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スラムからの冒険者デビュー
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「あんたたちのうち、どっちが皇太子さんなんだ ?」
冒険者たちは固まった。
「・・・なんでそう思う ?」
「おいおい、忘れてもらっちゃ困るぜ」
顔役はニヤッと笑って自分の頭を指さす。
「言ったろう、俺はこの街の顔役だと。毎年そっちの庭園管理部造園課にガキを送り込んでるのは俺だぜ。顔こそ知らねえが、黒と金の二人組ってのは聞いてる」
「そっちの関係か」
「忘れていましたね。話には聞いていたんですが」
「今もその辺に俺の教え子が隠れてんだろう。いや、出さなくいい。気配で誰かはわかる」
食えないおっさん。
二階からはまだバタバタと服をとっかえひっかえしている音がする。
「で、あんたたちはあの子たちの事を知ってたのか」
「いや、知ったのはついさっきだ。俺たちが紹介されたのは男爵令嬢だったからな」
「もう一人の方は臍を曲げて部屋から出てこないと言っていましたよ」
実質離宮で活動しているのは男爵令嬢ただ一人。
王宮侍女の話では明るく健気で偉ぶらない良い子だそうだ。
ただ離宮の侍女長と担当の侍女たちからは、あざとく遊泳術にたけた様子が垣間見えて信用が置けないという報告も来ている。
皇太子妃候補には海千山千の優秀な侍女たちが張り付いている。
取り繕っても無駄だ。
部屋に籠って出てこない令嬢については一切の情報が入って来ない。
なにしろ王宮侍女を部屋に入れないからだ。
食事は運ばれるが、ほとんど手をつけない状態で戻ってくる。
小食だそうだ。
「侍女長もそろそろ不審に思っている。洗濯なども実家から連れてきた侍女が担当しているが、どうにも生活感がない。本当に部屋の中にいるんだろうかと言ってる」
二人は一年間の教育期間の後に皇太子妃が決定されると聞かされたようだが、実際は半年だ。
優秀と認められれば、それ以前に発表もあり得る。
すでに教育開始から四か月が経っている。
いつ発表が行われてもおかしくない。
「まずは発表は予定通りの日付で早めさせない。男爵令嬢の素性を確かめること。宗秩省総裁の思惑が何か。そしてアンナとエリカを捕えた後どうするつもりだったのか」
「解雇された教師も確保しておいたほうがいいですね。それと二人が侍女たちが首になっている可能性があると言っていた。そちらも保護しておきたい」
もちろん閉じこもっている令嬢のほうも。
ファーとライがこれからの計画を立てる。
「おう、お前ら。聞こえたな。至急でやっておけ。スラム出身の意地を見せろよ」
どこからかトンという音がする。
「スラム出の御庭番の優秀さは知っていますから、その点は心配していませんよ」
「庭師としての腕も良いしな」
その時、階段を降りてくる音がして少女たちが現れた。
「おまたせ。結局これになっちゃった」
「冒険者ギルドにはふさわしくないかもしれないけれど、他のはもっとふさわしくないのよ」
精華女学院の制服姿のエリカと落ち着いたワンピース姿のアンナ。
二人とも小さなバックを持っている。
「仕方ないさ。冒険者装束を持ってるわけないしな。それじゃ、行こうか」
「ええ、よろしくね。ファー、ライ」
冒険者たちは後を頼むと目で合図をすると、少女たちを連れて出ていった。
「変なことに巻き込まれちまったな」
仕方がない。
あいつらがいないうちに根回しと夕食の買い出しに行ってくるか。
男どもの分はいらないな。
王宮に戻るんだろうし。
今日は久しぶりでうまいもんが食えるかな。
あいつら料理は得意って言ってたしな。
顔役は引き出しから財布を出すと市場に出かけて行った。
◎
王都の冒険者ギルドは中央門からまっすぐ伸びた大通りの真ん中。
大広場の片隅にある。
間口は狭いが奥に向かって末広がりになっていて、買取り場、訓練場などがある。
その入り口。
依頼の受注や報告をする受付でファーは声をかける。
「やあ、ギルマスは上かな」
「上だけど、ファー、そちらのお嬢さんたちは ? 」
「ちょっと訳あり。噂とか広まらないようにしてくれよ」
頼んだよと横の階段を上がって行く二人を少女たちは慌てて追う。
二階の突き当りの部屋のドアに『ギルドマスター執務室』と書かれた木札が貼ってある。
ファーはそのドアを軽く叩いて開けた。
「ギルマス、頼みがある」
「なんだ、藪から棒に。挨拶くらいしろ、ファー」
エリカたちの父親より少し上くらいの男性。
癖なのか少し右に体が傾いている。
スラムの顔役と似たような雰囲気のその人が冒険者ギルドのギルドマスターだった。
「緊急事態でな。悪いがこの二人にギルド証を出してくれるか」
「ギルド証 ? 身分証明か ? いいとこのお嬢さんのようだが、自前の物はないのか」
「ある。だが、使えない。エリカ、アンナ、この人は信用できる。事情を説明しておくぞ」
◎
宗秩省総裁の執務室。
警備隊からの報告は芳しくない。
何度も王宮の各門番に確認するので、自分たちの仕事に文句があるのかと叩き出されたという。
使用人たちが使う門でもそうだった。
だから、彼女らは必ず王宮内にいる。
それがわかっているのに見つからないとは。
早くしろと催促の手紙も届いている。
「御所に行く。後を頼む」
総裁付きの副官に声をかけて立ち上がる。
こうなったら仕方がない。
まだ手付かずの場所。
皇帝ご一家のお住まい、御所で匿われていないか。
自分の目で確かめるしかない。
護衛一人を伴って、総裁は部屋を出た。
◎
「はあぁっ、また面倒なことに巻き込まれてるな。それは才能か」
ギルマスは引き出しから小さなペンダントを二つ出す。
「本当は正式に冒険者になっていない奴に渡しちゃいけないんだが、事情が事情だ。ただし、出来るだけ早く冒険者装束に着替えろ。その服装だと怪しさ満載だ」
「恩に着る、ギルマス」
その代わり、とギルマスは紙を一枚ファーに渡す。
「その案件を頼む。少し気になってな。そっちのお嬢ちゃんたちにも関係があるかもしれん」
「わかった。至急でやっておく。じゃあ二人は冒険者装束に着替えてくれ」
「あの、お店を教えてくれれば自分たちで買いに行くわ」
エリカの言葉に男性陣全員がダメ出しする。
「その恰好で買いに行ったら、必ず足が付く」
「とりあえずギルドにあるのを着てくれ」
「貸し服代はもらうから遠慮はするな」
お金は取るんだ。
二人は 呼ばれてきたお姉さんにくっついてお着換えに出かけた。
◎
ギルドの一部屋を借りて冒険者装束に着替える。
装束と言っても制服とかではなくて、スカートではないというだけだ。
首の詰まったシャツにズボンとブーツ。
ベストかチュニック。
マントかストール
依頼で外に出るときは皮鎧や小手などの装備がつく。
間違ってもビキニアーマーなんて着ないのだ。
怪我を防ぐために肌は極力露出させない。
エリカは若草色、アンナはコーラルピンクの衣装を選んだ。
どちらも新人女性冒険者がよく着る色だ。
そしてお揃いの白いストールを首に巻く。
「アンナの髪、目立つわよね。どうする ? まとめる ?」
「軽くまとめて帽子をかぶりましょうか。嫌になっちゃう、このドリル」
肩までの長さだったら普通にストレートなのに、それ以上に伸ばすとグルグル巻き始めるのよとアンナは愚痴る。
エリカはブツブツと言うアンナの髪を編み込んでいく。
「そう言えばアンナの死因を聞いていなかったわね。やっぱり病気かなにか ?」
「ううん、元気いっぱいだったわ。記念式典で踊って引退のはずだったんだけどね」
いつもタクシーか弟子に送ってもらうのだが、その日なにかの理由で交通規制がかかっていた。
少し離れたところで待つ弟子のところに向かおうと歩道橋を渡っていたら、階段で足を滑らせ下まで転がり落ちた・・・ような気がする。
「ホント、恥ずかしい。記憶が戻ったときは、しばらく階段降りるのが怖かったわ。それに一週間後は娘の誕生日だったの。プレゼントを隠しておいたんだけど、見つけてくれたかしら」
「見つかってないに一票。ホラ、こんな感じでどうかしら。これで帽子を被れば印象が変わってアンナだってすぐにはわからないわ」
綺麗に編み込んで纏めた髪を大きめの赤いベレー帽で隠す。
確かにかなりごまかせそうだ。
「冒険者アンナとエリカの誕生ね」
「頑張りましょうね、エリカ」
二人は手をつないでギルドのホールへと部屋を出ていった。
冒険者たちは固まった。
「・・・なんでそう思う ?」
「おいおい、忘れてもらっちゃ困るぜ」
顔役はニヤッと笑って自分の頭を指さす。
「言ったろう、俺はこの街の顔役だと。毎年そっちの庭園管理部造園課にガキを送り込んでるのは俺だぜ。顔こそ知らねえが、黒と金の二人組ってのは聞いてる」
「そっちの関係か」
「忘れていましたね。話には聞いていたんですが」
「今もその辺に俺の教え子が隠れてんだろう。いや、出さなくいい。気配で誰かはわかる」
食えないおっさん。
二階からはまだバタバタと服をとっかえひっかえしている音がする。
「で、あんたたちはあの子たちの事を知ってたのか」
「いや、知ったのはついさっきだ。俺たちが紹介されたのは男爵令嬢だったからな」
「もう一人の方は臍を曲げて部屋から出てこないと言っていましたよ」
実質離宮で活動しているのは男爵令嬢ただ一人。
王宮侍女の話では明るく健気で偉ぶらない良い子だそうだ。
ただ離宮の侍女長と担当の侍女たちからは、あざとく遊泳術にたけた様子が垣間見えて信用が置けないという報告も来ている。
皇太子妃候補には海千山千の優秀な侍女たちが張り付いている。
取り繕っても無駄だ。
部屋に籠って出てこない令嬢については一切の情報が入って来ない。
なにしろ王宮侍女を部屋に入れないからだ。
食事は運ばれるが、ほとんど手をつけない状態で戻ってくる。
小食だそうだ。
「侍女長もそろそろ不審に思っている。洗濯なども実家から連れてきた侍女が担当しているが、どうにも生活感がない。本当に部屋の中にいるんだろうかと言ってる」
二人は一年間の教育期間の後に皇太子妃が決定されると聞かされたようだが、実際は半年だ。
優秀と認められれば、それ以前に発表もあり得る。
すでに教育開始から四か月が経っている。
いつ発表が行われてもおかしくない。
「まずは発表は予定通りの日付で早めさせない。男爵令嬢の素性を確かめること。宗秩省総裁の思惑が何か。そしてアンナとエリカを捕えた後どうするつもりだったのか」
「解雇された教師も確保しておいたほうがいいですね。それと二人が侍女たちが首になっている可能性があると言っていた。そちらも保護しておきたい」
もちろん閉じこもっている令嬢のほうも。
ファーとライがこれからの計画を立てる。
「おう、お前ら。聞こえたな。至急でやっておけ。スラム出身の意地を見せろよ」
どこからかトンという音がする。
「スラム出の御庭番の優秀さは知っていますから、その点は心配していませんよ」
「庭師としての腕も良いしな」
その時、階段を降りてくる音がして少女たちが現れた。
「おまたせ。結局これになっちゃった」
「冒険者ギルドにはふさわしくないかもしれないけれど、他のはもっとふさわしくないのよ」
精華女学院の制服姿のエリカと落ち着いたワンピース姿のアンナ。
二人とも小さなバックを持っている。
「仕方ないさ。冒険者装束を持ってるわけないしな。それじゃ、行こうか」
「ええ、よろしくね。ファー、ライ」
冒険者たちは後を頼むと目で合図をすると、少女たちを連れて出ていった。
「変なことに巻き込まれちまったな」
仕方がない。
あいつらがいないうちに根回しと夕食の買い出しに行ってくるか。
男どもの分はいらないな。
王宮に戻るんだろうし。
今日は久しぶりでうまいもんが食えるかな。
あいつら料理は得意って言ってたしな。
顔役は引き出しから財布を出すと市場に出かけて行った。
◎
王都の冒険者ギルドは中央門からまっすぐ伸びた大通りの真ん中。
大広場の片隅にある。
間口は狭いが奥に向かって末広がりになっていて、買取り場、訓練場などがある。
その入り口。
依頼の受注や報告をする受付でファーは声をかける。
「やあ、ギルマスは上かな」
「上だけど、ファー、そちらのお嬢さんたちは ? 」
「ちょっと訳あり。噂とか広まらないようにしてくれよ」
頼んだよと横の階段を上がって行く二人を少女たちは慌てて追う。
