫌なことをされたことはありましたか?」
「セクハラ発言とか、肩とか手を触られたことはありました」
神野には全く心当たりはなかった。
セクハラ発言ではないが、胸の立派なフィギュアスケーターに顔も身体つきも似ていると言った記憶はあった。どうやらこのことを大袈裟に脚色したものと思われる。これも奈穂の入れ知恵か?
裕子は仕事のできない子だ。同僚と比較してかなり劣っている。また体形面でも若い子たちは、概ねすらっとした美形の子が多い。一方、裕子は脂肪の多い体質だ。
それらの劣等感故に、胸を同僚に自慢したかったのではないか?
今回の公判では発言してないが、本店長や警察官には『胸が大きいと言われた』とずいぶんはっきり言っていた。
「肩とか手を触られたことは以前にもあったんですか?」
「はい」
「お尻とか太ももとかを触られたことはあったんですか?」
「それはなかったです」
「今回の事件が初めてということですか?」
「はい」
「セクハラ発言という話があったんですが、具体的に何か覚えていますか?」
「覚えてないです」
「言われた覚えはあるということですね?」
「はい」
「被告人に対して、どのような刑罰を望まれますか?」
「厳罰をお願いします」
to the next Episode
「その後、どうなりましたか?」
「フロントスタッフが鏡越しに手を見ていたので、私に気を使って、『電話がかかっているよ』と声を掛けてくれ、私は走ってその場を去りました」
「声を掛けてくれたのは同僚の女性の方ですね?」
「はい」
「その人が気を利かせてくれて、『電話が掛かってますよ』と言ってくれた」
「はい」
「それをきっかけに貴女は被告人から離れた」
「はい」
「結局この時、電話は掛かってきてたんですか?」
「掛かってないです」
「それで、その女性とは何か話をしましたか?」
「その時あったことを話しました」
「そのことについて同僚の女性は何か言ってましたか?」
「『それはおかしい』と心配してくれてました」
「その後、どうしましたか?」
「その日出勤していた社員の方に報告しました」
「それから、どうなりましたか?」
「次の日に本店長が、本人に事実確認されて認められたので、
警察に届けるかどうか話をして届け出に行きました」
この日、神野はKスポーツジムには行ってない。2日後の勘違いのようだ。
それに、当たったのを認めただけで、触ったとは一言も言ってない。
「翌日に本店長さんが被告人と話しをしたということでしょうか?」
「はい」
「その時に認められたというのは、そういうことをしたのを認めたということでしょうか?」
「はい」
「その後に貴女が本店長と一緒に警察に届け出をしたといことでしょうか?」
「はい」
「今のお話の中で、身体を触られたときに直前に許可をとるような言動はありましたか?」
「なかったです」
「被告人は貴女の足首からふくらはぎにかけて触ったという話をしているんですが、そんなことはありましたか?」
「いや、足首を触られた記憶はないです」
「ふくらはぎはどうですか?」
「ふくらはぎもないです」
神野は親しいアスリート仲間に初めてこのストレッチングの指導・説明をするときは、足首から臀部下部あたりまでスライドすることが多い。
状況によっては、足首、ふくらはぎは割愛するが、この時はそうしたものと思われる。
「被告人は『お尻は触っていない。触ったとしても偶然である』と言ってるんですが、そうではないんですか?」
「はい。偶然ではないです」
「それは、何故そう思うんですか?」
「触られ方が偶然ではなかったです」
「その時以外に、貴女は被告人から嫌なことをされたことはありましたか?」
「セクハラ発言とか、肩とか手を触られたことはありました」
神野には全く心当たりはなかった。
セクハラ発言ではないが、胸の立派なフィギュアスケーターに顔も身体つきも似ていると言った記憶はあった。どうやらこのことを大袈裟に脚色したものと思われる。これも奈穂の入れ知恵か?
裕子は仕事のできない子だ。同僚と比較してかなり劣っている。また体形面でも若い子たちは、概ねすらっとした美形の子が多い。一方、裕子は脂肪の多い体質だ。
それらの劣等感故に、胸を同僚に自慢したかったのではないか?
今回の公判では発言してないが、本店長や警察官には『胸が大きいと言われた』とずいぶんはっきり言っていた。
「肩とか手を触られたことは以前にもあったんですか?」
「はい」
「お尻とか太ももとかを触られたことはあったんですか?」
「それはなかったです」
「今回の事件が初めてということですか?」
「はい」
「セクハラ発言という話があったんですが、具体的に何か覚えていますか?」
「覚えてないです」
「言われた覚えはあるということですね?」
「はい」
「被告人に対して、どのような刑罰を望まれますか?」
「厳罰をお願いします」
to the next Episode
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる