囚われた元王は逃げ出せない

スノウ

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「やぁ、ハルマ君」


色白の肌に長い金髪中性的でいかにも神殿が似合うって感じ
の人


「あ、バーナさんこんにちは」


神殿での授業中、バーナがひょっこり顔を出したのはシャワーでの件があった翌日だった

ずっと怒る俺を横に、フッと笑うレンジを置いてやってきた


「そろそろ休憩時間かなって思って来たのですが」


「まだ、授業中です」


バーナさんがチラッと講師の人に目配せした


「ゴホン、では休憩にいたしましょう」


何やら先生が慌ただしく休憩になった


「良いんですか?先生、めっちゃ途中ですけど」


「私は急にお手洗いに行きたくなったところでした。どうぞハルマ様は行かれて下さい」


「は、はぁ。じゃあバーナ休憩だって」


俺が言うと、眩い金髪を揺らして歩み寄り、手を差し伸べられた


「では行きましょうかハルマ君」


手を差し伸べられたら、それを思わず取ってしまう俺

そのまま手を取り部屋を出た


男二人が手を取り合いながら歩いてるなんて変だろうが、通り過ぎる人はバーナと俺に頭を下げ、廊下の端に寄る

何故誰も突っ込まないんだ


「バーナさんって、俺が思ってるより偉い人なんですか?」


「ん~何か聞いたんですか?」


「聞いたというか、バーナさんと一緒に祝賀会に行くって話をした人に驚かれてしまって」


「ちゃんと約束を覚えていてくれて嬉しいです」


「覚えてますよ、バーナさんにはいつもお世話になってるし」


「フフ、ハルマ君との祝賀会、楽しみですねぇ」


「そうですね~じゃなくて」


「私が偉いか気になりますか?」


「そりゃあ、それ相応の対応ってものが・・・」


「ほう、では私がどの程度偉ければどの様な対応になるんでしょうか」


「う、う~ん考えた事は無いですけど」


「偉いか偉くないかで関係が変わったら僕は悲しいです」


「関係って・・・」


対応が変われば関係も変わるのか?


「俺も、寂しいかも」


「では良いじゃないですかただの私とハルマ君のままで」



偉いってのも、大変なのかもな

と横を歩くバーナを見つめた


「うん」







「さぁ今日はここでお茶にしましょうこの時期に咲く花が満開なんです」


神殿は広く、庭には場所によって季節の花が植えられてるそうだ。今日は青い小さな花が咲き乱れている。


休憩スペースにはすでにティーセットが用意されていた


「「うわぁ、すげぇ、壮観な眺めだな」」


席に座ると、バーナは手際よくコーヒーを淹れてくれた



「・・・それ、どうしたんですか」


「ふにゃっ⁉急に触らないで下さいよ」


バーナは俺の首にできた噛み跡に難色を示した

よく気付いたなうっすらなのに


「これは友達が・・・その、ふざけて」


噛み跡を指でなぞられる


ンッ


「ちょっとだけ痛いんで触らないでいただければ・・・」


「へぇ "ご友人" が "ふざけて" ねぇ」


「あの?」


「ふざけた方もいるものですねぇ、なにをなさってたらそうなったんですか?」


えーとっなんか笑みを張り付けてません?

なんか黒いオーラが見えません?


「シャワーを浴びててその」


なんだやましい事があったのであまり言いたくない


「狼ごっこだとかアハハー、アホですよねー」


「ええ阿呆ですね悪い狼は狩人に狩られるのに」


うんうん、本当に悪い狼だった


「貴方は何か他にもされたんですか?」


あの時俺はー生々しい下半身の肌のぶつかりを思い出し、顔が赤くなる



「あのそのええ?なにも?」


「そうですか。悪い子にはお仕置きですね」


「なにか言いましたか?」


「気にしないで下さい」


ニッコリ貼り付いた笑顔に何故か寒気がした


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