二階の突き当りの部屋のドアに『ギルドマスター執務室』と書かれた木札が貼ってある。
ファーはそのドアを軽く叩いて開けた。
「ギルマス、頼みがある」
「なんだ、藪から棒に。挨拶くらいしろ、ファー」
エリカたちの父親より少し上くらいの男性。
癖なのか少し右に体が傾いている。
スラムの顔役と似たような雰囲気のその人が冒険者ギルドのギルドマスターだった。
「緊急事態でな。悪いがこの二人にギルド証を出してくれるか」
「ギルド証 ? 身分証明か ? いいとこのお嬢さんのようだが、自前の物はないのか」
「ある。だが、使えない。エリカ、アンナ、この人は信用できる。事情を説明しておくぞ」
◎
宗秩省総裁の執務室。
警備隊からの報告は芳しくない。
何度も王宮の各門番に確認するので、自分たちの仕事に文句があるのかと叩き出されたという。
使用人たちが使う門でもそうだった。
だから、彼女らは必ず王宮内にいる。
それがわかっているのに見つからないとは。
早くしろと催促の手紙も届いている。
「御所に行く。後を頼む」
総裁付きの副官に声をかけて立ち上がる。
こうなったら仕方がない。
まだ手付かずの場所。
皇帝ご一家のお住まい、御所で匿われていないか。
自分の目で確かめるしかない。
護衛一人を伴って、総裁は部屋を出た。
◎
「はあぁっ、また面倒なことに巻き込まれてるな。それは才能か」
ギルマスは引き出しから小さなペンダントを二つ出す。
「本当は正式に冒険者になっていない奴に渡しちゃいけないんだが、事情が事情だ。ただし、出来るだけ早く冒険者装束に着替えろ。その服装だと怪しさ満載だ」
「恩に着る、ギルマス」
その代わり、とギルマスは紙を一枚ファーに渡す。
「その案件を頼む。少し気になってな。そっちのお嬢ちゃんたちにも関係があるかもしれん」
「わかった。至急でやっておく。じゃあ二人は冒険者装束に着替えてくれ」
「あの、お店を教えてくれれば自分たちで買いに行くわ」
エリカの言葉に男性陣全員がダメ出しする。
「その恰好で買いに行ったら、必ず足が付く」
「とりあえずギルドにあるのを着てくれ」
「貸し服代はもらうから遠慮はするな」
お金は取るんだ。
二人は 呼ばれてきたお姉さんにくっついてお着換えに出かけた。
◎
ギルドの一部屋を借りて冒険者装束に着替える。
装束と言っても制服とかではなくて、スカートではないというだけだ。
首の詰まったシャツにズボンとブーツ。
ベストかチュニック。
マントかストール
依頼で外に出るときは皮鎧や小手などの装備がつく。
間違ってもビキニアーマーなんて着ないのだ。
怪我を防ぐために肌は極力露出させない。
エリカは若草色、アンナはコーラルピンクの衣装を選んだ。
どちらも新人女性冒険者がよく着る色だ。
そしてお揃いの白いストールを首に巻く。
「アンナの髪、目立つわよね。どうする ? まとめる ?」
「軽くまとめて帽子をかぶりましょうか。嫌になっちゃう、このドリル」
肩までの長さだったら普通にストレートなのに、それ以上に伸ばすとグルグル巻き始めるのよとアンナは愚痴る。
エリカはブツブツと言うアンナの髪を編み込んでいく。
「そう言えばアンナの死因を聞いていなかったわね。やっぱり病気かなにか ?」
「ううん、元気いっぱいだったわ。記念式典で踊って引退のはずだったんだけどね」
いつもタクシーか弟子に送ってもらうのだが、その日なにかの理由で交通規制がかかっていた。
少し離れたところで待つ弟子のところに向かおうと歩道橋を渡っていたら、階段で足を滑らせ下まで転がり落ちた・・・ような気がする。
「ホント、恥ずかしい。記憶が戻ったときは、しばらく階段降りるのが怖かったわ。それに一週間後は娘の誕生日だったの。プレゼントを隠しておいたんだけど、見つけてくれたかしら」
「見つかってないに一票。ホラ、こんな感じでどうかしら。これで帽子を被れば印象が変わってアンナだってすぐにはわからないわ」
綺麗に編み込んで纏めた髪を大きめの赤いベレー帽で隠す。
確かにかなりごまかせそうだ。
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